サルカニ合戦エクストリーム

夕刻。アル一匹ノ猿ガトボトボト歩イテオッタ。

「ツイ二見ツケタ・・・」

ソノ猿ヲ木陰カラ見ツメルモノガオッタ。

「ブチ殺シテヤル・・・」

声ノヌシハ一匹ノ蟹。蟹ガ恨メシソウニ猿ヲ睨ンデオッタ。

「死ニサラセコノクソ猿ガ！！！クラエ！！！」

蟹ハ猿ニ猿ノ顔ノ大キサ程モアルオニギリヲ投ゲツケタ。

「グェェェ！！痛ェェェ！！痛ェェェ！！」

悶エル猿。ソノ猿ニ蟹ハ高速横歩キデ近ヅキ、目ヲヒン剥キナガラ猿ヲノノシル。

「痛イカ？痛イカ？オレノ作ッタ画鋲オニギリハヨォォォ？ソンナニ痛エナラ今カラ食ワシテヤルヨォ、ウヒヒヒヒヒ。オレハヨォォアノ時モット痛カッタンダヨォォ。思イ出スナァ。三年前テメェガヨオォォ、俺ニ柿ブツケテキテヨォォ、アノ後三針ヌッタゼ。ソレカラヨォォテメェノコト絶対ブチ殺ソウト思ッテ方々探シテ回ッタノニヨォ、オイ、テメエ、ドコ隠レテタ？エ？ソウイウ小賢シイコトシナキャ、金デ許シテアゲテモ良カッタンダヨ？エエ？」

「許シテクレ！！ヒィィィ！！知ラナカッタンダヨ！アンタガ蟹口組ノ蟹沢サンッテサ！！スイマセン！！許、ヒィ、ヒィギャァァァァ！！！」

蟹ハ猿ノ眼球ニレモン汁ヲ刺シタ。

「ウルセェンダヨ。猿ノ分際デヨ。」

蟹ハオモムロニ何カヲ取リ出シタ。

セロハンテープ台ダ。

セロハンテープヲ乗セテ切ル、アノズッシリト重イ台ダ。

ソシテアレノ先端ニツイテイル、ギザギザシタ金具デデキタテープヲ切ル部分デ蟹ハ猿ヲ殴リ始メタ。

「グホォェ！！グボゥァ！！ヒィィ、ィィィ」

45回ホド殴リ、蟹ハ悲鳴ヲ上ゲル猿ヲニヤニヤシナガラ黙ッテ見ツメ始メタ。

シバラクスルト息モタエダエデ仰向ケニナッテイル猿ノクチ二、煙草ヲ咥エサセテ火ヲツケタ。

「クタビレタカ？吸エヨ。」

猿ハゼエゼエト呼吸ヲシナガラ、ユックリト煙草ヲ吸ウ。

「アリガトウゴザイマス・・。兄貴・・・・・・・。」

「ウマソウダナ、コウヤッテ吸ウトモットウマイゼ。」

蟹ハ猿ガ吸ッテイル煙草ヲソットトリアゲ、コンドハ火ノ部分ヲ猿ノ乳首ニグリグリト擦リ付ケ始メタ。

「ギャァァァァァ！！！アチィィ！！！アチィィ・・・」

「アチィィカァァ？アチィィカァァ？アチィィノハ誰ノセイダ？アア？俺カァ？」

「イエ・・・チガイマス・・・」

「ジャァァ誰ダヨォォ？？」

「ワタシノセイデス・・・」

「ソォォダヨナァァ？？テメェガ逃ゲテルカラヨォォ、コンナコトニナッテンダヨォォ。テコヅラセヤガッテヨォ。」

ソウイウト蟹ハ金属バットヲ取リ出シテ、猿ノ上ニ馬乗リニナッタ。

「オイ、猿、新シイバット買ッタカラ殴セロ。」

金属バットノ鈍イ音ト猿ノ悲鳴ガアタリ一面ニ響イタ。ダガ悲鳴ハヤガテ聞コエナクナリ、金属バットデ殴リ続ケル音ダケガ聞コエル。

猿ハ100回程殴ルト、バットヲ下ロシ何カヲ取リ出シタ。

「オイ、猿、新シイトカレフ買ッタカラ撃タセロ。」

一発ノ銃声ガ夕焼ケノ空ニ響キ、ヤガテソノ残響ガ夕日ニコダマシタ。