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最後の最後で・・




舞台の物語は淡々と進んでいき・・



私達のパーティは敵を蹴散らしながらどんどんレベルアップしていきます、

ですが私は遊び人のまま、確か賢者になるにはレベル20を超えたときと・・

もう一つ悟りの書が必要なはずなんですが・・・



・・・



色々な洞窟や塔を探しても見つけられず、反面他のメンバーは更に豪華、

雷神の剣や大地の鎧など様々な最強アイテムが手に入り更に力をつけます、

お金も貯まったので私の関連はお店で買おう・・該当する品は無いそうです。




・・・




なので私の装備は遊び人の服と毒針、不思議な帽子と俊足の靴と貧相、

旅を続ける度に敵のレベルがどんどん上がりますが・・なぜか倒せます、

具体的には私が毒針を敵に刺すと百発百中敵の急所に当たるからです。




なので私も相当レベルがあがっているのですが賢者にはなれません、

理由は転職の塔に出向いて懇願しても・・なぜか猛烈に拒否されます、

そのため私が賢者になるには悟りの書が見つからない限り無理なようです。




落ち込む私、それを励ますかのように愛華先輩達が私の肩を叩きこう一言!




「別に気にすることは無いわよ、要は勝てればいいのよ!」




「そうそう!勝てば課程はなんでもいいんだぜ!」




「そうですよ!勝てば官軍ですから気にしないでください」




・・・



勝てればいいという励ましは嬉しいのですが・・正直気分は晴れません、

気落ちした状態でもなんとか旅を続ける私達、やっとボスのいる洞窟に到着、

そこに入ったら罠の連続、ですが強運な私がいるせいか全部かわします。




そうして・・




「フハハハハハハ!よく来たな!だがここでお前達も終わりだ!」




敵のボスが現れます、毒針しかない私は後方から石投げて援護します、

ですがさすがのボス、あらゆる攻撃は弾かれて私達はピンチに陥ります、

私はそれを見てなんとかしようと苦し紛れに持っていた毒針を投げて・・




バシィーーーーーーン!!!




あっさり毒針は弾かれて・・ですがその先にはなぜか巨大なキノコ、

それに毒針がめり込み・・反動で毒針がもの凄い勢いで飛んでいきます、

その先にはボス!毒針は前を向いていたボスのお尻に直撃します!




ブスリ!!!!!!!




フギャアアアアアアアアアアーーーーーー!!!!




毒針はボスのお尻にめり込みボスは飛び上がって痛がり・・何か出てきました、

それは悟りの書、ボスが持っていたようでそれが私の所に飛んできました、

その書を受け止めた私、す突然突然身体が光り輝き・・




ピッカーーーーーーーーーーン!!!!




私は賢者となり・・感激する間もなく急ぎ回復魔法と攻撃魔法を乱射します、

一気に回復した愛華先輩達が盛り返しボスをボコボコに叩きのめします、

そうして晴翔さんが会心の一撃でトドメ!!!!




ぎゃあああああああああああーーーーー!!!」




ボスが断末魔を上げ消滅してしまいました!




「かっ・・勝ったわよ~~!!!!!」




愛華先輩が勝利の雄叫び、晴翔さんと沙綾香さんと3人で抱き合い喜びます、

私はと言うと・・




パァ~~~~~~~~~ン!!!!




賢者になれたのはこの一瞬だけで・・すぐさま遊び人に戻りました、

その後私達は強制的に外に放り出されボスのいた洞窟は消え去りました、

そうして街に帰ると私達は英雄として出迎えられ舞台は終わります。




・・・




無理矢理感満載の舞台でしたが・・まあ無事に終わってよかったです。




さて・・・




この舞台はかなり好評で・・更に私のTV宣伝効果もあったのか連日満員御礼、

愛華先輩達は相当儲かったと大喜び、ですが沙綾香さんだけは意気消沈、

その理由はグッズの売り上げ、沙綾香さんの関連だけがかなり売れ残りました。




・・・




ちなみに私の関連は全品完売、追加販売を迫られる程の売れ行きだそうです、

そのためか私へのボーナスはかなりの額でしたが私は素直に喜べません、

というのも・・私の預金通帳は増える一方ですが全然使う事が出来ません。




・・・




さらに通帳を見ると約1千万円母が勝手に引き落として実家をリニューアル、

祖父祖母が大喜びしていたと母から手紙、私は猛烈に頭が痛くなりました、

まあ・・今回は祖父祖母の為ですから目をつぶることにします。




舞台終了後・・




私は律子さんと温泉旅行、タオルで身体を隠しますが一緒に温泉に入りました、

そうして気分をリフレッシュ、すると晴翔さんからメールが来ました。




その内容を見た私は・・・




・・・



一気に気分が悪くなりました。



















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