第57話⑤~勇躍!シャッフル三剣士!!~
【アメイジングゲーム状況】
・桐山剣 HP700:手札5枚 EG⑤
・天野槍一郎 HP1200:手札5枚 EG⑧
・池谷倭刀 HP1100:手札3枚 EG⑥
・大森穂香 HP2000:手札5枚 EG⑦
・大森賢士朗 HP2300:手札4枚 EG③
ユニット:【ソルファーアシッド・ファントム】【リモースクラスターロケット・オネスト】
――勇者の前に立ち塞がるガスの化身にクラスターロケット、冷戦じゃあるまいしこんなユニットでやられる訳にはいかない!
ドロータイムにより1枚ずつカードを引いた剣達、敵ユニットが攻撃するまでに破壊することが出来るのか!?
「みのり、今の皆の手札で突破口は見つけたか!?」
リモートで連絡しているみのりにヒントを貰おうと応答する剣。
『……大丈夫! 剣くんの《・》エースカードなら行ける!』
エースカード、それを聞いた他の仲間はそのヒントで察したのか直ぐに行動に出た。
「よし! ならばここは僕がフォローする!!」
まずは槍一郎がカードスキャン!
『ツールカード、【守りの呪縛】!!』
◎――――――――――――――――――◎
◎ツールカード◎
【守りの呪縛】
属性:無 EG:③
・効果:相手のユニット全員は
30秒間受けるダメージが2倍になる。
◎――――――――――――――――――◎
槍一郎の手から放たれた呪縛の魔法円陣が2体のユニットに包まれ、守ることの出来ない金縛りのような状態に陥った。
「な、何の真似だ一体……!?」
「こーゆー為やクソ親父!! これでも喰らえや!!!」
今度は倭刀の猛攻へ、カードスキャン!
『アクションカード、【踏み込み斬】!!』
◎――――――――――――――――――◎
◎アクションカード◎
【踏み込み斬】
属性:無 EG:③
・効果:自分は相手プレイヤーか
ユニットの手前に瞬間移動し、横3マス分
のソード系150ダメージを与える。
◎――――――――――――――――――◎
次の瞬間、倭刀は瞬時に並んだ2体のユニットの目の前に踏み込み……
「つぉぉぉらああああああ!!!!」
――斬ッッ!!
2体同時攻撃炸裂! ≪守りの呪縛≫の効果で150ダメージの倍、300ダメージを与えた!!
「バカめ!! これっぽっちの攻撃で我がユニットを倒せると思うな!!!」
すると未だ余裕を見せる賢士朗に倭刀は怒鳴る。
「自惚れんな朴念仁!! 剣はあと一本残ってるぞ!!!」
「……何!?」
その通り!!『剣』の名に相応しい奴が決定打になる!!!
『剣くん、行っちゃえ~~!!』
「オッケーみのり! デッケェ花火打ち上げてやらぁ!!」
桐山剣、満を持してカードスキャン!!
『ユニットカード……【サラ・チャンドレイユ】!!!』
フィールドに舞い上がる業炎の中に現れた装甲を纏った赤髪の戦姫、その顔は何でかみのりにそっくり!
――剣のエースカード、烈火のサラマンダーの魂を持つ美少女戦士『サラ・チャンドレイユ』颯爽と登場!!!
◎――――――――――――――――――◎
◎ユニットカード◎
【サラ・チャンドレイユ】EG:⑥
AP:500 DP:400 AS:15
属性 赤 ユニット/ヒューマン/ヒーロー
・能力:このユニットが場に出たとき
相手のカード全てに300ダメージを与える。
◎――――――――――――――――――◎
(≪サラ・チャンドレイユ≫――? 場に出た途端に相手フィールドに火力ダメージを与えるユニット、だが2体のDPには到底及ばな……まさか!!)
そこらの計算はまともか賢士朗よ!
2体の紫属性ユニットは、先程の倭刀の攻撃によりDPが500と600。そして倍加するサラの効果ダメージが600。ということは……?
「丁度致死ダメージだ!! 皆纏めて火葬バーベキューにしてやらぁ!!!」
良いぞ剣ー! やってやれーー!!
「くっ……舐めるな!!」
『カウンター・レスポンス発動』
あっ!? 賢士朗のカウンター・レスポンスが作動された! これは不味い。
『アクションカード、【インビジブル現象】!!』
突如、フィールドに舞い上がる業炎の中に現れた赤髪の戦姫が剣の前に現れた!!!
◎――――――――――――――――――◎
◎アクションカード◎
【インビジブル現象】
属性:無 EG:③
・効果…自分のユニットは10秒間攻撃もされず、
相手へのダメージも受けなくなる。
◎――――――――――――――――――◎
インビジブル、即ち幽霊と化してサラのダメージを受け流すつもりだ!
「これでお前らの企みも水の泡……」
「させませんッッ!!!!」
『カウンター・レスポンス発動』
おぉっと! ここで穂香がカウンター・レスポンス!! 畳み掛けてのカードスキャン!!
『アクションカード、【カード・ネゲーション】!!』
◎――――――――――――――――――◎
◎アクションカード◎
【カード・ネゲーション】属性:青 EG:②
・効果:直前に出したカードの発動を打ち消す。
◎――――――――――――――――――◎
「何……しまったッ!?」
「≪インビジブル現象≫のカード発動を無効にします!!」
やったーーー! 今現在賢士朗のEGは0!! これで邪魔するものはない!!
「もうレスポンスは無いな!? だったら今度こそ喰らいな!! ――――≪サラ・チャンドレイユ≫、怒りの『火神業炎波』!!!」
朽ち果てたコロセウムに巻き上がる炎の大波!! 戒めの兵器ユニットを焚き付け処分だ!!!
「おのれ……!! 我が紫属性ユニットが2度までも……ッッ!!!」
賢士朗は唇を噛みしめ、炎に散る2体の紫属性ユニットを墓地に見送った。
「見たかオラァッッ!!! 紫属性ユニット全滅だァァァァ!!!!」
お見事! 流石シャッフル三剣士、そして穂香のフォローも相まった華麗なコンビネーションだ!!
「……さぁ仕切りですよ剣さん! お父様のユニットが無い今が攻めるチャンスです!!」
「よっしゃ! こっから思う存分殴れるぜ、なぁ皆!!」
「待ってました!」
「何処狙ってやろかな~♪ 頭に一発か、いや顔に鉄拳めり込みか……!」
三剣士、既にリンチにする前提で構えている!
訳ありで無かったらオヤジを狩る若いチンピラの様相だ!!
「調子に乗るなクソガキが!!!!」
あっと、忘れてた! 賢士朗にもカードを1枚引くドロータイムがあったんだった。
「ドロー!!! …………ぐッ!!?」
賢士朗はカードを引くなりビキビキと亀裂が走ったような険しい形相に変わる。これは、引きたいカードが引けなかった時の表情だ!!
(何故だ……何故アイツらに引きたいカードが引けて、私にはそれが来ないのだ!!?)
――その答えは意外と簡単なのだ。
剣も、槍一郎も、倭刀も穂香も、真剣にゲームに挑み勝利を信じているから!!
自分の力に過信し、ゲラゲラと相手を嘲笑い神聖なゲームの場を汚す者に勝利の女神は微笑まない!
賢士朗に相対し、彼に注がれる四人の刃のような眼差しが冷徹な心を苛立たせていく……
――だが、その隙に……!!
「「「うぉぉぉらああああああああッッ!!!!!」」」
――斬ッッ!!
剣の会心の斬撃が胴体に、
―――斬ッッ!!!
槍一郎の急所を狙い定めた突きが喉元に、
――――斬ッッ!!!!
倭刀の怒りを刀に込めた縦一文字の居合いが脳天に直撃!!
これが親友を苦しめた者への怒りの形だ――!!!!
「ぐっ…………ふ……!!」
〔大森賢士朗 HP2300→1950〕
しかしそれ以上に怒りのこもった一撃は、ゲームでは分析出来ない凄まじい威力であることを受け跪く賢士朗から伝わった。
(ちっ…………小僧が私にここまで食らいついてくるか――!!)
しかし賢士朗は装填させて次のカードを発動させる。
『ツールカード・【リロードハンド】!!』
◎――――――――――――――――――◎
◎ツールカード◎
【リロードハンド】属性:無 EG:②
・効果:自分の手札を全てデッキにいれて
シャッフルする。その後デッキに加えた
枚数分カードをドローする。
◎――――――――――――――――――◎
簡単に言うならこのカードは『手札交換』。4枚ある賢士朗の手札をデッキに入れてシャッフルし、再びドローした新しい手札で体制を建て直すのだ。
(さぁ来るなら早く来い。今こそ私にその強大な力を与えるのだ……!!)
……何のカードを望んでいるかは分からないが、本人も渇望しているのが目に取るように分かる。そしてカードシャッフルは終わった。
「ドロー!!!」
4枚のカードが新たに引かれる、その反応は……賢士朗がカードを見るなり徐々に不気味な笑みを浮かべた。
「…………全く、下らん余興だったなぁ……!!」
「何だよ今さら現実逃避かお前。やった所であと3発3セットずつ殴る予約入ってるからキャンセルは無理だぜ」
殴り足りなかったようである。
「クククク……そうだよなぁ、それくらいお前らも私に腹立ててるんだそこは潔く認めるが……多分その予約、嫌でもキャンセルになるだろうよ――!」
「は? 誰が殴りドタキャンするかアホ!! 俺らはまだ………………まさか」
剣は突っかかる途中で何かを悟り、急に身震いするように戦慄が走った。
「決まっているだろう。最強の力は真っ先に入れるのが常識だろ!?」
賢士朗、ブレスにカードを装填させてスキャンの準備を始めていた。
「今こそ出でよ!! ゲームワールドオンラインな大いなる遺産・G-パーツとして眠りし混沌の聖剣よ!!!」
『カスタムツールカード……【大いなる伝説の聖剣―GXキャリバー―】!!!!』
次の瞬間、ブレスから黄金にも似た神々しい光が天目掛けて放たれ、その光の中から鞘の抜かれたきらびやかな剣が現れた!!
――ズン……ッッッ!!
そしてその剣は賢士朗の目の前にあるアスファルトにも似た地面に力強く突き刺さる。
「≪大いなる伝説の聖剣―GXキャリバー―≫……!?」
穂香は突き刺さった剣を見て驚きが隠せなかった。
逆さに突き刺さる聖剣、その姿はかつて中世の騎士アーサー王が石に刺さった所を引き抜いたと言われる伝説の剣『エクスカリバー』さながらであった!
「ククク……見たか! これが強奪したG-パーツのトランプ『G-トランプ』の真の姿だ!!
ゲームワールドに隠された大いなる遺産が、お前達を切り刻んでくれるわ!!!!」
遺産G-パーツがアメイジングカードに姿を変えて、剣達に襲い掛かる! 果たして≪大いなる伝説の聖剣―GXキャリバー―≫の能力や如何に!?
――――ゲームはまだまだ続く……!!
次回もアメイジング・レイドバトルモード!!
G-パーツカードの能力にシャッフル絶体絶命!?
そんな中、虚空の空間に無数の魂が宿る……
第58話、そして次が怒濤の300部分目!!
お楽しみに!!!
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