初ミッションクリア!
ストレス太りが凄いです。運動しないとな〜と思いながらダラダラと過ごしています。
ではどうぞ。
ダンジョンから出てからまず確認したのは魔法が使えるか否かだ。一応タブレット端末曰く、誰にも見せない(見られてない)ならば使えるとのこと。…万引きし放題じゃね?と思ったのは俺だけでは無いと思う。しないけどさ。
MPとかの回復方法は時間任せか瞑想すれば良いらしい。もちろん瞑想は誰でもできる事では無い。自然と一体化ができるようになって、自分の魔力を知覚してできるようになるそうだ。最初は難しいけど戦闘に使えるレベルまで上げるにはほぼ必須なので、スキルを選択した時におすすめされた。無視したけど。
で、タブレット端末の言う通り魔法は使えた。感想は、へーって感じだ。自分から選んだが派手さがあんまり無いので「で?」って感じでした。
そうして魔法を使いまくって回復を繰り返して昨日はベットでぐっすり寝た。よくあるMPが尽きる事による欠点はインフルエンザにかかった時みたいな状態になる感じかな。軽めだけど。
いつも通りの時間(五時前後)に起きて木刀を振るい訓練をする。この木刀、鉄芯なんだけどめちゃくちゃ軽い。何故?と思ってステータスを開いたらビックリした。
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竹林 匠 二十四歳 男
職業:無職
DRポイント100
適性:グランドマスター、戦人etc.
称号:先駆者、狂者
HP :15/15→60/60
MP :30/30→18/96
筋力 :16 →32
耐久 :20 →20
敏捷 :15 →30
器用 :44 →66
魔力 :13 →42
対魔 :13 →21
スキル:短剣術、無手術、速読術、先読み、悪意感知、虫の知らせ、武の才、早熟 、new時空間魔法、new弱体耐性、newストレス耐性
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恐ろしいくらいステータスが上がっていたのだ。早熟はたしか早く成長するスキルだったはずで、弱体耐性とストレス耐性は多分魔法を使いまくっていたからだろう。いくら耐えられるとは言え魔力枯渇による欠点は辛いのだ。だからストレス耐性も手に入れたんだろう。それと共に不名誉な称号を手にしたのだろう。
魔力欠乏状態は吐き気、目眩、頭痛から始まる。強烈な倦怠感と嫌な記憶が出てきて泣けてくる。最終的にはぶっ倒れるのだが、それまでがまあ長く感じることこの上ない。
それは置いておき、あとは他の項目か。耐久が上がっていない事から、多分だが昨日のダンジョン内での戦闘だろう。たしかにステータスはダンジョン内の方が上がり易いとタブレット端末から聞いたが、まさかここまで上がるとは。今日も頑張ろう。
「だけどここまで上がると意識と身体の動きが合っていないな。午前中はたっぷりとトレーニングに励むとしよう」
いつものトレーニング量をざっと倍にして、それでも時間がいつもより早く終わったので自分を痛めつけたいと思う。ん〜、言い方が悪いな。耐久を上げるための訓練をしよう。やるのはぶつかり稽古。やる事は簡単、木にタックルするだけだ。
途中から楽しくなって、山の中で目印をつけた木に対してのみタックルするように訓練を変えた。そっちの方が難しいし、足場が悪くても大丈夫な様に様々な場面で活用できると思ったからだ。あとステータスは一日三回までにする様にした。ゲームみたいに数字だけが全てじゃ無いだろうからな。
いつもは自転車だが今日からは走ってで買い物をしてトレーニングにしようと思う。あとはホームセンターに必要そうな物を買いに行ったり、キャンプで作る方法などの本も買っておく。何度も往復しているので不審者だと思われたりしてトラブルっぽくなったが午後には響かなかったので良しとしよう。…砥石とか危ない系のを複数買ったのが悪かったのかな。
それは置いておこう。保存食や携帯食に関しては本を明日買いに行く予定を立てて、昨日の装備を持っていざダンジョン!
釣り糸を伸ばしながら(迷子対策)ダンジョンの中に入ると真っ先にタブレット端末に挨拶をしてスキル一覧を見る。昨日もやったが良いと思ったスキルを書いていく。少しでも気になったら考察なども書いていく。ダンジョンでは通信機能は使えないだけだが、電子機器を使えない訳では無いのでかなりの量になってる。取得条件の予想も書いてある。
そんな作業を一時間ほど行い、ダンジョンの中で飯を食べながら歩く。昨日の道と同じ様に慎重に歩く。コレにも当然だが意味はある。匂いでモンスターが来ないかどうかだ。そして今、その結果がいる。ゴブリンだ。
「グキョッ」
「ガッ」
結果は匂いではゴブリンは動くという事だ。コレは使えるな。例えば狭い道で相手を誘き寄せる事や自分がいない場所に食べ物を置いて罠にかけるとかだな。偶然の可能性は十分にあるのでハンバーガー片手に再び歩き始める。
ゴブリン相手なら居ても居なくても関係ないくらい早く倒せる様になった。信じられないくらい身体が軽いし、攻撃は重い。実際に(結構本気の)右ストレート一発でゴブリンの頭が爆散した。自分でやってビックリしたが幸い食べ物には血はつかなかったので良かったと思う。
丁度昨日角ウサギを倒した場所にはウサギは来なかった。リポップしない訳ではなさそうだが……不意打ちに気をつけながら行こう。ハンバーガーを食べ終えて先に進む。そして進む事五分、行き止まりだった。正確にはウサギの巣っぽい穴があるが、まあ問題無いだろう。
いよいよというか、昨日行けなかったゴブリンの多くいる広間に向かうとしよう。俺は後ろから多分ウサギだろう生き物の視線を感じながら来た道を戻った。
「フッ!ハア!」
ゴブリン二体なら直ぐに倒せる。問題はあの広間に本当に十体程度の普通の(?)ゴブリンしかいないかどうかだ。もし定番のゴブリンアーチャーみたいな遠距離攻撃ができる相手がいたら…即座に道を戻って各個撃破する方法に変化しないとね。命は一つしか無いんだから慎重に頑張らないと。
そうこう考えているうちに広間が見えて来た。さてとって、うん?何か一瞬何となく気配が読めた気がする。うーん……うん。この現象は後回しだ。検証したいけど今は置いておこう。
「セイッ」
先制攻撃だ。ゴブリンの一体がこちらに背を向けた瞬間飛びかかり首を切る。バッと見た感じ強そうなのは二体。他は普通の(?)ゴブリンだ。まだ死体が消えてない最初の一体の頭を蹴って他のゴブリンに当てる。ちょっと足が痛いが我慢。ゴブリンの頭部が当たった個体に向かって足を引っ掛けて倒す。心臓部を出刃包丁で突き刺しそのまま次の個体に襲いかかる。
先ず顎を横から殴り次いで近づいて来たゴブリンから棍棒を奪って他の個体に当てる。そして棍棒を無くしたゴブリンの顔面に右ストレート。振り向き時に裏拳で顎を砕いた個体を殴り飛ばす。
「チッ、威力不足か」
裏拳を受けた個体は死んでなかった。一方で心臓部を出刃包丁で突き刺した個体は既に消滅していた。出刃包丁を素早く回収、そのまま逆手で持ち左袈裟斬りで倒す。
が、ここで出刃包丁が折れてしまった。
「ま、関係ねえな!」
後ろから近づいて来た個体の目を潰す。嫌な感触だが無視、痛みに悶えているうちに首を回転させて殺す。そのままそのゴブリンが消える前に蹴飛ばしまだ無事な強そうな個体に押し付ける。そして一瞬硬直した。
「隙あり!」
どこから入手したのか不明なぼろぼろな、しかし重い鈍器として使うなら使える剣を強そうな個体から奪い柄で顎を砕く。首を捻られたゴブリンが消えた時奪った剣で袈裟斬りにする。死んだらこの剣がどうなるのか分からないのでそのまま放置、もう一体の強そうな個体を守る様に集団でゴブリンたちが突っ込んできた。自滅覚悟かね?
だが集団で襲いかかるならば同時でないと意味が薄い。一体目の開けた口の中に剣を突き刺し、抜く勢いで身体を回転。左側にいるゴブリンを切り捨てる。ここで剣が折れてしまった。それを隙だと思ったのか、強そうな個体も突っ込んできた。右側にいたゴブリンの手を取って背負い投げ、その光景に驚き硬直してしまったゴブリン(強)。俺は背中にあるシャベルを持ってゴブリンがゴブリン(強)の動きを止めているうちに両者の頭をゴルフのボールの見立てて攻撃し、終了。
周りをしっかりと確認して、生き残った敵が居ないか確認して…よし居ない!
「よっしゃあ!!」
そうして一人で喜び終わったら、次はドロップ品だ。と言っても大したことないだろう…が?アレって剣!?しっかりとゴブリンの魔石を集め終わり、角ウサギより大きいゴブリン(強)の魔石も集めた。最後に倒した個体のドロップ品には普通の(見る目が無いだけかもしれないが)剣があった。新品同様だ。こんなの持ってたら銃刀法に引っ掛かりそうだが、まあ誰にも見せなきゃ良いだろ。俺使えないし(経験無し)。
回収し終わって改めて周りを見渡し俺は大の字に寝転がった。
「あー、キッツいわ〜。でもまあ良い物手に入ったし問題無いかな。うーん、少し休んだら進まないとなあ。っておわ!!」
『mission clear!
ダンジョン第一層クリアおめでとうございます。
条件:ゴブリンソードマン二体の討伐。
報酬:第二層への鍵、鑑定スキルの獲得』
『extra mission clear!!
条件:初めて到達したボスの広間から出ずに単独でのゴブリンとゴブリンソードマンの討伐。
報酬:DRポイント50、宝箱(鍵無し)』
「ほへー。鍵無しって嬉しいな。盗賊系のスキルどれか選ばないとこの先やっていけないだろうし、鑑定スキルはありがたいけど上位互換あったからな〜。ま、貰えるものは貰うかね」
まるでVRゲームの様に目の前に突如現れた画面。それに触れば硬い板を触った感触と共に鍵が落ちた。鑑定スキルは?と思った瞬間、目に激痛が走った。
「痛ってぇぇ!?」
激痛は幸いにも一瞬だけだったが、コレって何?スキルを得る度にその箇所に痛みが走るって事?局部に関するスキルあったけど、それ入手したら…考えるだけでゾワっとするな。
「…ふう。だとしたら嫌だけど、まあ得られるモノを考えればどっちでもいいか。んじゃあ鍵を拾って、次の報酬出現お願いします!」
なんだか変なテンションだが問題無いだろう。さっきの様に画面に触れれば目の前にボッという音ともに木の宝箱が出現した。そのまま開けようかなと思った時、ふと思いつく。鑑定スキルと時空間魔法の使い時なのでは?と。
昨日からずっと練習していたおかげか、「四次元ポ◯ット」以外にも使える様になったのだ。それは「部分転移(仮称)」だ。転移できたらなーと思って使ったのだが、三十センチ四方の穴しか開けられないために物を動かずに取れる便利魔法が代わりに(?)使えたのだ。ちなみに穴の向こう側からも見える(盗撮はバレるって事)。
その効果を使えば宝箱の蓋を開けずに中身だけ取れるのでは?いよいよ犯罪に使える事間違い無しだが、まあそれは置いておこう。
「思い立ったら吉日。では早速……成功!ん?短剣?いやでもコレ片方にしか刃がないけど。ソードブレイカーってやつか?…ま、いっか。丁度出刃包丁壊れちゃったし、代わりに使うとしよう」
では鑑定スキルを使うか。
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ソードブレイカー レア度:希少
峰の部分で剣を受け止めれる頑丈さ、他者に使えない事が特徴的。
効果:頑丈(強)、所持者固定
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うーん、まあ他人に使われないだけでも良しとするか。問題はレア度の段階が分からない事と強度の段階が分からない事か。どれくらいの負担で壊れるのか疑問ではあるが、実験して二度と手に入らなかったら洒落にならないからな。レア度は…まあその内分かるだろ。家に帰ったら色々見ればいいし。
「さてと…ってあれ?宝箱が消えてる。中身が無くなったら消えるのか?うーむ、これも要検証だな」
そう言ってバックを背負いソードブレイカーを手にして先に進む。この鑑定スキルのおかげで次の階層への扉が見えた。報酬を考えるに無ければ進めないのだろう。本当にスキルを先に取得しなくて正解だったな。いやマジで。
扉は広間の奥にありドアノブを回して開けるタイプだ。でもコレって
「よくあるパターンだと回したらプスッと針が出てきそうだよな。こうボス戦で疲れた時に思考が鈍ってトラップに引っ掛かる感じで」
そう思ってドアノブ周辺をじっくりと観察してみれば……あった。鑑定スキルは役に立たなかったが、そこはいいか。慎重に開けるとしよう。あ、その前にメモしておかないと。「二階への扉にトラップあり」っと。
「んじゃあ行きますか」
そして慎重に開けた扉の先には、綺麗にレンガ(?)でできた道が広がっていた。
「おー、これぞ迷宮って感じだな。いやダンジョンか」
こういう感じのダンジョンはトラップが多いと相場が決まっている。さてどうしたものか。鑑定スキルは使っても意味がない。となると、ツルハシで前方を叩きながら進むのがベターか?問題は音が響くのと横と上からのトラップには反応できない事か。
とりあえずやってみるかな。案ずるより産むが易しってね。
ーカンカンッカンカンッ
〜十分後〜
疲れた。モンスターは一体もやってこないし、トラップも今のところ引っかかっていない。ツルハシで叩いた部分しか踏まない様にして慎重に歩いているのでノロノロとしか歩けない。ちなみに今スタートから百メートルほどしか進んでない。分岐点まであと目算で五十メートルか。
「何もしないで進んでみる?…死ぬ可能性が高くなるだけか。虫の知らせスキルに頼る?…罠に反応するとは限らない。スタートのタブレット端末でスキルを取得する?…アリっちゃアリだが後天的に取得可能だし勿体ない。うーん、休もう!」
思考がダメな方向に偏り始めた。こういう時は休むべきだ。ずっとツルハシで叩いていたから腕も疲れて来ているしな。ん?………疲れてる?
「もしかして、ステータスオープン」
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竹林 匠 二十四歳 男
職業:無職
DRポイント100
適性:グランドマスター、戦人etc.
称号:先駆者、狂者
HP :60/60→204/204
MP :96/96→96/96
筋力 :32 →36
耐久 :20 →40
敏捷 :30 →45
器用 :66 →66
魔力 :42 →42
対魔 :21 →21
スキル:短剣術、無手術、速読術、先読み、new意思感知、虫の知らせ、武の才、時空間魔法、早熟、弱体耐性、ストレス耐性、new鑑定、newバックスタブ(暗殺術)、(罠感知)
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やっぱりか。体力の消耗もしくは疲労は「筋力」or「耐久」or「敏捷」の上昇を意味する。逆に言えばステータスが上昇していないならば疲れていないって事か。今回のステータスが上昇した理由はおそらく二つ、一階層のゴブリンたち撃破とツルハシを振るった事だろう。まあ想像でしか無いが。
あとは…スキル欄の()だな。これは何かきっかけが有れば()が消えるのだろうか?まあ家に帰ったらもう一度ステータスを見るとしよう。その時には分かるだろ。多分二階層クリアしてるだろうし。
「じゃあ少しだけ大胆に行くとするか。とっとと終わらせて訓練メニューを考えないとな」
バックを持ってツルハシをしまい、すり足でするりするりと進む。そして罠が無い(引っかかって無いだけかも)まま進み着いた別れ道は、十字路だ。今日のところは真っ直ぐ進もう。明日は別道に行くが。
スリスリと進む事三分、何かに気づかれた。足音の速さはゴブリン以上角ウサギ以下。二足歩行かな。
「グルルゥ」
そして見えたのは犬を無理矢理二足歩行動物に変えたかの様なコボルト(仮)だ。偶々か、必然か一体のみだ。ならば!
するりと距離をつめてソードブレイカーを首にザクッと押し込む。そのまま足を払って転ばせ後ろに戻る。すると何が起きたかわからない様子のまま声を上げることも無く消えた。うん、いい感じかな。
血を拭い、ドロップした魔石(大きさはゴブリンと同じくらい)を拾い進む。
「ん?…のわっと。罠か。当たっても死にはしないだろうが、痛いだろうな。んで、コボルトか」
罠(竹刀がぐるぐる回って襲ってくるもの)がある事を知ってか知らずか、直ぐにコボルトが三体現れた。罠は一回ぽっきりの感知式なのか通り過ぎたまま壁に消えてそれ以降反応無しだ。
思考は一部罠について考えながらもコボルトに近づき一体目は首を切り二体目で避けられた。流石に他のことを考えながらだと舐めプが過ぎるのか怒った様にコボルトが攻撃しに来た。コボルトは棍棒は無いが見た感じ爪で引っ掻くつもりなのだろう、腕を上から下に振り下ろす様にして攻撃してくる。
コイツらよりよっぽどさっきの罠の方が避けにくい攻撃したぞ、と思いつつ体を半身にして避けソードブレイカーで首に刺しこむ。攻撃した腕を引っ張ってもう一体のコボルトの攻撃の盾にし喉にソードブレイカーを刺したまま蹴り飛ばす。二体目もこれで消滅。ラストは足で思いっきり胸を押し潰してフィニッシュ。
「うーん、緊張感を保てないな。楽勝過ぎる」
ソードブレイカーと魔石を拾い血を拭う。そしてまたすり足で進む始める。
〜四時間後〜
「あー、もう広間(多分)か。まさか迷宮が迷宮らしからぬくらい簡単な構造だとは思っていなかったわ」
この階層はどこに行っても罠の強弱はあるが、構造としては至ってシンプルだったのだ。理由はこの四時間で全ての道を制覇したと言えば伝わるだろうか。一定距離から先は見えず、単純に田んぼの「田」の字の線を多くしただけの構造だったのだ。んで、広間(仮)は左の奥に扉が一つ開けっ放しであった。
何というか、ここまで単純だと隠し扉とか、回る順番とかで出現する扉とかがありそうで怖い。手抜きが過ぎると思うが、まあ二階層目ならこの程度かもしれんな。……明日一応隠し扉探そ。
「さてと、扉は開きっぱなしだけど中は何故か見えない広間(仮)を攻略しますか。石投げても反応無いし、突っ立っていても変わらん。では、いざ鎌倉!」
そうして広間(?)の中に突っ込むと罠の気配も無く目の前にコボルトが二体いた。他にはコボルト(強)が一体とノーマルのコボルトが十体。確認した後直ぐに近くの一体の首を切り裂き、もう一体に突っ込む。すると何を思ったのか攻撃でも防御でもなく雄叫び(?)をあげる。
「グヲォォォン!!」
特に体が硬直するといったことはなく首を切り裂いて終了。周りを改めて見渡すと二十体ほど追加されていた。……なるほどね。さっきの命を捨ててまで雄叫びをあげたのは所謂「仲間を呼ぶ」コマンドな訳か。
今見た感じだと広間には三十体ほどのコボルトとコボルト(強)が二体、明らかに体がデカいコボルトが一体いた。撤退かな?と思って後ろを見れば扉がひとりでに閉まっていた。
「グルルゥ、グオォォォン!!!」
デカいコボルトの雄叫びと同時に強制ボス戦が始まった。その前に地面に荷物を置いてソードブレイカーを構えた。