強制的に始まった旅番組
私達はやっとアメリカに戻り普段の生活に戻ります、それと・・
「ああそこはそうして!ここはこう設計してほしいの!」
・・・
広島での新サッカースタジアムを見たナタリーさんは舞台を大改修、
貴賓室や障害者用の部屋を新設するなど舞台・・ホールというのかな?
そこを大改装して高級仕様と万人にい優し舞台に改装していきます。
その理由は・・
「今後の事考えたらいろんな方が見れるようにしないとね~」
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まあ確かに今後の事を考えると多種多様にしておく必要は感じました、
ネットの普及によりどんな方が突然裕福層に入るかはわかりません、
そういう方々に来てもらうためにも魅力を増やす工夫は納得出来ます。
改装後・・
物珍しさも兼ねてなのか来場者数は今迄より二割増しとなりました、
さらに有料サイトも立ち上げ10ドルから舞台が見れるように工夫、
舞台の中だけに留まらず遠距離の方にも舞台を楽しんでもらいます。
半年後・・・
舞台が終わり私達は休憩、次の舞台のテーマーを決めるため集まります、
ちなみに最近では素人さんが各地を撮影しての動画を展開しています、
それに何かヒントを感じたナタリーさん、私達に向かって語ります!
「いい?これからは舞台に加え旅番組も立ち上げるわ!」
はい?
「今後はさらに進化が進み今迄の常識は非常識になると私は考えているの、
だから固定した場所だけでは行き詰まる可能性もあるから臨機応変に動くの、
そのヒントが旅番組にあると私は思うの、だから旅番組も立ち上げるわ!」
なんでそうなるのでしょう?
確かに今後は列車の高速化などで各地が近くなり移動時間は減るでしょう、
そうすると今迄行ったことのない観光地も手軽に行けるのは確実でしょう、
となれば下調べをする人が増え情報を集めようとする・・
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もしかして?
「そうよ!何かを調べる際には必ずネットで下調べをする人が増えるわ、
その受け皿になれれば広告も増えるし注目度も上がり舞台の来場者も増えるわ、
今の私達ならその受け皿になれると思うのよ、だから旅番組を設けるわ!」
なんかメチャクチャな感じに聞こえるのですけど・・
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私はナタリーさんの思考回路が当初理解出来なかったのですが・・
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よく考えると自分も日本観光の時ネットを使って下調べを徹底しました、
その際意識したのが紹介、このホテルは夕食が美味しいなどの客観的意見、
それと料理を食べてる動画を見て自分も食べたくなりその地に向かいました。
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確かに旅番組で各地を紹介すればスポンサーもつきやすいし話題になります、
そうなると舞台も宣伝が出来てネット配信も注目され高収入が見込めるでしょう、
特に私達は人に演技を見せるプロですから紹介関連は得意分野でもあります。
実際・・・
ナタリーさんは日本観光の様子を劇団のブログに掲載してアクセス急上昇、
特に私が戦闘機に乗せられ悶絶している姿の映像は視聴100万を超えました、
一応花形の私が戦闘機に乗るというギャップと悶絶顔が受けたそうです。
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それってもしかして・・・
「この旅番組は紗由美を主役にして各地を観光してそれをアップするわ!
試しに前の観光動画を上げたら注目度も上がり新たなスポンサーもついたの、
だからこれは使えるのよ!紗由美あなたは今後旅番組にも出てもらうわ!」
もう勘弁してください・・
あの強行旅行は楽しかったのは事実ですが疲労も半端なかったのです、
実際私は移動中爆睡してましたし仙台ではホテルで動けませんでした、
それにあれは思い出作り・・また向かったらつらさが上書きされるだけです。
なので私は断りたい・・
「いい紗由美!これは母親命令です!拒否は絶対許しませんからね!
今後を生き抜く為にも他より半歩前に出ないと余所に獲られるのよ、
それは私のプライドが許さないわ!だから今すぐ動きなさい」
もう支離滅裂なんですけど・・
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ヘタレの私はナタリーさんに逆らえません、なので渋々頷きます、
せっかくアメリカに戻って・・あれ?
・・・
もしかしてアメリカでこの旅番組するのですか?
さらに移動時間が増えそうなのですけど・・
「前の動画が好評だったからまずは続きで日本で撮影するわ!」
またあの移動を繰り返すのですか?
「さあ紗由美今すぐ日本へ行きなさい!」
「は・・はいわかりました」
私は問答無用で即答、逆らえないのは百も承知なので諦めました、
一旦家に戻り準備、ちなみにマーリットちゃんは幼稚園に行ってます、
前の強行旅行で鍛えられたせいか人見知りが薄くなり友達も出来てます。
なので・・・
「まま~気をつけて行ってきてね!」
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母の私よりも友達と遊ぶのが楽しいらしくナタリーさんとお留守番です、
愚痴言いながら渋々荷物をまとめる私、又日本に逆戻りです。
翌日・・・
私は愛華先輩と何人かのスタッフと共に日本に向かいます、
まずどこに行くのか・・愛華先輩は迷わず北海度に行くよう指示、
私は北海道に飛ばされ・・スタッフと一緒に根室からスタートします。
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この先どうなるのでしょう?
・・・
深く考えても仕方がないので・・
・・・
とりあえず近所のお店に行くことにしました。




