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束縛




俺・・いや私は奴隷姿でコスプレ大会に参加、皆の目線がいやらしい、

中に水着を着ているとはいえあちこち破れているのでチラチラ見られる、

中には下からカメラを向けられ・・スカートを押さえてばかりでした。




「ここで休憩に入ります」




やっと舞台から降りれる、私は急ぎ控室に行き着替えようと・・



・・・



???



えっえっえ??



ロッカーの中は・・なんで空なの?




「えっ?私の荷物はどこ??」




猛烈に焦る私、するとコスプレ大会の警備員が返答、

俺の母・・母さんがこのロッカーの荷物全部運んだそうで・・



・・・



私は服に加え財布や鞄、スマホまで全部没収されていました!




「えっ?えっ?ど・・どうしよう・・」




すると事務員らしき人が来て・・




「あなたが紗由美さんですか?ちょっとこちらに来てください!」




なぜか不機嫌な感じで私を呼ぶ事務員さん、何があったのだろう?

私は事務室に連れていかれて・・そこには母親が座っていました。




「紗由美さん!ちょっとそこに座りなさい!」



「はっ・・はい!!」



私は腰掛け前を見る、明らか様に不機嫌な俺の母親、いったいなんで?

すると母は俺・・いや私の荷物を机に並べ・・2台のスマホを持ち一言!




「どうしてあなたが絋のスマホを持ってるの?返したんじゃないの?」





や・・やばい・・




「前から変だと思っていたのよね、絋は姿を全然見せないし・・

それにあなた!」




「はっ・・はい!」




「絋をどうしたのよ?まさか山の中に埋めたとか・・?」




「そ・・それは絶対にありません!!!信じてください!」



「ふ~ん?じゃ絋はどこにいるのよ?」




「そ・・それは・・」




俺・・いや私は黙るしかありません、本当の事は言えない・・

というか絶対信じてもらえない・・疑いの目で見られる私・・



・・・



「まあいいわ、あなたがそんな大胆なことするとは思えないし・・

それにもしそんなことをしたら絋の部屋にはいないでしょうからね、

でも疑いは消えてないわよ!以降あなたは私の管理下に置きます!」




「えっ?どういうことですか?」




「聞いての通りよ、あなたは一時的に私の娘として管理下に置きます!

具体的には私の傍にいること!勝手な行動や外出は絶対許しません!

いいですね!これが守られなければ即警察に突き出しますよ!」




「は・・はい!わかりました」




・・・



ある意味最悪の流れかもしれません・・




荷物を差し置さえられた今私は乞食服のみ、これでは逃げられません、

この姿で街に出ると間違いなく警察が・・・もしくは誘拐されるとか・・



・・・



私はどうしたらいいのでしょう??



・・・



青ざめた私を見た母は・・呆れ顔でこう語ります。



「はぁ~~そんなに心配しなくてもいいわよ!」



「は・・はい?」



「貴方を見てたらね、どう見ても犯罪者には見えないし良識もあるわ、

たぶん・・誰にも言えない秘密があるんでしょ?それも相当深刻な・・

そうでないとね・・あなたの行動が理解できないのよ!」




そこまで見破っているのですか~~???




「絋がなんらかの形で貴方に関わっている・・と考える方が自然でしょう?

貴方もなにか負い目があって絋と関わっている・・そう私は思うのよ」




おっしゃる通りです!




「でも見ている限りね・・貴方はたぶん本当の事は言わないわ、

だから私の傍に置くの!女性同士なら貴方も接しやすいでしょ?」




というか・・私はあなたの息子なんですけど・・



「篠崎さん・・そろそろお時間ですけど・・」



事務員さんがコスプレ大会の休憩が終わると母に告げる。




「紗由美さんいってらっしゃい!私はここで待たせてもらうわ!」




「あっ・・はい、わかりました」




正直もうコスプレ大会はどうでもいいのですが・・服は返してほしい、

でも今の状況だと返してもらえない・・私は営業用スマイルで舞台に立ちます、

それが功を奏したのか・・




「続いて準優勝は・・乞食姿の紗由美さんです!!!」




私はなぜか準優勝、優勝はベルサイユのばら姿の女性が獲得しました、

表彰台に上がる私、その上から優勝者が私を睨みます・・





「あの~~なにか?」




「あなたどこかで見たことあるわね、あとで話があるわ!」



そうキツイ口調で話すのは・・



・・・



あの怖い先輩でした!















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