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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第2章【G-1グランプリ予選】編
105/310

第23話④~雑音とブラックボックスと…~

 『さぁ第2回戦、緊迫状態の最中とは思えないすっとんきょうな音楽教室となってしまいましたが、当会場レッスン中では騒がしいのは控えめに!

 ――しかし熱狂はそのまま冷め止まないうちに盛り上げましょう!!本命ペア、ご登場です!!!』


 ――別に結婚式をするわけではないが。


 注目のペアが会場に入場した。

 まずはシャッフル・オールスターズから前衛・高橋豪樹たかはしごうき、後衛・畠田はたけだレミ。


 そしてブラックヘロンからはあの阿比留兄弟の()()()()が入場した。

 前衛・長男の金一きんいち、後衛・次男の銀治ぎんじの登場だ。


「あのアヒル野郎達、()()()()とか聞いてないぞ……」


 試合を終えた剣と槍一郎が呆れながら会場外で見ていた。さっきの対戦した阿比留双子は三男と四男だったようだ。


「僕達が戦った兄弟と違うところがもう1つある。レミ達の相手……P()A()S()を持ってる」


「――何?」


 即ちこの勝負、四人ともPASを使う戦いとなるだろう。

 それを承知でレミが先陣を切り、7thSTAGEをクリアを目指す。


 さぁ二人とも、準備は整ったか――!?




『アーユー、レディ!?☆』


 DJアナウンスが鳴り響く、最初はレミ達のレシーブ!!


『ミュージック・スタート!!』


 流れたのは16ビートの速いテンポで流れるデキシーランドジャズだ!!


「いきなり速く来たわね!!」


 先ほどの剣達の試合以上に速いスピードで飛び交うボールをレミは難なく捕らえ、打ち返す!


 しかし、相手の阿比留兄弟も瞬発力、そしてそれを捕らえる音感も敵ながら中々のものだ。



 それを控え室で試合を観ている槍一郎はあることを思っていた。


(確かにあの兄弟にPASの波動を感じた。だが僕とタイムトライアルで戦った奴とは何かが違う……あれは何のPASなんだ――?)


 そんな中でゲームは順々に進んでいく。


「そろそろ音楽も変わる、その時には……やるぞ兄者」

「よし」


 阿比留兄弟が何かを合図している様子が伺えた。


 そして、音楽が変わる!!


『~♪♪』


 残暑が残るなかで名残惜しい盆踊りの音楽が流れた。若干テンポは遅めだがリズムは乗りやすい……いや?ちょっと待った。


 それとは別に何処からか()()()()()()()()()()……




 ――ギュイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!


 耳をつんざくような強烈な超音波がBGMを書き消すように襲いかかった!!


「きゃあ!!何よこの音!!!?」

「頭が割れそうや――!!!!」


 レミも豪樹も耳を防いで立ち往生している!


 そこに成すすべなくボールはレミサイドの奥底へ。痛い失点だ。



「あれが阿比留兄弟のPAS……しかも2()()()()だ――!!!」


 槍一郎が感じたPASの波動。それは兄弟2人が奏でる、現象型フィノメノンタイプPASだ――!!!



 ◎PAS【サウンドウェーブ】

 ・タイプ:フィノメノン

 ・プレイヤー:阿比留 金一

 ・能力:PASから発生する波動が音波となって実体化し、その力で攻撃する現象型PAS。

 その力は音楽ゲームのBGMを書き消したり相手の集中力を乱す程強力だ。



 ◎PAS【ノイズ】

 ・タイプ:フィノメノン

 ・プレイヤー:阿比留 銀治

 ・能力:人の精神や神経を書き乱すような『雑音』をPASの波動で作り出した現象型PAS。

 具体的に言えば黒板に鉄の爪でガリガリやるような拒否反応を起こしそうな嫌な音で相手を苦しめていく。


(超音波に雑音――!!最悪だ、音ゲーにあるまじきコラボレーションだ……レミ、大丈夫か!?)



 槍一郎が本気で危機感を感じるなか、当のレミ達は……諦めた眼はしていない!!



「騒音妨害……上等じゃないの!こんなことであたし達が負けると思わないでよ!!!!!」


 しかし……

 彼女の足元は既にふらつき、息は切れ切れの空元気の状態だった――!!


 ◇◇◇


 一方のゲームワールド総本部では――


「――ボス!トランスホールのセキュリティ解除領域が90%を到達、あともう少しです!!」


 転送装置『トランスホール』のセキュリティハッキングをしていたブラックヘロンの工作班がボスの大鷲に近況報告をしてきた。


「そうか!これで私の復讐の祈願が――!!」

 大鷲はワナワナと腕に力が入りながら気持ちが高揚する。


「しかし、仮にセキュリティが解除されたとしても残りの試合はどうするんですか?」


「そんなものはどうでもいい!!こんな俗物の世界を滅ぼせるなら途中でも構わん!!一刻も早く作業を続けろ!!!!」


 本来の目的に近づいた大鷲に最早本来の冷静さは失いかけているようだ。


「…………」


 それを観ていた烏田の影が……

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