サプリで変わる俺の身体
俺の名は篠崎絋
もうすぐ高校を卒業するどこにでもいる平凡な男子、
成績は普通の少し下、特技は・・部屋に籠っての空想位かな?
スポーツは観戦は好きだけど自分では・・並の中程度だ。
家族は親2人、一人っ子で友達はほとんどいない、
大概この手の話は幼馴染や友人などが多数出るのだが・・
俺の場合は親が過剰な転勤族なのでほとんどいない(悲)
親の仕事は・・
親父が製薬会社のお偉いさん、母は国の役職に勤めるお偉いさん、
そのため収入は普通より多いけど・・この2人共通の変な趣味がある。
それは・・
『ものすごい美少女アニメオタク』
なんでも知り合ったのが某アニメフェスタだそうで・・
何度も通ううちに意気投合、そのまま勢いで結婚したとか・・
そのこともあり娘を望んだんだけど・・生まれたのが男の俺。
その後も頑張ったらしいけど・・音沙汰なし!
そのこともあり幼少期の俺を頻繁に女装させていた、
学校の時は男、帰ったら女装と忙しい日々を送っていたもんだ。
友達が遊びに来ても・・女装の俺を見てそれ以降来なくなった。
時が過ぎ・・
俺の横で親がアニメを見ていて・・ため息ばかり
『女の子が欲しかったね・・』
気持ちはわかるけど・・俺の前でため息連発はやめてほしい、
もう高校生だし女装の趣味は無い、おまけにルックスも平均、
こんな俺に出来ない期待の目は向けないでほしい。
そんなに女の子が欲しいなら・・
「養女もらえばいいじゃんか!」
と思わず言ったら・・両親が思いっきり首を横に振る!
『それは本道じゃないのよ~』
・・・
両親の考えが理解できない・・これでよく仕事ができるもんだ。
まあ平凡な高校生活もあと一年、大学進学を考えるこの頃、
ある程度裕福だから大学には行けるけど・・俺の成績が中の下、
現状定員割れの学校しか行けそうにない、有名校は夢のまた夢。
さて・・
また親の転勤で転校、3年間で6回もあると友達もまともにできない、
幸いいじめ等は無かったが・・その前に逃げれたが寂しさもある、
まあ大学に行く時は一人暮らしする予定、これで転校から解放だ!
その時は・・新たな出会いもあるだろう、切に希望したいもんだ
そう期待していたが・・・
俺の大学バラ色人生は翌日から狂い出した・・
俺の机の上に謎のサプリメント、なんでも親父の新作らしい、
子供でも飲めるようにしたらしいが・・ちなみに効果は疲労回復、
近年の子供は塾などで疲れるからと・・その需要を狙ったらしい。
色々実験を重ねたらしいが・・まだ子供に飲ませたことはないらしい、
試しに飲んで感想を聞かせてほしいと置手紙、親父はそのまま海外出張、
小遣いは弾むと書いてあったので・・迷わず飲んだ俺だった!
30分後・・・
別に音沙汰なし、特に疲労回復の感じもない、空振りかな?、
特に問題無かったので漫画を読んで気晴らししていた。
・・・
一時間後なんかすごく眠くなる、そのまま自分のベットに倒れ込んだ、
そのまま爆睡する俺、少し残った意識の中で・・なぜか身体が痛い、
だけど起き上がれない、全体が痺れて自分の体が変わる感じがした。
そのなかで・・・大きなくしゃみをした俺だった。
目が覚めた時窓の外は夕暮れ、どうやら半日寝込んだらしい、
母さんが食事の支度が出来たと大声をあげる、起きなければ・・
えっ・・?
この長い髪誰の?
俺ってこんなに色白な手をしてたかな?
・・・
俺どうしたんだろう?
・・・
?
俺の胸ってこんなに重かったが?
おまけに俺の元気な息子・・あれ?今日はおとなしいぞ?
いつもは起きた時元気な姿になっているのに・・
・・・
なにかおかしいな・・
俺は一旦ベットから起き上がる、なんか頭の後ろが重い、
なにかついてるのか?俺は自分の髪を掴んで・・背中まである、
おかしいな~俺はカツラなんて買ったことはないんだが?
はて?
俺はおそるおそる・・鏡の前に向かって歩き出した。