ヒーロー
今回かなり短めです
悪魔と呼ばれ忌み嫌われている俺に一人の少女が俺のことを悪魔ではないと目に涙を溜めながら必死に訴えてきた。
会ったことも話したこともない少女だ。
年齢はおそらく14〜15歳くらいだろう。
人は情けないと言うかもしれないが俺は少女の言葉が嬉しかった、救いだった。まさに俺にとっての救世主のように感じられた。
気づけば俺は手を伸ばし、少女の頭を撫でながら
「ありがとう」
と自分でも分かるくらいぎこちない、でも心からの笑顔を浮かべていた。
側から見れば犯罪臭漂う光景にも見えるが少女は少女で嬉しそうなので良しとする。
そのあと、俺たちは
「俺は成宮 真実、17歳だ。呼び方は真実でいいよ。近くの高校に通ってる」
「わ、私は隣町の中学校に通ってる夢前 奏です。奏と呼んでください。14歳です。よろしくお願いします」
と、簡単に自己紹介をして、15分くらい互いのことを話していた。
まず俺のことを話した後で、奏のことを聞いた。
そして、奏がつい先月天涯孤独になってしまったことを知った。
辛いことを思い出させてしまったことを悪く思いつつ、この少女をまもりたいと思った。
気づけばこの時俺はこの少女のことを好きになっていたのかもしれないがそれはまだ先のお話だ。
そして別れ際に奏がまた会いたいと言うのでLIMEを交換して別れた。
初恋すらしたことない恋愛童貞(ついでにぼっち気味)な作者はこう言った作品の描写をかんがえるのは難しいです。
転生狼の異世界生活記もよろしくお願いします
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