日本へ向かうルルとニャン吉
思いついたらミッキーさんの行動は素早いです、でも私は戸惑います、
移住ならまだわかるのですが今回は日本旅行、さらにその理由が・・
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ニャン吉達に和歌山ラーメンを食べさせるという訳のわからない理由です、
ですが2匹ともパソコン画面に映るラーメンの画像を見て超興奮してます、
さすがに麺は無理ですがその上に乗る特大チャーシューが目当てのようです。
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この2匹にも特殊能力があるのでしょうか?
ミッキーさんの説明に頷く二匹、なぜかこれに関しては意気投合してます、
私は戸惑いますが・・でもマーリットちゃんも行く気満々なので多数決で可決、
早速ミッキーさんは準備を始めますが・・講師の仕事はどうするのでしょう?
「それは心配いりませんよ、時差があるからリモートで対応できます」
そんなんで大丈夫なのですか?
「ええ心配無いですよ、今迄も何かあったらリモートで対応してましたから」
そう・・なのですか??
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あまり深くツッコむとますますややこしくなりそうなので私はスルーします、
あとはミッキーさんの問題、私は講師の仕事に関しては見て見ぬ振りします、
それはともかく・・どうやってルル達も日本に連れていくのでしょう?
「まあお任せください!僕がなんとかしてみます!」
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私はお手並み拝見と割り切りミッキーさんに任せることにしました。
まずルルとニャン吉を動物検疫所に連れていき狂犬病などの輸入検疫、
複数のワクチン接種を受けたりマイクロチップの個体識別や抗体検査等、
これらの手続きを済ませ輸出国政府機関発行の証明書を獲得しました。
それと航空会社によっては貨物室での運搬扱いか同乗出来るそうです、
ミッキーさんはルルとニャン吉に尋ね・・2匹とも貨物扱いを希望、
知らない人が周りにいると落ち着かないので貨物の方がいいそうです。
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ミッキーさんって猫と意思疎通出来るのでしょうか???
そういえばルルもニャン吉もミッキーさんの言葉には頻繁に頷きます、
それを確認したミッキーさん、事前届け出は出発する40日前に提出です、
ですがミッキーさんは2ヶ月かけてルル達の貨物移動の訓練を繰り返しました。
不思議なことに・・・
この期間ルルとニャン吉はほぼベッタリで訓練を受けていました、
特にルルの異変に驚きます、あれだけ毛嫌いしてたのに・・でも今は仲良し、
その雰囲気からあることを察知する私、おそらくこの2匹は・・・
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この訓練を受ければ私達と共に各地を旅行できると把握しているようです、
今のままでは狭い家の中だけの人生・・いえ猫生に焦りを感じたようです、
どうせなら広い世界を見てみたい・・これは2匹とも共通の考えのようです。
実際この二匹はミッキーさんが訓練の為外に連れていく事に拒否は無し、
むしろ早く外に出せとばかりに自分達からゲージに飛び込んでいきます、
さらに繋がれる事にも抵抗なし、ちなみに一度何も無しで外に出ましたが・・
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「ルル~ニャン吉~帰っておいで~~」
「にゃあ~~~!!(訳)わかりました~~!!」
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とミッキーさんが叫ぶとすぐに鳴き駆け足で戻ってきます、その姿はまるで犬、
というか・・むしろ犬より素早く戻るので逃げられる心配はほぼゼロの域、
近所の公園で子供に抱かれてもミッキーさんが呼ぶと一目散に戻ります。
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ますますミッキーさんがわからなくなる私、このまま彼に嫁いでもいいのかな?
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まあ私も元は男、ある意味ミッキーさんより摩訶不思議な存在です・・
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深く突き詰めて考えると疲れるだけなので止めることにしました。
2ヶ月後・・・
ルルとニャン吉の準備は万端、私達も準備を整えいざ日本に向かいます、
まずは飛行機で成田空港に向かいそこから新幹線に乗り大阪に向かいます、
その間ルルとニャン吉は籠の中、すっかり慣れておとなしくしています。
「きゃ~~~可愛い~~!!!」
丁度修学旅行生と遭遇したこともありルルとニャン吉は大人気、
写真撮影をせがまれたり抱っこを求められたりとアイドルの扱いです、
訓練していた事もあって2匹とも普通に学生達と接しています。
この光景は・・学校の許可を貰い愛華先輩のブログに投稿しています、
アメリカの猫が中華そば・・まあチャーシュー限定ですが求めて来日、
これが話題となり学校も知名度アップとばかりに便乗していました。
そして・・・
ルルとニャン吉はこの学校の特別留学生として特別登録されました、
そして後日登校し数日授業を受けた後校長先生から卒業証書を受け取ります、
さらに銅像まで建てるそうで・・以降この学校は入学希望者が殺到しました。
それは・・・
学校と愛華先輩のブログ、さらにミッキーさんの大学が手を組み大々宣伝、
さらに優秀な生徒さんは大学に留学でき希望があれば舞台にも立てます、
生徒さんには好条件、学校や大学や劇団は優秀な生徒さんを確保できたので・・
WINWINの関係となりました!とさ!
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思いっきり旅の目的が異なるように思う私ですが・・・
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深く考えても仕方が無いので・・
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当初の目的の和歌山に向かい・・
亭主さんにお願いして・・・
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猫専用の中華そばをつくって頂きました。