田舎への引っ越し
俺はこの大学での勉学を諦め店員割れの大学に転校することにした、
大袈裟かもしれないが・・俺のこの体質は超異常なので危険なのだ、
万一バレたら・・最悪人体実験の素材にされるのは間違いないだろう。
俺はすぐさま荷物を片付ける、先輩たちはまだ学校から戻っていない、
すぐさま軽トラ便をチャータして荷物をまとめ不動産屋に行き解約手続き、
日は浅いが敷金や礼金返却は諦めた、とにかく早く逃げないとヤバいからだ。
こうして・・
学校には退学届を送付、すぐに受理され俺は辺鄙な田舎に引っ越した、
選んだのは人口3千人位の小さな市町村、だがここでアクシデント!
大学は生徒減の為来年閉校、なので俺の大学生活は1年だけとなる。
・・・
とりあえず勉学は少しでもした方がいいと考え1年間通うことにした、
家は空き家を借り家賃は月1万5千円、かなりボロいがなんとか住める、
そして役所に行き転入手続き、この辺は母さんのアドバイスですぐに済んだ。
だが・・
?
なぜか俺の家庭の住民票に見知らぬ女性の名前がある、名前は紗由美、
戸籍上は俺の妹のようだが・・全然知らないのでとりあえずスルーした、
急ぎ空き家に引っ越し、大掃除して何とか住めるようになった。
しかし・・
この家かなりの期間空き家だったらしくあちこちがカビていてむちゃ臭い、
大家さんは好きにしていいと言っていたので大改造を行うことにした!
そうして・・
学校が終わるとバイトとリフォームで忙しい日々を送る俺だった。
3か月後・・・
ある程度この田舎生活も慣れご近所付き合いも程々行っている、
あえて女性姿となり兄がお世話になってますと近所に挨拶もしている、
これは俺に妹がいるんですよ~と宣伝して怪しまれないようにしている。
尚・・・
普段妹は家にはいない、時々気が向いたら遊びに来ると周りには伝える、
こうすることで俺は周りとの円滑な生活が出来るようになったのだ!
さらに万一外で男性に戻れなくなっても堂々と家に帰れるのだ!
ただ厄介なのは女性姿は美しすぎるので・・ブスメイクをして家に戻る、
コンビニのトイレなどでお色直し、手間だがこうするしか他に方法が無い。
こうして・・
半年の日々が過ぎた。
すっかり俺はこの田舎にも慣れて大学生活とバイト、リフォームで忙しい、
ある程度家が綺麗になりカビの悩みも減ったのだが・・身体の変化があった、
それは・・くしゃみを3回連続で行わないと元には戻れない・・
・・・
男性から女性になるには大きなくしゃみ1回で済むのだが・・その逆が厄介、
今まではくしゃみすればすぐ戻れたのが・・3回連続でないと元には戻れない、
なので俺は女性姿の比率が日に日に多くなっているのだ。
今では女性姿が8、男性姿が2と完全に逆転、なので俺はある策に出た、
今迄は兄だけが住んでいたが・・部屋を用意して妹も一緒に住むようにした、
2人いるようにするためマネキンを買ってきてそれを窓際に置き誤魔化した。
だが1年後・・
・・・
学校閉鎖と共に・・俺はこの街を急いで出た。
その最大な理由は・・
・・・
女性姿にほぼ固定してしまったからだ。