この絶世美女は誰なんだ?
俺は恐る恐るベットから起きて鏡を見た!
・・・
鏡には見たことも無い絶世美女が立っていた。
・・・
誰この美女?
思いっきり俺の好みの女性なんだけど?
アイドルグループだと余裕でセンター出来そうな美貌なんだけど?
でも後ろには誰もいない、というかここは俺の部屋だから!
持ち物はそのままだし・・もしかしたら異世界に移動したのか?
としたら?外はファンタジー世界なのかもしれない・・
俺は恐る恐る窓を開けた!
・・・
見慣れたカラスが普通に飛んでいる・・
向かいのスーパーの看板もそのまま変化なし・・
反対方向の道路では信号待ちしてる車が数台止まってる。
窓の外はありふれた普通の光景なんだけど?
????
待てよ!
もしかしたら世界はそのままで俺だけ変化したってことか?
この姿は特殊能力を身に付けたのか?俺は進化したのか?
そうでないと・・今の姿の説明がつかない・・
まずは試しに・・宙に浮いてみよう!
そう考えた俺はベットに上がって歩き出した!
そして空間に足を出した瞬間・・俺は思いっきり落ちた。
いたたたた・・
宙に浮くのは無理らしい。
ならば念力・瞬間移動・読唇術・魔法!
・・・
思いつくファンタジー関連はどれも出来なかった、
ただ俺の身体が単純に女性になっただけらしい・・
改めて自分の体を見てみる、どう見ても女性の身体だ。
困るな・・
明日学校なんだけど?
大学進学の相談があるんだけど?
悩んでいたら・・開けっ放しの窓から花粉?が俺の鼻の中に!
『は・・は・・はっくしょん!』
俺は自分でも驚く位大きなくしゃみをした!
・・・
ふと鏡を見ると?男の姿の俺がいる、服装はそのままだ!
どうやらくしゃみをすると元に戻るらしい。
試しに鼻をくすぐって軽いくしゃみをしてみたが変化なし、
大きなくしゃみでないいと効果がないらしい、まあ元に戻れた!
・・・
しまった!
写真撮っとけばよかった~~~!!!
「絋!いい加減にしなさい!晩御飯抜くわよ!」
母親が思いっきり怒っているので俺は急ぎ台所に向かった、
未練たっぷりの俺は台所の椅子に座る・・
台所には女子高生の制服を着た・・コスプレ姿の母親がいた。
・・・
自宅とはいえその姿で歩き回るのはやめてほしいものだ。
「どう似合うでしょ?先般秋葉原で見つけたのよ!」
普段何してるんだよ・・
「ねえどうどう?まだまだお母さんも捨てたもんじゃないでしょ?」
いや似合ってるけど・・
「う~ん!!」
息子にキスを求めるのはやめてくれ!
「なによケチ!」
・・・
そういうのは夜に親父とやってくれ!
俺は急いで夕食を食べる、なぜかわからないが食欲旺盛だ、
おまけに苦手な納豆も抵抗なく食べれている、なぜなんだろう?
俺が納豆を食べてる姿を見て・・母親がとても驚いている。
「あら?絋あなた納豆食べれたの?それ私のなんだけど・・」
俺にもわからない、だがなぜか無性に欲しくなったんだ。
普段はある程度残す夕食なんだけど・・この日は見事な完食!
だがまだ足りなので冷蔵庫を物色、母親のケーキを見つけ手に取る、
それを食べようとした・・
「それはダメよ!楽しみにしていたんだから~~!」
母親とケーキの奪い合い、残念ながらケーキは取られたが別を用意、
それはコーンフレーク、牛乳をたっぷりかけて食べたがめちゃ美味い、
これも母親が普段食べている物、俺はあまり食べなかったんだが・・
「絋あなたなんかおかしいわね、普段それ食べないでしょ?」
その通りなんだが・・
なぜか無性に食べたくなるんだよ!
俺は全部完食して部屋に戻る、もうお腹がいっぱいだ、
だが甘い物が無性にほしくなった、俺は甘い物そんなに食べないのに・・
・・・
俺は我慢できずに急ぎコンビニに走る、ケーキを買って急ぎ戻る、
それを部屋でゆっくり食べる、なぜかわからないが・・
「これすごく美味しいわね~~」
・・・
なぜ俺は女性言葉で感想を言うのだろう?
あのサプリを飲んでから・・明らかに俺はおかしい!
・・・
無い頭をひねって考えたが・・解決策がないので風呂に入る、
母親が一緒に入ろうと言ってきたが・・丁寧にお断りしておいた、
風呂からあがり歯を磨きトイレを済ませ・・俺は部屋のベットで眠る。
「はっくしょん!!!!!」
寝ている間に大きなくしゃみ!
俺は女性姿となりそのまま爆睡、夜明け前に起きて驚く俺、
急ぎ身体を冷やしくしゃみを・・あっさり出た!
俺は無事男性姿に戻り・・
晴れた朝を迎えたのだった。