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ご機嫌な晴翔さん




私は愛華先輩の懇願という名の脅しに負け部屋で考え込みます、

晴翔さんの思いを聞くという大役、正直私には荷が重すぎます、

というのも・・私は自分から晴翔さんに連絡したことはありません。




晴翔さんからは問答無用のメールや電話が来るので返信の必要がありません、

なので今回は私から晴翔さんに初連絡、どこかで話がしたいと・・



・・・



正直めちゃくちゃ嫌です!!!!




・・・




晴翔さんのメルアドなどはわかりますので誤魔化しはできません、

ただメールだとなんだかんだ言われそうなので電話することを決意、

怯えながら以前かかってきた番号に返答電話をかけます・・



プルルルルルルルル・・・



ガチャ!




「なんだお前か?どうした?」




「あ・・あの・・一度お話がしたくて・・」



・・・



私は頭の中で・・罵声を浴びせられる想像で混乱しそうになりました、




「馬鹿かお前は!」




とか・・




「電話ならこっちがする!余計なことをするな!」



とか・・



まだ何も言われてないのにすっかり恐怖洗脳されてしまっている私、

もうパニックでパニックで体中から大汗が出まくって震えまくります、

しばらく無言だったのですが・・




「ああわかった、都合がついたら電話するからホテルで待て!」




ガチャン・・プープー・・




あれ?



・・・



予想外の返事に戸惑う私、この展開は私の中では超予想外なので困惑、

机の上で頭を抱え考え込む私、この場合どうしたらいいのでしょうか?

答えが見つからずパニックになる私、しばらく頭が混乱していました。



そのころ・・




私の知らない所で・・




「フンフンフフンフーーーン!!!」




運転手さんが鼻歌を歌い上機嫌な晴翔さんを見て驚き・・訪ねます。




「あれ晴翔さん?なにかいいことでもあったのですか?」




「ああ予想外の連絡が来たんでな、思わず嬉しくなっただけだ!」




「そうですか・・それはよかったですね・・」




「ああ・・ありがとう」




運転手さんはてっきり大口の商談成立かと思ったようで微笑み運転、

その後ろで晴翔さんは上機嫌、鼻歌を歌いながらスマホ操作してます。



・・・



これは一体どういうことなのでしょう?



・・・



もしかして・・私からの電話がとても嬉しかったとか???



・・・



そんなはずありませんよね~(かーん!)



・・・



そんなこととは全然想像していない私はひたすら部屋で苦しみます、

この流れは・・私が晴翔さんを口説いたような感じなので・・



・・・



ものすごく憂鬱な気分でその日を過ごす私でした。




翌日・・・・




プルルルルルルルル・・・




朝方眠った私を即座に起こすような晴翔さんからの電話・・

私は寝ぼけながら・・渋々電話に出ます。




「はい・・もしもし・・」




「おうお前か!今晩迎えに行くから準備しておけ!」




プープープー・・・




訪ねる暇も無く晴翔さんは言いたいことだけ言って電話を切ります、

まあ今晩と言うからには早くても夕方迎えに来るはずでしょう、なので・・

私は猛烈に眠たいので・・夕方まで寝ることにしました。



午後3時頃・・・




「おいいつまで寝てるんだ!さっさと起きろ!!!」



「えっ・・?晴翔さん??」




「お前が話があるからというから早めに仕事を切り上げたんだ!

さっさと支度しろ!すぐに外に出るぞ!!!!」




「は・・はいわかりました」




私は渋々着替え・・晴翔さんは無視してスマホで何やら指示してます、

まあ酔っぱらいの時は襲ってきますが普段は完全に私を無視します、

もう慣れた私、背を向けてる晴翔さんを無視して着替えを急ぎます。



「よ・・用意できました!」




「よし行くぞ!」




「えっ?どこへ?」




「レストランの個室を用意しておいた、話はそこで話せ!」




「わ・・わかりました・・」




晴翔さんは私の手を引っ張り・・なぜか強く握りしめます、

普通はこの展開に女性が心惹かれる・・私は単に痛いだけ、

ほんと雑な扱いです、本当に私に気があるのでしょうか??



・・・



そんな私を無視して晴翔さんは私を車に乗せ急ぎ出発します、

車の中では・・晴翔さんは相変わらずスマホで指示のオンパレード、

私は外の風景を眺めながら・・ただ退屈な時間を過ごします。



「おい着いたぞ!早く起きろ!!」




「は・・はいすみません・・」




車で寝るのが日課となっていた私はいつもの癖で寝ていました、

着いたのはある高級ホテル、このまま私も食べられるのでしょうか?

そんな私の心境などお構いなしに晴翔さんは私を引っ張ります。



「おいここだ!さっさと入れ!」



「は・・はい・・」





その部屋には・・




!!!!




こ・・これは反則です・・




・・・



部屋の中には・・




・・・




とってもかわいい子犬や子猫たちが・・



・・・



私をじっと見つめていました。











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