表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

復讐屋

復讐屋 0人目 プロローグ(後半)

作者: ぐーてん

「ここは?」

少年が眼を覚ますと見慣れない建物の中だった

「お、起きたか」

「身体の調子はどうかの?ちょいと荒治療をしたんじゃが」

「だい・・・じょうぶ?」

少年が自分の手を見て驚いた。

「右手が黒くなってる!?」

「ああ、説明せにゃいかんか」

「お主には、いわゆる私の眷属になってもらった。種族名は・・・そうじゃな、”ドッペルゲンガー”と言ったところかの」

「ドッペルゲンガー?」

「そうじゃ、上位の方の魔物じゃな。影を移動し、影を操る。他人になりすますこともできるぞ!どうじゃ素晴らしいじゃろ?じゃろ?」

なにが起きたか分からない。何故こうなったのかも思い出せない。それ以前に”眷属”?一体この少女は・・・

「いいか?わしはな、いわゆる吸血鬼と言うものじゃ」

吸血鬼、それは他者の血を吸う悪魔の一種だ。そして不死の存在の代名詞とも言える。しかしその存在は大昔に滅ぼされたはずだった。

「吸血鬼?大昔に滅ぼされたんじゃ・・・?」

「んなこたどうでもいいんじゃ。なんでわしがお主を拾ったと思っとる?」

なんで?僕は記憶を掘り返す。貴様らは大罪人だと兵を引き連れ、踏ん反り返る貴族の顔。自分を隠し兵に抵抗するが叶うはずもなく兵にいたぶられ、無残に殺される父母。全てが頭に浮かぶ。

「そうだ、その眼だ!お主は本当に”綺麗な眼”をしておる!あの男と同じ眼じゃ。あぁ・・・本当に美しい!」

少女の顔が歪み、しかし美しい顔になる。

「もしお主が復讐を望むならわしが手伝おう!なぁに気にするな、なんせここは復讐屋じゃからな!さぁ!するのか?しないのか!」

僕は心に、眼にあるドス黒い感情を爆発させる。

「殺すんだ、奴を殺せるのなら他になにもいらない。復讐する!父さんと母さんが受けたことをそのまま返してやる」

「いいじゃろう!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ