本来の搭乗者?そして私は天に祈ります!
米軍基地に来た私、案内された先には複座式の戦闘機が待ってました、
これは見覚えがあります、既に引退していて沖縄にあったあの機体、
通称トムキャットと呼ばれた機体ですが完全オーバーホールされてます。
・・・
私にまたこの機体に乗れと仰られるのですか?
そのためにわざわざ沖縄からこの機体を呼び寄せたのですか?
・・・
猛烈に怖いので私このまま逃げてもいいでしょうか?
・・・
ですが私の周りはナタリーさんとマーリットちゃん、それと猫が囲んでます、
ただミッキーさんがここにいません、どこかで話をしているのでしょうか?
何となく嫌な予感がする私、早速パイロット服に着替えさせられます。
「さあ準備は出来ました!このまま機体に乗り込んでくださいね~!」
・・・
なぜかウキウキ顔の事務員さん達、私は着せ替え人形のような気分です、
渋々後部座席に乗り込む私、するとパイロットさんが前に乗り込みます!
・・
!!!!!!!!!!!!!!
「紗由美さんお待たせ~いや~この姿久々なので緊張しますね~~!」
・・・
私は急ぎモニターを見ます、外のカメラがこの機体を映しているからです、
もしかしてこの機体は・・案の上バニーマークがついてました、これは・・
「ああそうなんだよ、あの漫画の機体を真似しているんですよ~」
ですよ~~・・じゃありません!!!!
・・・
この流れからするともしかして・・
「ええ僕がこの機体を操縦するのです、でもご心配なく!訓練はしています、
なにしろ私の親があの漫画の信者でしたから厳しく訓練されたもので・・
あっと総司令官の許可も出てますから大船に乗った気でいてください」
・・・
私は寒気が止まりません、訓練していたとはいえ昔の話ですよね?
大学教授してた位ですから相当なブランクがあるはず・・大丈夫ですか?
「それはご心配なく!隠れて訓練してましたから・・」
どこで訓練していたのですか?
「いゃ~マーリットちゃんとのゲームですよ、あれの戦闘機はこれです、
基本的な操作は同じですから心配いりませんよ~~」
!!!!
逆に寒気がする私、もう寿命が尽きたと割り切り心で天に祈ります、
思えば過酷な人生でした、あのサプリを飲んでから私の人生は一変しました、
虐められ閉じ込められ使い回される人生・・辛い人生でした。
その苦難を乗り越えて・・
やっと人並みの生活に戻れたというのに・・ここで終わるのが寂しいです。
キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!
F-14が滑走路に向かい・・一気にスピードを上げそのまま離陸します、
ですが怖さは全然無く・・むしろ外の景色を眺める余裕さえあります!
まるで魔法の絨毯の上に乗っているみたいで快適なんですけど?
「紗由美さん、今度は戦闘モードに入ります、しっかり捕まってくださいね」
「は・・はい・・わかりました!」
キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!
戦闘機は戦闘モードに切り替わり高速巡航、ですか怖さはありません、
これが信頼というものでしょうか?むしろ安心感すら漂っています、
かなり激しい動きをしているのですが・・快適な気分です!
キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!
戦闘機・・いえトムキャットは静かに着陸して停止、時間的には15分程度です、
ですが私には・・まるで一日空の上にいたような気分です。
「紗由美さんお疲れ様でした、いゃ~久々なので緊張しましたよ~!」
・・・
静かにエスコートされて機体から降りる私、なぜか身体がフワフワしてます、
そのためか身体が言うことをきかず・・機体から落ちそうな私、すると・・
ふわ・・・
!!!!
機体から降りた瞬間私の身体が浮き??抱きかかえられていました、
それはお姫様抱っこ、私はミッキーさんに抱きかかえられていました!
キャーーーーーーーー!!!!!
なぜかナタリーさんとマーリットちゃんが大興奮して写真を撮りまくります、
それにつられてか事務員さん達も写真撮りまくり、まるで新婚の気分です、
ふと私は顔を上に上げると・・ミッキーさんが清々しい笑顔で私を見ています。
・・・
キュン・・
!!!!!!!!!
私は今ときめきました、これは晴翔さん以来です。
・・・
私は今・・
・・・
ミッキーさんに恋をしたようです。