第19話⑤~2つの大攻防戦!~
かくして5thSTAGEのマインスイーパ、リアルなマインスイーパ、2つのゲームが交錯する危険な遊戯が始まった。
シャッフル・オールスターズはみのりを除き剣が2回戦進出の時点で、その他3名も1回戦開始前に爆弾処理に向かうべく棄権した。
残りのみのりはその後、仲間の奮闘を信じて2回戦、3回戦と着々に進んでいった。
その持ち前の集中力は仲間を信じてこそ得られる力量なのか。
一方、棄権して爆弾処理に向かうオールスターズは大会の模様からどのブロックから起爆するのか、爆弾の配置場所をパソコンから探しだし着実に処理していった。
「オイ!!そこから離れろ!!爆弾があるぞ!!!」
「無闇に爆弾触んなボケッ!!!」
「……よし!解除だ!!!」
緻密な行動、処理作業もあってこれまでプレイヤー達の被害はゼロに留まった。
そして――!!
「やった!!決勝進出だ!!!」
みのりも渾身の集中で見事ノーミス、初の決勝戦までこぎ着けた。
(これでラストよ、これに勝てば剣君達と一緒に……!!)
◇◇◇
一方、総本部では――
「――邪魔立てする者の検討は着いたのか?」
ブラックヘロンのボスが工作班に質問する。
「それが、運の悪いことにやられた同胞の殆どがショックが強すぎて名前も姿も覚えてないというんです。
――ただ覚えているのが、『剣』という文字だけで」
「『剣』だと!?」
確かに試合の最中にも『剣』コールが起こり、ボスもそれなりに存在は把握していた。
しかし主な外見や名字までは知られていない。
「それと……あれから爆発も無いのはどういう事だ!?指示は取ったのか!!」
流石のボスも爆発がしばらくないことに違和感を抱いていた。
「それが……何者かに爆弾処理をしているようで、一向に進行されてないので――」
「バカ者!!!さっさと止めないか!!!!」
「はいッッ!!」
工作班は早速報告に入るなか、ボスにはある確信があるようだ。
(まぁ良い、いずれにせよこの計画は初期段階だ。最低一人は犠牲になってもらうがな――!!!)
◇◇◇
そして、Ωブロック決勝戦。
『――マインスイーパ試合に、まさかの本格爆発演出まで混じって最早試合どころでは無いところでしょうが、しかし!!
それでも私は挫けない!修羅を乗り越え勝利を手にするプレイヤーが現れるまでは!!!!
さぁ、5thSTAGEいよいよ終盤を迎えました!決勝戦、危険地帯を越えた2人の登場だ!!』
レッドコーナー、シャッフル・オールスターズの河井みのり(16)がコントロールパネルに着き、フィールドに向けてリフトアップする。
次に相対するブルーコーナー、これまた実力未知数、烏田泰宏(18)もリフトアップ。
「…………」
無口なだけに、何をしでかすか分からない烏田。
そして、このゲームでみのりの予選後半戦進出の鍵を握ることになる。
決勝戦では500のパネルに地雷が100個の状態でスタートするが…
――さぁみのり、覚悟は出来たか!?
『ゲーム、スタート!!!!』
まずは、烏田のターン。スイープルーレットスタート!!
ストップ、数字の『7』!!
「チッ……」
初っぱなから多くのパネルを処理しなければいけない烏田。
しかしそれに躊躇うことなくあっという間に処理していった。その中には『3』『2』とパネルに書かれてある。
(この人、1ミリも躊躇してない……只でさえ1/3の確率に地雷があるのに)
みのりもこの流れに乗るべくスイープルーレットを回す。
数字『4』にストップ!!
「よし!これなら……」
各ターンの制限時間は1分。みのりも油断なくパネルを潰していく。
そして時間ギリギリでパネルを潰し終えた。
「ふぅ……!!」
みのりは一息付くなかで烏田が茶々を入れる。
「何をビビってるんだか、たかがゲームで」
「え――?」
「小娘には分かるまいよ、本当の修羅場を知ってる奴にはこんなゲーム……温すぎる」
「……何が言いたいんですか」
みのりも少し強気になって言い返す。
「――もしもだ。もしもこのゲームが本物の地雷が埋められている中でそこから抜け出せと言われたら……そこまで余裕になれるか?
修羅を知らない平和主義者がゲームで英雄を気取るなッッ!!!!」
「――ッッ!?」
その瞬間、烏田の手が光り始めた!
そして烏田のターン、ルーレットは『1』!!
「特攻流・遊奥義!!『ブレイクマイン・インパクト』!!!!」
――――ドォォォォォン!!!!!
パネル処理の1発が隕石の衝突の如く広範囲にパネルが潰された。
その範囲は丁度70マス分、さらに――
「地雷が……作動しない――!!??」




