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【GAMEWORLD ONLINE】極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー  作者: Kazu―慶―
第2章【G-1グランプリ予選】編
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第23話②~気まぐれビートスカッシュ!!~

 予選7thセブンスSTAGEステージ、音感卓球ゲーム『ミュージック・ラリー』


 スタート前に自信ありげに名乗りをあげたのは、シャッフル・オールスターズの畠田レミであった。


「何だよレミ、こんなヤバイときに……」


 先ほどのゲームで槍一郎が疲労していた時であった為に剣は少し不安になっている様子だった。


「リーダーが焦った顔しないの!槍ちゃんに変わって今度はあたしが槍ちゃんの敵討ちしてやるんだから!!」


「いや、僕まだやられてないから……」

 槍一郎が弱りながらもツッコミをかます。


「威勢が良いのは分かったけど、お前パズルだけじゃなく音ゲーも得意なのか?」


 剣が疑問に思うのも分かる。レミと言えば『テトリス』で名が通る分、音ゲーのレミなど予想が付かない。

 それ以前にまだこの小説で音ゲーなど1回もしていない。



「大会前の特訓をしてて分かったの、あたしには()()()()があるって事を!」

「絶対音感!?」


 絶対音感とは流れた音をその記憶に基づいて音の高さ、リズムを完璧に認識させる能力である。


「小さいときから音楽を聴くのが好きで、よくゲームしながら音楽を聞いてるうちに身に付いちゃったみたい!」


「それで身につけるものなのか……?」


「剣、ここはレミちゃんに任せても大丈夫や、ワイが保証する。

 今はこのゲームで剣と槍一郎で組んで次に備えろ。お前らがチームの()()()なんやからな!」


「切り札――ね!」



 ――こうしてミュージック・ラリーの出場ペアが決まった。

 剣と槍一郎、そして豪樹とレミで確定した。


(これで……良いのよ。剣君が全力で戦えるなら、あたしだって……!!)


「……?」


 レミの表情に何やら頑なでピリピリとした感情を豪樹は微かに感じ取った。


 ◇◇◇



『――緊迫感が漂う会場に音楽教室が開校した!!今日のレッスンは勝利に奏でる英雄の讃歌か地獄の鎮魂歌レクイエムか、演奏はミュージック・ラリーで決めようではないか!

 さぁ出場していただきましょう!!!』


 シャッフル・オールスターズから剣と槍一郎、ブラックヘロンからはウインナソーセージ……じゃなくて一卵()()()阿比留あひる兄弟が出場した。



(ここは槍ちゃんを前衛に回して俺が後衛で守った方が良さそうだ。今はこのゲームに勝たなきゃ――!)


 剣はそう思いながら対戦相手の阿比留兄弟を見た。色白なのが兄の士良しろう、黒く日焼けぎみなのが弟の黒助くろすけだ。


 紹介は置いといて、そろそろゲームに進もうではないか!!

 さぁ、準備は整ったか――!?


『アーユー、レディ?』

 いつものコールアナウンスとは珍しくDJ風ガールの声で流れた。


『ミュージックスタート♪☆』


 スタートと同時に音楽が流れてきた。そのBGMはテクノポップの8ビート、そしてフィールドにボールが飛び交った!!


 剣達のレシーブ!!!


(1、2、3……ハイッ!)


 剣は無意識に8ビートのリズムを取りながら、ボールを打ち返した。


「成る程、こーやってリズムを取ってボールを返すのか!」


 そして阿比留兄弟、後衛の弟がそのボールを打ち返す。


(アイツらまだ分かっていないようだな。このゲームの真の難しさはそこじゃないんだよね~)


 弟の黒助はニヤニヤしながら剣の様子を見た。


 ボールはパドルの角を利用してジグザグに剣のサイドに向かっていく中、槍一郎がフェイントをかけて打ち返す!


「あんま無茶すんな槍ちゃん!」

 後方から剣が声をかける。


「このくらい平気だ。このまま前に突っ立ってるなんて僕もしゃくなんでね!」


 槍一郎もプライドにかけて自分の役割を全うする。


 そのボールを同じ前衛の兄、士良が返してまた槍一郎が返す!!前衛同士の打ち合いだ!!


 そしてボールは阿比留兄弟サイド後衛に向かってきた!


(……そろそろかな?)

 弟がボールを打ち返した――その瞬間!!


 カッ、カッ、カッ――――ビュンッ!!


「――!?ボールのスピードがッッ!!」

 剣が慌ててスピードを上げたボールをギリギリ受け止め打ち返した!


 剣はすぐにBGMが変わっていることに気づいた。ハイテンポな()()()のリズムだ!!



「ちょっと、オイ!サンバってどんなリズムだっけ!?」


 剣は戸惑いながら必死にボールを打ち返す!


 しばらくしてサンバのリズムに慣れてきた剣達――だったが!?



(次のBGM来るぞ!!)


 サンバの次に流れたのは……



『ぬぁぁぁぁぁああああ~♪♪』


 ――ズコォォォオオオ!!!


 無茶苦茶遅いテンポの()()調()だ!!!



 いきなりの転調に思わず剣がずっこけてしまった。


「――あっ、ヤベッ!!!!」


 剣は急いで立ち上がり、ボールを追うが……


『アウト!1-0』


 ゲームアナウンスが流れる。剣達の失点だ。

 そこに阿比留兄弟、兄が煽り立てる。


「このゲームを甘く見すぎたな。こいつはBGMと同じテンポでボールが飛び交うが、()()()()()()()音楽が変わる!!」


 剣はそれを聞いて、マジかよ…と言わんばかりの顔で項垂れた。


(これは……ヤバい事になりそうだ――!!)

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