表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/129

ルルの妊娠




意外と快適だったF14での空の旅・・まあ半強制的ではありますが・・

一応これも撮影されていたので後日ブログに掲載されていました、

戦闘機での撮影と言うこともありかなりの高評価を得たようです。




さて・・




その後はインタビュー等受けた私とミッキーさん、なぜか肩を抱かれています、

ただその時はトキメキはありません、なんか友人に抱かれている感じです、

その後は広島に移動してお好み焼きを堪能して翌日アメリカに帰りました。




しばらく自宅で休憩した後・・




次の舞台が決まりました、今度は昔の日本人のある極貧生活を演じます、

舞台では私が各地を撮影した画像を分析して昔の雰囲気を演出していました、

私の役割は成人した主人公の役、幼少期はマーリットちゃんが演じます。




私達は特殊メイクで極貧日本人の姿となり舞台の練習に挑みます、

具体的にはまずお偉いさんに逆らった・・まあ年貢が払えなかった父親、

その父親が悪徳領主の部下に斬り殺されるところから始まります!




「おっとう・・おっとう・・」




「うへへ・・年貢の代わりにこの娘をもらっていくぜ!!!」




娘役のマーリットちゃんが攫われそのまま屋敷で屋敷で働かされ時が過ぎます、

成人した時に私と交代、痩せ細っていたので男性からは女性として見られません、

そんなとき・・領主があるポルトガル男性と取引した時私が呼ばれました。




「おい!おまえは明日からこの方に仕えるんだ!」




私はほぼ奴隷のようにそのポルトガル男性に売り飛ばされます、

そして船に乗せられそのまま異国の地につれて行かれ売春を繰り返します、

人間としては見られす家畜扱いされ病気にかかりそのまま死んでしまいます。




・・・




ハッピーエンドとは程遠い内容の今回の舞台、久々に苦しむだけの舞台です、

ですがこれは昔の貿易者がどれだけ酷いことをしたのかを演じたそうです、

そして人権がどれだけ大事なのかを学生達に教える為の舞台だそうです。




・・・




何でも教育に絡むのは正直肩の荷が重いのですが私には権限がありません、

なので全力で役を演じるだけ、尚今回ミッキーさんは参加してはいません、

その都度大学を抜け出すので怒った校長先生が彼を缶詰にしているそうです。




・・・




まあ当然ですね、私が校長先生なら猛烈に怒るでしょう、なにしろ・・

肝心な卒業検定などの時期に抜け出してキョンプ用品買いあさって・・

日本で遊びまくっていたのですから当分缶詰は解かれないでしょう。




ですが・・・




・・・




「あ~疲れたよ~~~、紗由美さんご飯お願いします!」




・・・




猛烈に忙しいはずなのに夜にはちゃっかり私の家に戻りご飯をねだります、

そして食事が済んだらマーリットちゃんとゲームとお風呂に入り寝てます、

その辺は全然変化が無いので正直戸惑いますが・・




・・・




まあ今更なので深く考えないことにしました。




こんな生活が2ヶ月ほど続き・・・




舞台が始まると私もマーリットちゃんも大忙し、ただ評判はイマイチです、

というのも中東方面で戦争が始まりそのためか論争が絶えない日々が続きます、

アメリカは多種な方々が多いのでこの手の話は常に問題が起こりがちです。




そのため・・・




この舞台は珍しく途中で打ち切り、問題になりそうなので止めたそうです、

なんとか損害は免れましたが利益も出ていないので複雑な空気が流れます、

それを重く見た愛華先輩、舞台の練り直しを考えているようです。




なので・・




当分の間私は暇、マーリットちゃんは学校で家にいるのは猫2匹です、

夜にはミッキーさんとマーリットちゃんが帰ってきますが・・私は蚊帳の外、

相変わらずベッタリなので・・私はなんか家政婦のような気分です!




そんな日々が数週間続き・・




ある日のこと・・・




「にゃあ~~ん・・ふにゃあ~~~ん・・」




ルルが苦しそうに私に寄り添ってきました、いったいどうしたのでしょう?

特に病気でもなさそうですが・・でもルルはかなり苦しがっています、

なので私は念のためルルを病院に連れて行きました・・



・・・




「これは妊娠ですね、子供がお腹の中に4匹いるようです」




!!!!!!!!




なんとルルが妊娠!それを聞いた私は大喜びとともに・・・




・・・




家に戻りニャン吉を見つめます、こいつしか犯人、いや犯猫はいません、

当の本人は目を背けますが・・




にゃ~~~ん・・




ルルがニャン吉に寄り添います、これで確定しました!

陰で隠れてやりまくっていたようです、ほんと抜け目のない猫ですね、

当のニャン吉もルルの妊娠は感じていたようで・・



・・・



ものすごく不安な顔をしていました。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ