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甘酒と米軍基地





翌日小熊を抱きかかえ農家に返そうとひたすら田舎道を歩く私達、

どうやらその農家はハンターも兼ねていたようで熊の専門家のようです、

30分ほど歩き辿りついた農家・・既に高齢の主人と奥さんが待ってました。




「いゃ~お騒がせしましたね、いつの間にか小屋から逃げたんですよ~!」




いえいえ・・どういたしまして!




私は笑顔で小熊を返そうと・・小熊はなぜか私から離れません、というか・・

むしろ私と同化するような勢いでしがみつくので離そうとすると痛いのです、

なぜかそれを応援するルルとニャン吉、既に家族と同じ扱いのようです。




「いや~参りましたね~こいつあなたから離れたくないのですよ」




・・・




気持ちはわかりますが・・私は子供とは言え熊を連れての仕事は出来ません、

可愛いのですけど大きくなったらメチャ怖いのでこの辺でおさらばしたいのです、

さらにこの熊ツキノワグマですよね?アメリカに連れて帰ると問題なのでは?




「う~ん難しいね~さすがに熊は問題が多いからかなり難しいと思うよ」





ミッキーさんご指摘ありがとうございます。




私達はとりあえず小熊を眠らせ農家の方にお返しして急ぎ現場を去ります、

可哀想な気もしますがこういうのに関わるとキリが無いので割り切りました、

そしてやっと広島県に突入、竹原に移動して写真を撮りまくりました。




ただ竹原と言っても・・




昔「たまゆら」というご当地アニメの舞台となった場所での撮影です、

まるで昔にタイムスリップした感じで・・私は夢中で撮影を繰り返します、

ある程度落ち着きふと振り向くと・・なぜか人の集まりが出来てました!




???




私が不思議に思いその中を覗くと・・




・・・




「きゃ~~かわいい!!!!!!」




その理由が判明、ルルとニャン吉に観光客が群がり写真撮りまくります!

ですがこの2匹はお構いなし、ふつーに歩いているのですが威風堂々、

もうすっかりスターですね、ある意味自分に酔っている感じです。




「紗由美さん撮影は終わりましたか?」




「え!ええ・・おかげさまで終わりました!」




「じゃ次行きましょう、ここだと人がさらに増えそうですから・・」




さすがのミッキーさんもルルとニャン吉の人気には驚いた様子でした、

すぐに車に乗り込む私達、早速この場を離れ高速道路に乗り移動します、

そして今度は山口県の柳井市に移動し白壁の町並みを撮影します。




「ようよう・・お姉さんこのお酒お土産にどうだい??」




私は出店のおじさんに声をかけられました、たまたま店開いていたようです、

そこには様々な日本酒、これは愛華先輩達のお土産に良さそうだと思いました。




「こ・・これって外国に送ることも出来るのですか?」




「ああ特定の地域なら問題無いよ、ちなみに送りたいのはどこだい?」




「あ・・アメリカの知人に送りたいのですが・・」




「それなら送料は別途になるけど出来るぜ!」




「そ・・それならお願いします、2本づつ全種類お願いします」




「おいおい50万をい余裕で超える額になるぜ?いいのか?」




「ええ構いません、お金なら用意ありますので・・」




「それは嬉しいな~~毎度~~お礼に甘酒2本サービスするぜ!」




「あっ・・ありがとうございます~~!!」




私はお店の中に入り手続きを済ませお金を払い甘酒2本を頂きました。

それを車に持って入り早速飲もうとすると・・




「まま~それマーリットが飲む~~~~!!!!」




するとマーリットちゃんが欲しがるので一本渡しもう一本は私・・




「いゃ~ありがとう紗由美さん、丁度喉渇いていたんですよ~」




・・・




ミッキーさんは満面の笑顔で私から甘酒をとり一気に飲み干しました、

唖然とする私、ですが甘酒で怒るわけにもいかず再びお店に入ります、

そして購入して・・凄く美味しかったのでもう一本追加しました。




そして車に戻りその甘酒を再び飲もうとすると・・




「まま~それマーリットが飲む~~~!」




・・・



楽しみにしていた甘酒は再び娘に取られ・・ミッキーさんと回し飲み、

ならば私も・・既に空になっていたので飲むことが出来ませんでした!




・・・




少しはぶてた私、仕方無いので自販機でお茶を買いそれを渋々飲みました。




「さあ紗由美さん次に行きますよ~」




えっ?次ってどこですか?




ここからアメリカに帰るのかと思っていたのですが・・




「さあ紗由美さんついたよ~~~!」




そこは岩国の米軍基地、なぜかナタリーさんが待ち構えてました。




「さあ紗由美さん撮影しましょうね~~~」




この言葉を聞いた私は・・・




・・・



猛暑なのに寒気が止まりませんでした!




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