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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第4章【アメイジング・ウォーズ編】

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第52話②~切り札騎士VS深緑の魔導師 再び!!~

 ――紅蓮城バスター・キャッスル、玉座の間。


「……我が立海を裏切る気か、大森穂香」


 アメイジング・ウォーズが終結し、G-パーツを剣に授与される直前に現れた穂香に銃司は薄々と苛立ちを見せていた。


「立海の契約に背く事はガキのごっこ遊びのルール破りとは訳が違う。この事がどういう事か、分かっていない筈が無いだろうな――?」


「……申し訳ありません、銃司さん……。私やお父様は初めから、立海を利用してG-パーツを独占する腹積もりでした」


 天井のエネルギー増強装置にセットされているG-パーツを見据えながら、穂香は無表情のままに企みをさらけ出した。


「交わした約束をも無下にするとは……、貴様の綺麗な面の何処にひねくれた性根を隠してるんだ? 小娘」


 銃司の血走った眼から内に秘めた怒りが沸々と沸き出ているのを感じた。約束をも破るプレイヤーの風上にもおけない行為は、彼にとっても非常に不愉快であった。


「……頑なに父に尽くすつもりか、あの出来損ないの狂人が……貴様の想いなどゴミ屑に捨てるのも承知しているだろうに」


 もう既に、穂香の耳には他人からの警告をも振り捨てている。今の彼女には自らの使命を果たすだけの操り人形でしかないのか。


「銃司さん、今まで私達に協力してくれたことを感謝します。立海遊戯戦団21代城主として……貴方は誰よりも気高く、芯の強い方でした」


「……俺は貴様の事を雅で強いプレイヤーだと評価していたがな。利用された身だが、俺の下にいた縁としてこのゲーム、見届けさせて貰おう。

 ――最高のシナリオになる事を期待してるぞ、剣……!!」


 戦争が終わった今、置かれている状況は勝者である剣の領内にある。銃司は我々と読者の皆さんと同じ傍観する者として引き下がる。


 そしてバトンは、剣に託された――!




「………倭刀から話は聞いたぜ、お前の親父がG-パーツを使ってとんでもないことをやらかすだろうって。

 いくらそいつの子だからって加担したらその罪はお前にも降り掛かるの知ってんだろ? それでもお前は、辞める気は無いんだな……?」


「……ありません。私は貴方と相対した時からもう戻れないって、自分の中で決めてました。親友と言ってくれた貴方を裏切ってしまったのですから……」


「アホ、勘違いすんなや! ()()()()()こうして俺が止めに来てるんだろ!? 親のエゴに子が背負わせる必要なんか全く無いと思うけどな俺は!!


 ―――自分(てめー)の親なら何で自分から止めようとしねぇんだ!!!」


「……止められません……止められないけれど、私はお父様のかつての優しい心を取り戻したい……だからこそG-パーツさえあれば――!!」


「倭刀や皆を振り切ってもか?」

「…………それは……」


「もう読めてんだよ。お前が立海と手ぇ組んだのは、倭刀や俺と戦いたくないからだって。強い奴を盾にして逃げたかっただけなの俺知ってんだからな」


「……仰る通りです。倭刀の強さは私が一番分かってます。倭刀だけじゃない、貴方やみのりちゃんや皆に目の敵にされる事が、とても怖かった……! だから私は立海の皆さんを盾にして逃げることを選んだんです」


「………………」


 銃司は腕を組みながらただ黙々と傾聴せざるを得なかった。【独りよがり】。非情だが彼女の心情を例えるならこれが一番手っ取り早い。


 親や親友に愛されたい愛情不足の感情が、知らず知らずの内に周囲を巻き込み、そこから戻ることが出来ないことを穂香は心の何処かで悟っていたのかもしれない。



「……そうかい。だけどな倭刀からぐるぐる巻きに縛ってでも姉ちゃんを止めて欲しいって泣きながら頼まれててさ。――やりがいのあるゲームだぜ。銃司にだけじゃなく、穂香にも俺の剣の強さを示さなきゃ、ここに来た意味が無ぇ!!」


 最早剣に強敵に対する怯みや重圧感は存在しなかった。己の信じる力を胸に、ゲームで友を救うことこそ剣の使命である!



「……銃司さんにも勝つほどの傲慢な強さ、それは魂の強さと比例し追い付く程の強大な力。私は倭刀だけじゃなく、貴方と会うのもとても恐ろしかった……――――しかし」


 穂香の右腕にカードスキャンブレス、そして反対の拳からは緑の雄々しいPASが強烈に解き放たれた!!


「貴方がその剣で、あの人を傷つけると言うのなら……私はその魂の剣を打ち砕かねばなりません。――私の全力に掛けて!!!」


 穂香のグリーンアイが相手を鋭く突き刺すように、剣に殺意を込めて威圧が放たれた。


「……上等や、その剣で斬られて泣くんじゃねぇぞ穂香!!!!」


 そして剣も穂香の威圧に負けない烈火の赤い波動を解き放つ。今にも炎が吹き上がりそうな程の凄まじいPASだ!!


「では……このゲームのアンティとして、私が負けたときには潔くG-パーツを諦め、今までの行為へのペナルティを全て受け入れます。そして私が勝てば……改めてG-パーツはお父様のもの。――宜しいですか?」



「あぁ、OKだ。もう孤独でやさぐれていた昔の俺とは違う。銃司や色んなライバルと戦って、()()()()を見つけて強くなった。


 ――――それをお前に、全部ぶつけるぜッッ!!!!」


 剣は手元のカードデッキを細かくシャッフルしながら、改めてブレスに装填し、戦う意志を固めた!



「では参ります、どうか御覚悟を剣さん、いや……桐山剣ッ!!! 全てを犠牲にしてでも、私が勝ちます!!!!」


「うるせぇ!! 勝つのは俺だッッ!!!!」



「「『決闘ボーダー境界デュエル展開アンフォールドッッ!!!!」」



 両者のブレスから発した希望への活路、プリズム線から放つVRビジョン空間へと誘う光が辺り一面を覆い尽くす。


 背景の時計台との周囲が、写真のネガのように反転して暗くなり、漆黒のフィールドときらびやかに発行する50マスのエリアが発生した。


 ★★★


 ――アメイジング・ウォーズ EX(エクストラ)FINALSTAGE(ファイナルステージ)/桐山剣VS大森穂香――


 ☆超次元カードゲーム『AMAZING(アメイジング)』のルール。


 ①50枚以上のデッキのカードを、用意されているEG(エネルギーゲージ)を消費し使うことで、味方になる『ユニット』や強力な攻撃を使える。


 ②カードや自分の装備、プレイヤースキルと、『PAS』を駆使して相手のHPをゼロにするかデッキを切らせば勝利!


 ③しつこいようですが、後は読者の皆様の()()で楽しんで読んでくださいッッ!!!!


 ★★★



 〔桐山 剣 HP1500〕

 〔大森 穂香 HP2000〕


 スタートから500をもアドバンテージの差を見せる穂香。1秒も気を緩む事を許さないスピードカードゲーム・アメイジング。

 強敵に対抗する唯一の武器はカードの力か、それとも……!?



 さぁG-パーツと、己のプライドをBET(ベット)して戦うプレイヤー達の頂上マッチ!!



 ――――覚悟は……、出来たかッッ!!!!?



「「アメイジングバトル! READYレディ!!」」



『――――STARTスタート UPアップ!!!!!』


 さぁ始まった! 剣と穂香のリベンジバトル!! これでアメイジング・ウォーズの真の決着が決まる!!!



「まずは私から、ユニットを召喚!!」


 おっといきなり、穂香の先制ユニット召喚、カードスキャン!!


『ユニットカード、【スパイラルフェアリー】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎ユニットカード◎

【スパイラルフェアリー】EG:①

 AP:100 DP:100 AS:5

 属性 緑 ユニット/フェアリー

 ・効果:EGを①消費させることで

 自分のユニット1体のASを5回復させる。

 ◎――――――――――――――――――◎


「させっかよ!!」


『カウンター・レスポンス発動』


 おおっと!? 最序盤からのカウンター! 何を出すのか剣!!


『アクションカード、【ファイアキャノン】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎アクションカード◎

【ファイアキャノン】属性:赤 EG:x

 ・効果:ユニット、マテリアルまたは

 プレイヤーを対象に『x』分の

 コスト×100のダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


「ッ!

 火力カード……」


 これにより①払って100のダメージを≪スパイラル・フェアリー≫にぶつけた剣!


「……ならばこれはどうです!?」


 穂香、これでもかと続けてカードスキャン!


『ユニットカード、【ツイスターソルジャー】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎ユニットカード◎

【ツイスターソルジャー】EG:③

 AP:100 DP:300 AS:15

 属性 青 ユニット/スピリット

 ・効果:攻撃する代わりにフィールド上の

 カードを1体手札に戻す。

 ◎――――――――――――――――――◎


 これは手強い『バウンス(カードを手札やデッキに戻す行為)』ユニットだ!

 耐久力も強く、どんな強力なカードをも手札に戻して相手のカードを出すリズムを崩す。


 早めに対処しないと一瞬でフィールドが掌握(しょうあく)されてしまう!!


「――大丈夫! ちゃんと策はあるって!!」


『カウンター・レスポンス発動』


 こっちも二度目!!?


『アクションカード、【ドライウェーブ】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎アクションカード◎

【ドライウェーブ】属性:赤 EG:②

 ・効果:フォロワーまたはプレイヤーを

 対象に100ダメージ。更にその対象カードが

 青属性の場合は代わりに300ダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


「対象は勿論、≪ツイスターソルジャー≫だぜ!!」


 何と、2回連続で穂香の戦術の出鼻を挫いた剣!


 それにしても2回とも赤で穂香のデッキに致命的なダメージを与えるカードとは、まるでクロスデュエルモードの時のメタ対策のような…………まさか。


「まさかそれらのカードは……()()の――!?」



「…………分かるだろ? ここまでしてお前を止めたがってんだよ。あいつは――!!」



 アメイジングは誰にも干渉されない1対1のシングルバトル。仲間も居ない今の状況では剣1人の戦いだが…………



 ――――()()()()()()。今の桐山剣は、一人じゃない――!!



次回の更新は5月13日(水)を予定しています!

お楽しみに!!


そしてゲームの続きが気になる皆さん!『早く続きを読みた~い!!』って方は是非ともブックマーク、感想、評価等も宜しくお願いします!!


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