珍しい雄の三毛猫と大人達の見栄
ルルの妊娠の話を聞きマーリットちゃんは大喜び、それと・・・
「いや~家族が増えるな~僕も頑張らないと~あっはっは!」
・・・
なぜかミッキーさんは私の肩を抱き興奮してます、子作りモードかな?
まあ私もそろそろ子供が欲しいのでさっさとヤッてほしいのですが・・
ですがマーリットちゃんがその空気を察して私達の間に入ってきました。
「むーーー私も混ぜて~~~!!!」
・・・・
意味分かっているのかわかりませんが・・
「あはは~~~そうだね~一緒に遊ぼう!!!」
「うふふ・・そうね。家族で遊ぼうね~!」
私とミッキーさんは誤魔化しの営業用スマイルでこの場を凌ぎます、
まずはルルの妊娠の対応が先なので私が必要なモノを買いそろえます、
ミッキーさんがやりたかったようですが学校に引き戻され再び缶詰です。
2週間後・・・
ルルのお腹が凄く大きくなり日々悶えていてニャン吉は凄く心配顔です、
この様子だとかなり前にヤッてたみたいですね、ほんと抜け目無い猫です、
まあニャン吉も事の重大さを感じてるようなのでお咎め無しにします。
翌日・・
に・・・・ニャアアアアアアーーーーーーン!!!!
念のため動物病院にルルを入院させた途端出産が始まり病院は大慌てです、
そして3時間後・・無事に4匹の子供が生まれ産声を上げています、
この日は日曜日だったのでミッキーさんもマーリットちゃんも見守りました。
ただ・・・
「あれ?紗由美さんこの子猫達三毛猫だよね?それも3匹いるね~」
「えっ?そうなのですか??」
よく見ると・・たしかに三毛猫が3匹います、ですが性別はわかりません、
尚一匹はニャン吉と同じ色をしてます、これでニャン吉が親と確定しました、
ですがこの子も性別がわかりません、ある程度育ってからわかるそうです。
数週間後・・・
「あ~やっと終わったよ~紗由美さんおやつ頼みま~す」
やっと缶詰から解放されたミッキーさんがソファーに座りおやつをねだります、
私はフルーツ缶詰を開けお皿に入れてミッキーさんに渡します、その間・・
ミッキーさんは猫の性別が気になるようで抱き上げチェックしています。
すると・・
「えっ?この子達雄だよ!!!珍しいね~それも3匹いるよ!!!」
えええええええええ????
私は猛烈に驚き傍に駆け寄り子猫を抱き上げチェックします、すると・・
三毛猫はどの子もタマタマらしきものがあります、ということは・・
もしかしてこの子も・・ニャン吉そっくりの子供はタマタマ無しです。
!!!!!!!!!!!!!
場合によっては数千万の価値がある雄の三毛猫、これは大ニュースです、
私はすぐにノートパソコンを持ってきて三毛猫の詳細を調べました、
すると・・ミッキーさんが割り込みノートパソコンを操作してます。
すると・・・
「いゃ~高額猫の条件に当てはまっているよ~これは大事になりそうだね~」
ま・・マジですか???
・・・
もしこの3匹を売れば億に届くかも知れません・・そのためか・・
ルルもニャン吉も子供が売られるのでは?という空気を察したようです、
そのためかルルもニャン吉も子供のそばから離れようとしません。
でも私達は・・
「ぜ・・全員・・いえ全猫た・・大切に私達が育てましょうね」
「ええ僕もそのつもりですよ、大切に育てましょうね~」
子猫を売る気は全然ありません、贅沢は出来ませんが生活費は確保してます、
なので子猫を売ろうとする発想はないので全匹仲良く育てることにしました、
それはマーリットちゃんも同じ、一応詳細を話しましたが売る気は無いです。
ただ・・・
「こ・・この子達を大々的に宣伝するわよ!そして一匹私が引き取るわ!」
「お・・俺も一匹引き取るぞ!沙綾香が猫欲しがっていたからな!」
・・・
遊びに来た愛華先輩と晴翔さんが猫を見つけスマホで調べられバレました、
ですがミッキーさんが引き留めます、まだ子猫で乳離れしてないからと・・
それを聞いた愛華先輩さんと晴翔さんは一旦落ち着いたようです。
ですが・・
「うふふ・・この三毛猫を使えば私のサイトの閲覧回数が増えるわ!」
「フフ・・希少な三毛猫の雄を飼ってると宣伝すれば俺の注目度も高まるな・・」
・・・
野望丸出しの愛華先輩と晴翔さんの顔を見てルルとニャン吉が怯みます、
ですがこの2匹子猫を守ろうと愛華先輩達の前に立ち塞がり動きません、
この辺は親の自覚があるようで子猫を守ろうと必死です。
それと・・
「わあ~~かわいい~~」
・・・
唯一の雌でニャン吉そっくりの子猫は見向きもされていないせいか・・
一番活発に動き回り威風堂々としています、そしてその子は・・
「わあ~~かわいい~~」
マーリットちゃんのお気に入りとなり・・
・・・
なぜか兄弟3匹を尻に引き・・
一番偉そうにしています。