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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第2章【G-1グランプリ予選】編
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第21話~激闘前夜・それぞれの思い③~

「――剣君は確かトランプが得意って言ってたな。今の構えからするとそうだな……『スピード』!君は今スピードを始めようとしている!!」

 Dr.ノイマンがアナウンスで剣に暗示をかけている。


『スピード、懐かしいな!みのりと初めてゲームワールドに行った時にやったゲーム!!

 もしみのりが起きてたら魅せたかったな、この構え!!!』


 あの一匹狼だった頃の剣とやったスピード。仲間が出来た今でも、みのりも剣も鮮明に覚えていた。


(剣君……しっかり見てるよ。あの()()のようなゲーム裁きに惚れて、友達になりたいって――思ったんだもん!)


「剣君は今、スピードを始まるのを待ちきれない、今にも構えた先の山札を触らずにいられない!

 さぁ、君の中に持つ()()()を振るい立たせる時が来た!!」


 剣の表情に険しさが際立った。目を瞑りながらも手に力がみなぎっている!


 その時、剣の利き右手が光り始めた――!!


 そしてその光は………


 赤く光輝く『剣』に姿を変えた!!!!



「ゲームワールドにのさばる悪を、ぶった斬るのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



『うぅぅぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!』



 ――ズドォォォォォォォォォン!!!!!



 剣の魂の叫びが密封されたカプセルの中でも物凄い衝撃音が研究室に木霊した。



 そして、カプセルが開き立ち込めた煙の中から剣が半ば抜け殻のような力抜けた顔で立っていた。


「……はい、検査終わり。もうカプセルから出ても良いぞ」

 Dr.ノイマンもさっきの迫力ある暗示からいつの間にか平常運転に戻った。


「な、な、何だってんだこのパワーは………すっげぇ疲れたぜ――!」


「これがPASの力だ!まだコントロール出来てはいないが、覚醒さえすれば更に強くなる!!」

 槍一郎も誇らしげに話した。


「え?もしかしてまだPAS覚醒されてないの??」


「そう簡単にPASは覚醒はせんよ!覚醒には3つの条件が無いと使いこなすことは出来ない!」


「3つの条件!?」


「その3つとは『力量レベル』、『技術センス』、そして『ハート』。これら心・技・体が()()()()()()()()に初めてPASが覚醒されるのだ!!」


 Dr.ノイマンが伝えたPAS覚醒の条件。


『極限』とは人間の限界を越える瞬間のこと、剣の場合はまだ『ハート』で極限の瞬間がまだ来ていないため、覚醒されていなかった。



「あたしがテトリスの殿堂入りの時に、I型テトリミノが2つ同時に出たのもPASの力があるからなんだって。槍ちゃんが教えてくれたわ」とレミ。


「ワイがビッグウェーブで心・技・体の特訓をしとるのもそのPASの覚醒要素が一致しとるからなんや。ワイも見るからに覚醒まであと一歩の所まで剣は来とる」そして豪樹。


「成る程ねぇ……そう簡単には行かねぇか!!」


 剣はエネルギーを使い果たし、疲れた様子で肩を落とした。


「まぁそう焦ることもない、直に覚醒するのは確かなんだから。

 ――ほら、さっきの検査したPASのデータだ。大会までに参考にするといい」


 Dr.ノイマンは剣に発行したPASのデータの紙を渡した。


「どれどれ……?」


 渡された紙にはPASの種類とプレイギアのデータから醸し出した『プレイヤーステータス』が書いていた。


【PAS検査結果】

 桐山剣(16)/プレイヤーレベル:24

 PAS:『ロングソード』

 タイプ:アーティファクト/ウェポン


[プレイヤーステータス]

 ・アクション:225・シューティング:197

 ・ロールプレイ:215・タクティクス:231

 ・スピード:211・ブレイン:199

 ・ハート:198・ミュージック:180

 ・ラック:224

[プレイヤースキル]

 ・【エース・スラッシュ】・【精神統一】

 ・【エース・スティンガー】・【剣神の構え】(New!)


 予選1stでの『チャンバラ・ファイター』から更にレベルアップした剣は、新しいプレイヤースキルも手に入れ、バランス良く成長していった。


「『ロングソード』か……俺のPASはけんって事か!!やったぁ!!!」

 剣は自分のPASが名前通り剣である事に喜んだ。


「まだ未完全だが、このPASであることは間違いない。後は君の気持ち次第で覚醒も夢ではないぞ!」


 Dr.ノイマンは期待の気持ちを込めて剣に言った。


「ノイマン先生、ありがとうございます!よーしこれであいつらを徹底的に……」


「――待って!!!」


 話を遮ったのはみのりだった。

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