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悲しみの配達員と理不尽な暴行




次の私の役は・・ある配達員、それも相当深刻な役割でした、

というのも・・配達するのは死亡通知書、要するに殉職関連です、

時は第一次大戦の時らしくまだ携帯電話等が無い時代のようです。




簡単に説明すると・・




私はあるお偉いさんの娘、ですが親はある問題を起こし監禁されます、

娘の私は日銭を稼ぐため何らかの仕事を探しますがどれも断られます、

そんな中1つの仕事を見つけました、それが死亡通知書配達員です。




他の配達員と異なるのは・・




必ず親族に手渡し、そして死亡の経緯を説明し受取のサインを貰います、

ある程度給料はいいのですが・・中には責任転換のように罵声を浴びます、

それとヤバい所にも行く羽目になるのですが背に腹は代えられない状況です。



この役で私は笑えません、まあ悲しい内容ですから陰気くさい顔となります、

でも売り飛ばされレイプシーンが無い分だけマシな役だとは思うのですが・・

最後の方に気になるシーンがあります、ギャングの所に行く設定があるのです。




・・・




ここが気になり何度も愛華先輩に尋ねるのですが先輩は無視します、

今回愛華先輩は私の上司の役、そして晴翔さんも出るみたいで・・

その役はギャングのボス、最後の締めの役らしく普段は出ません。



・・・



この事から予想すると・・おそらく私は最後にボスと絡みそうです、

まあキスされたりお姫様抱っこなど頻繁に触られてるのでもう慣れました、

私は心が男ですから乙女のようなデリケートな心はありませんので・・




・・・




深く考えずに役に没頭、今の私はとにかく稼ぐことしか頭にありません、

ある程度予想はしていましたが・・親族に物凄い罵声を浴びせられます、

私は悲しい顔をして謝るだけ、気持ちはわかるので我慢しています。




舞台が始まり・・




ほぼチケットはソールドアウト、グッズもしっかり売れてるようです、

人気は私が着ている服、マニアが多いようで展示するとすぐ売れます、

ただ女性が着るのならわかりますが・・・買うのは9割男性だそうです。




・・・




私はマニア達のオカズにされてるようですね・・




・・・




深く考えても解決しないので考えるのはやめました。




私は上司から死亡通知書と経緯の説明を受け親族の元に通知書を届けます、

ほとんどが罵声と泣き声、演技とはいえ身内の死亡を伝えるのは切ないです、

それを日々こなす私、いつのまにか笑顔は消え陰気くさい顔になっていきます。




そして問題のギャングのボスに伺う時が来ます、内容はボスの弟が殉職、

兄がギャングですが弟は真面目で軍隊に所属し大活躍していたのですが・・

ある作戦の時周りを囲まれ一斉射撃、弟は蜂の巣にされ殉職していたのです。




その内容を聞き私はギャングのボスの所に出向きます、周りはヤバい人ばかり、

ボスの命令で私には手を出しませんが・・いつ襲われてもおかしくない状況、

演技でもその雰囲気は異様なので私は震えながらボスの所に伺います。




「よく来たな、で?用事とはなんだ?」




「は・・はい、これを言付かって来ました、貴方の弟さんの事です」




「なんだと!弟がどうしたんだ?」




「は・・はい、ある作戦の時周りを囲まれ一斉射撃で命を落とされました、

これが死亡通知書です、それと装備していた品を何点か預かっております」




・・・




「そうか・・弟は死んだんだな・・」




晴翔さん演じるギャングのボスは悲しみ泣き出します、それに驚く私、

暫く無言の時間が過ぎましたが・・私は仕事が済んだので立ち上がります。




「それでは・・私はこれで・・」




静かに立ち上がり出口に向かう私、演技でも周りの眼が怖く震えます、

すると晴翔さん・・ギャングのボスは机を蹴り飛ばし怒りを爆発、

なぜか私に詰め寄り壁ドン!そして野生の眼で私を睨みつけます。




「おい!このまま帰れると思うなよ!」




!!!




完全な八つ当たりで私はボスに睨まれ胸ぐらを掴まれある部屋に移動、

そこはボスの部屋らしくベットもあり・・私はそこに投げ飛ばされます、

そして襲われる私、わかってはいたのですが演技でも怖いのは怖いです。




「ほう・・お前なかなかいい女だな」



「や・・やめてください!は・・離して・・」




「そうはいかないんだよ、俺は弟を亡くしたんだから慰めろ!」




「い・・嫌・・あ・・ああああ」




「ふふふ・・今夜は楽しませてもらうぞ・・」



・・・




こうして私は・・



・・・



ボスの餌食となったのでした。


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