表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/132

憧れのはずのウェディングドレス撮影




私の次の仕事は・・なんでなのかウェディングドレスの試着です、

なんでもスポンサーさんの会社では年々売り上げが落ちて危機状態、

起死回生に新作を出して巻き返しを図るのだとか・・・



・・・



まあ確かに今の時代大がかりな結婚式は少ないのが実情のようです、

実際私の親戚もごく親しい身内だけ呼んで私達は蚊帳の外です、

まあ30年近くも給料が上がりにくいこのご時世だと仕方ありません。




どうかしたら2人だけで結婚してドレスだけ着てそれで婚姻成立、

こんなカップルが増えているのでブライダル関連は相当厳しいようです。




なので・・




この会社では単純に憧れを着ると言う形をとっているようです、

具体的には着て写真撮るだけなのですが価格は3万からとお手軽、

既婚独身関係なく着れるのでお一人様でもOKのようです。




ただ・・




宣伝効果が乏しいのか手応えはイマイチ、なので私に白羽の矢!

何だかんだと注目されてる私が着れば大きな宣伝になるらしいです、

晴翔さんも大事なスポンサーだから出ろとほぼ強制的な指示です。




・・・




まあ指示という名の命令ではありますが・・深く考えないことにします。




そこまではいいのですが・・・




問題は撮影相手が晴翔さんであること、お姫様だっこもありそうです、

内容からして常に笑顔で・・場合によってはキスもありそうです、

沙綾香さんに頼めばいいのに・・相手方が私をリクエストしたそうです。



・・・



温泉で天国気分だったのに・・一気に地獄に落とされた感じです、

まあウェディングドレスはまだ我慢出来ますが相手が怖すぎる・・



・・・



独身者向けの撮影会という形で限定出来ないのでしょうか?




・・・




意気消沈している私を励ましてくれる律子さん、今は気持ちを切り替えます、

せっかく温泉に来たのだから次の事は考えず今は楽しむことにします、

私は気持ちを切り替え律子さんと卓球などして遊びました。




翌日・・・




お迎えが来て私は移動、拒否権のない私は言われるがままに仕事をします、

ウェディングドレスを着ては笑顔で撮影、すぐさま次に着替えその繰り返し、

気がつけば50着は着替え・・周りは既に真っ暗になっていました。




・・・




にもかかわらず仕事は続行、100着着るまで仕事は終わりそうにありません、

さすがに徹夜だと顔色が悪くなるので一旦中断、私はホテルに移動し爆睡、

翌日また現場で同じ事を繰り返し私は営業スマイル全開で挑んでいます。




この日の夕方・・・




やっと終わり・・このあと晴翔さんとのツーショット写真を撮影するそうです、

一度着たドレスをまた着て・・今度は恋する乙女の顔で写真撮影をします、

満足そうな顔の晴翔さんとは裏腹に・・私は今すぐ逃げ出したい心境です。




・・・




ある意味猛獣の前で満面の笑顔で挑まなければならない私は疲労満載です、

今すぐにでも倒れたい気分ですが・・奥底の気力を振り絞り耐えて働きます、

もう今すぐここで倒れたい・・前聞いた律子さんの言葉を励みに頑張ります!




翌日・・




なんとかこの仕事を終え・・私は移動の車に乗った瞬間爆睡してました、

憧れのはずのウェディングドレスが・・今の私には拷問の服にしか見えません、

こんな私がこの重責を担う・・今更ですが場違い感半端ないです。



ですが・・




「わあ~~このドレス綺麗~~!!」




「えっ?独身でもOKなんですか?なら一度着てみようかな~」




「このドレス着てみたい!早速申し込みます!」




・・・




私の超不安に反して・・予想以上の申し込みがありスポンサーはウハウハ、

さらに撮影してくれたお客さんには希望があれば私の生写真を進呈、

これが好評で・・瞬く間に200人の申し込みがあり大忙しのようです。



・・・




半分男の私としては複雑な気分ではありますが・・まあ結果オーライとします、

僅か3日の仕事ではありますが疲労度は舞台と同じぐらいと私は感じました、

まあ猛獣の晴翔さんに笑顔で接することが一番の疲労なのですが・・




・・・




ちなみに晴翔さんは私のウェディングドレス姿を全部スマホで撮影してます、

その都度待ち受け画面を変えてるようで・・それを聞いた私は超複雑な気分、

もういい加減沙綾香さんと結婚してほしい・・日々祈る私です。




・・・




すっかり力を使い果たした私はこの週はダウン、他の仕事は全部キャ・・

沙綾香さんと澪さんが私の代わりに頑張ってくれてなんとか凌げました、

まあ視聴率は・・これに関しては上層部は目をつぶっていました。




翌週・・・




私はなんとか動けるようになり・・早速次の仕事の話となります、

今度の仕事は映画関連、ある異世界に迷い込んだ女性の役を演じます、

でも確か異世界ものは前に・・それとは別の物語だそうです。




その内容を見た私は・・・



・・・



また気分が悪くなりました。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ