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なんで?




俺は夜行バスの中で爆睡、一度も起きずに東京駅まで到着した、

バスのアナウンスで目が覚めた俺・・女性姿になぜかホッとする、

ここからは・・気持ちを切り替え女性言葉で話すことにします。




その心は・・・




男言葉で相手(特に母)に疑われないよう普段から女性の時は意識、

それと・・どこで知り合いと会うかわからないので特に徹底している、

思わず男言葉が出るとただでさえ絶世の美女なので怪しく見えるからだ。




なので・・




ここからは女言葉、バスの運転手さんに挨拶し静かにバスを降りる、

まずは東京駅に移動、待ち合わせ場所の近くに立ち食いそば屋さん、

約束の時間は10時なので・・まずは腹ごしらえと思い店に入ります。




「いらっしゃいませ~~!!!」




バイトのおばさんが元気に挨拶、私は隅のカウンターに移動、

出来るだけ目立たないよう丸メガネにマスクで自分の顔を隠します、

そして食券を購入、お腹が空いてたのでそばとおにぎりを注文です。




食べる時さすがにマスクははずし・・メガネも曇るので外します、

その時サラリーマンの男性達が続々入店、完全アウェー感満載、

この店の中で女性は私だけ・・皆にジロジロ見られました。




「ふう・・」




私は急ぎ食べその店を出ます、まだジロジロ見られています、

そんなに女性が立ち食いそばを食べるのが珍しいのかな・・




・・・



駅にいた女性は全員喫茶店、立ち食いそば屋さんには一人もいない・・




「ま・・マジかよ・・」




「い・・いえマジなのですか?」




・・・




なぜか猛烈に恥ずかしくなった女の俺、思わず男言葉となってしまう、

身体は女でも頭は男なので混乱する、なので急ぎ外に出て気分転換、

深呼吸してベンチに座る、そしてスマホでネットサーフィン。




ちなみにスマホはもう一台購入、こちらを紗由美用として用いている、

俺のスマホはそのまま、音を消してチェック用に使っている、

母にはメールで紗由美のスマホ番号などを書いて送信している。




しばらくすると母から紗由美用スマホにメール、もうすぐ着くらしい、

俺は気持ちを切り替え女性モード、改札口の傍にいると返信する、

そうして柱に寄りかかり母を待つ・・後ろから手が伸びてきた。




モミモミモミモミ!!!




「きゃあ!!!」




思わず大声をあげた俺、後を見ると母が俺の胸を揉んでいた。




「ふむふむDはありそうね、これならあの衣装も大丈夫だわ!」




「お・・お母さま!!!」




しつこく私の胸を揉む母に・・私は顔を真っ赤にして振り解きます!




「あははごめんなさい!美味しそうな胸なのでついね~~!」




何なんだよあんたは・・




「まあ話はあとよ、早くしないと開演時間が来るわ!こっちに来て!」




「えっ?あっ?ああああ・・」




俺・・いや私はお母さまに引っ張られあるスタジオに到着、

そこには様々な衣装が所狭しと並んでいます、その中に・・




「あっ!これこれ!紗由美さんこれに急いで着替えなさい!」




「お・・おかあさまこれは・・」




「いいから早く着替えなさい!」




「わ・・わかりました」




私は急いで着替えして・・というか何で黒の水着なのでしょう?

それもビキニでかなり過激なタイプ、確かコスプレ大会ですよね?

これだと単なるモデル扱いでは・・続きがありました。



「次はこれよ!早く着てちょうだい!」



「えっ・・これですか?」



「そうよ!これなら優勝間違いないわ!早く着るのよ!



「わ・・わかりました・・」



私はしぶしぶ着替え・・なんで奴隷が着るような乞食服なのでしょう?

明らかにボロボロであちこち恥ずかしい所が見えるのですごく恥ずかしい、

さらにメイクまで・・報われない可哀想な女奴隷のようになりました。




「うん!これなら優勝間違いないわ!いい?悲しい顔しているのよ!」




どういう考えなんだよあんたは・・




「エントリー12番の方どうぞ!」



「さあ行きなさい!いい!悲しそうな顔を崩さないでね!」



「わ・・わかりました・・」



私は奴隷服を着たままステージに移動、そこには大勢のギャラリー、

皆は私を見ると・・




「お・・おいあの子めちゃ可愛くないか?」



「ああすげ~な、すぐに写真撮ろうぜ!!!」



パシャパシャパシャァシャ!!!



次の瞬間みなさま猛烈に私を撮影します。



「は・・恥ずかしい・・」



マジで悲しくなりました。



そんな私を・・



「ふ~んあの子可愛いじゃない!スカウトしなきゃね!」



猛烈に見ていたのは・・



・・・



私が志望大学から逃げた原因となった・・



あの怖い先輩でした。









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