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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第2章【G-1グランプリ予選】編
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第23話③~音感ラリーの法則~

 『ミュージック・ラリー』、剣ペアVS阿比留あひる兄弟戦。


 気まぐれに流れる音楽に惑わされた剣は、阿比留兄弟に先制を許してしまった。


 これで1-0。シャッフル・オールスターズにもう後は無くなった。


「情けねぇなぁ、こんなんで1点取られるなんて!!」


 剣はさっきのミスが意外とショックだったようだ。そりゃそうだろ、なんせサンバからの演歌でずっこけたんだから。


「剣、そんなに落ち込むことじゃないよ。落ち着けばこんなん全然勝てるから!ちょっと耳貸して……」

「ん?」


 槍一郎は剣の耳を借りてヒソヒソと耳打ちをする。


「……あ、そーゆー仕組みだったの!」

「だからその法則を頭に入れて――」


 まだヒソヒソ話する二人に阿比留兄弟は痺れを切らした。


「「おい、いつまでやってんだ!!」」

 双子の兄弟らしくハモって声を掛けた。


「分かってるよ!そんなガーガー騒ぐなって!!」


 剣はそう言うと元の陣地に戻った。


 ラウンド2、このゲームでは1点取られたチームが軽くジャンプでボールをサーブすることになる。そしてサーブした瞬間、また気まぐれ音楽が流れ始める。


 一呼吸おいて……剣のサーブ!!


『~♪』


 先ほどの演歌調BGMに乗ってボールがゆっくりと阿比留兄弟に向かっていく。


「何か調子狂うなぁ!!」


 剣は焦れったく思いながらも、サーブしたボールを見ながら何かを()()()()()様子だった。



「オイ後ろの奴!テンポ遅いからってボーッと生きてんじゃねぇぞ!!」

 と言いながら剣目掛けてボールを打ち返す!


(――ボールが跳ね返ったのが今ので4回。じゃこれで……どうだ!!)


 剣は左端の角に目掛けてボールを返した!

 するとボールは大きく角度を変えて左右行ったり来たりにジグザグと徐々に相手サイドに迫ってきた。


(7、8、9……)

 剣は壁に跳ね返った回数を数えながらボールを観ている。


(――10!!)


 10回ボールが跳ね返った瞬間、演歌BGMから急激に音が変わった!!


『~~☆♪♪☆』


「ゲッ!?ヤバい!!!」


 流れたのはジュリアナ東京のお立場で流れるようなハイテンポなディスコポップだ。古いよ。


 不意を突かれた阿比留・弟が急激にスピードが速くなったボールに追い付こうとするが、間に合わず。剣達が追い上げ1-1の同点となった。



「何やってんだ黒助!!」

「しょうがねぇだろいきなしディスコ流れんだから!!」

「それでも取れよ!伊達に肌焦げてんじゃねーだろ!!」

「焦げてねぇよ!()()()()つーんだよボケ!!」


 元から仲が悪いのか、()()()ばりにガーガーと叫び喚いてる阿比留兄弟。


「「おーいいつまでやってんだよ~お前らのサーブだぞ~☆」」


 剣と槍一郎が仲良くハモって仕返しとばかりに挑発した。


((この野郎……ッ!!))



 最後のラウンド!阿比留兄弟・弟のサーブ!ディスコポップからスタート!!


『~♪♪』


「テンポの早いうちに攻めてアイツらを落とすぞ兄貴!!」

「もちろんそのつもりだ弟!!」


 開始早々またしてもガーガーガーガー騒ぎ立てる阿比留兄弟に対し、冷静にボールを返しながらもイライラしてきた剣。


やかましいな、あのアヒル兄弟!!」

「剣、もうすぐ曲変わるからここは僕に任せろ!」

「OK!槍ちゃん!!」


 阿比留兄弟のレシーブ!丁度スタートから8回ボールが跳ね返った所で槍一郎がフェイントをかけて9回目!!



「これでフィニッシュだッッ!!!!」


 そして前衛をすり抜け、壁に当たり10回目!!!


 弟が猛ダッシュでボールを追いかけるなか、

 曲が変わった――!!!!





『な~むあ~みだ~~♪』


 ――――ズコォォォォォ!!!!!!



 ポクポクと木魚が奏でるお経のBGMに今度は阿比留兄弟二人ともずっこけ、取りに行こうとした弟がその拍子に大胆に転んで動けなくなってしまった。


 ――チーン……


 阿比留兄弟の失点と同時に剣達二人で手を合わせた。


 1-2。剣達の逆転勝利!!!



 ずっこけて倒れていた兄が先に起き上がり、剣達に話し掛けた。


「お前ら……このゲームの法則知ってたのか――?」


「……槍ちゃんが教えてくれたんだ。ボールが壁やパドルに10回跳ね返った時に曲が変わる。

 そして10回目で当たった部分で決められた曲が来るってな」


「ちくしょう、結局はオフィシャルの入れ知恵か……」

 兄の士良が悔しがるなか、剣が更に物申した。


「『オフィシャル』とか言うんじゃねぇ!槍ちゃんは俺の()()だ、覚えとけ!!」


 剣の言葉に槍一郎は剣を見て笑みを浮かべた。


「……どっちでも良いさ、次の()()()()()で残りのチームなんか潰してやる!!

 ――おい黒助起きろ!いつまで寝てんだ」


 そう言うと士良は弟の黒助を叩き起こし会場を去った。


「……剣、今アイツら『兄貴達』って言ったって事は、阿比留は()()()って事なのかな?」

「まだ兄弟いんのかよ……」


 アヒル双生児は4人2セットでお得だったという話でした。


 次はいよいよ本命の登場!


 レミと豪樹、ブラックヘロンの立ち塞ぐ壁を絶対音感で越えて行け!!!!

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