ボクらは彼らに会いに行く
一応で発動させてたから感知の範囲は1㎞程度だからすぐに着けるけど…
……!
13人中、10人が武器を構えて ────
残りの3人へ襲いかかった!
えっ!
でも、10人の方が絶対的に悪とは分からないから倒せないし…
う〜ん……
これでいいかな
《任意停止》
「エリー、1㎞先に武装した10人とそれに襲われてる人が3人いるよ!全員停めてるからその間に行こう」
「えっ!わ、わかりました」
エリーは驚いた様子だったけどちゃんとボクの後を着いて来てくれた。
まぁ、そんなに急がなきゃダメでもないからエリーの速度に合わせてるけどね。
さて、着いたわけだけど ──
どうしようか?
武装解除してもいいんだけど、これで襲われている方が指名手配犯とかだったら困るしなぁ…
「リノさん。この武器を構えている人達、盗賊ですよ。最近、この辺りで10人組の男達が出ると城で聞きました」
「あっ!そうなの?じゃあこの人たちは無力化していいんだね」
「そうです。どうしますか?」
「そうだね…とりあえず拘束しとこうか」
《任意拘束》
おぉ〜
さすが《拘束魔法》だね。しっかり武装した男達だけ縛れたよ。
さて、そろそろ時間停止を解除しようかな…
「エリー、時間停止の魔法はもう解除していい?」
「はい。大丈夫だと思います」
「OK。じゃあ解除するね」
《任意停止》解除
「とっとと寄越……な、なんで動けない?!」
「わぁぁぁ、って……あれ?」
うわっ!
解除した瞬間、盗賊の先頭にいた人と襲われてた人の一人が叫びだしたんだけど…
エリーも微妙な顔してるし…
「皆さん、お静かに」
「てゆーかテメェらは誰だよ!さっきまでいなかっただろ!!」
と、さっきの男が言うと何故かエリー以外の全員が同意を示した。
うん。まぁ 何故か では無いね…向こうからしたらボクらはいきなり現れた訳だし。
「ボクらは通りすがりの冒険者です。何やら死人は出なさそうとはいえ、刃傷沙汰になりそうだったので介入させて頂きました。さて、あなた方10名は盗賊と聞きましたがあっていますか?」
「あぁ、合ってるよ。オレらも盗賊なんてやりたかないんだけどな。それにしても良く分かったな、オレらが殺しはしないって」
「皆さんの武器が逆刃でしたから」
「あの…」
あ!そう言えば盗賊と話してて襲われてた人達を忘れてたよ…
「助けて下さり、ありがとうございました」
「いえいえ、まだその場しのぎに過ぎませんから」
そう言いながらエリーを見ると頷いていた。
やっぱりエリーも同じ考えらしい。
でも、そういう話の前に一旦落ち着かないとね。
「 ── 皆さんお疲れでしょうから一旦休みませんか?」
そう言いながらボクはいつもの家を建てていた。
「「「っえぇぇぇぇ!!」」」
と、またもエリー以外が驚いていた…
そして、盗賊達の拘束は外して部屋の中に創った結界に入って貰った。
みんな素直に従ってくれたよ。
「さて、お茶でも飲みながら何があったか話してください。あ、盗賊さん達もどうぞ」
「……いいのか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
「そうか、かたじけない」
と、ボクと盗賊の男の会話が切れたタイミングで ──
「それでは、何があったのか話してくださいますか?」
そうエリーが切り出した。
すると襲われていた方の男性が話しだした。
「私どもはこの町の近くの村の者です。領主様に税を納めに行く途中で襲われたのです。私どもの村は税を現金ではなく、作物で良いと領主様より許可を頂いたのでそれを運んでいたのです」
「ねぇ、エリー。税ってお金じゃなくていいの?」
「そうですね。基本は現金なのですが、領主など税を回収する者が認めた場合は現金以外でも可能です」
「それでよぉ。その領主が問題なんだぜ」
と、さっきの盗賊が話し初めた。
そして、その男の話にはボクも襲われていた人達もエリーすらも驚かされた。
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魔法解説
《任意探知》
必要魔力量:1〜
無属性である《探知魔法》の最難関魔法の1つ。任意の範囲内において任意の対象を探知する。
《任意停止》
必要魔力量:1〜
時空属性の最難関魔法の1つ。任意の対象を任意の時間、停止させる。精神や魔力といった物体を伴わないものや、物体の1部だけも対象にできる。
《任意拘束》
必要魔力量:1〜
無属性である《拘束魔法》の最難関魔法の1つ。任意の対象を任意の強度、材質で拘束する。精神や魔法、魔力にもかけられる。
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