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淋しい少女と優しい悪魔  作者: ノア
3/5

悪魔の温もり

家族と永遠の別れから約一カ月。

久しぶりに少し出かけてみようと思います。

お父さんもお母さんもそして彼方も今の私を望んでいないはずですからね。

今も油断すれば涙が出そうなくらい辛いですけど、もしかしたら気がまぎれるかもしれません。

「お父さん、お母さん、彼方。今はまだ無理かもだけど絶対に強い子になるから」


ーーーーーーーーーーーー

そして約1時間ほど歩き、隣町の商店街にやってきました。

でも何か変です。街の人が何かを警戒…いや、恐れているような感じがします。

どういうことでしょうか?


気になった私は街の人の声に耳を傾けてみると


『なんで今日に限ってあいつがくるんだよ』


『あいつがうちの商品(モン)買っていったせいで客が来ねぇじゃないか』


『あれは悪魔だから絶対に近寄っちゃダメよ』


などと言っている。

街中の人が恐れるような悪魔とはどういうことなのでしょうか?


なぜだかわかりませんが、私はその“悪魔”とやらに興味を持ちました


そうこうしていると商店街を抜け、少し歩いてみると空き地を見つけたので少し休むことにします。

私は少し人見知りなので商店街はちょっと疲れました。


そして空き地まで行ってみると先客がいたようです。

高校生でしょうか。でも何かとても辛そうです。私には何かに後悔して苦しんでいるように見えした。


すると高校生らしき彼は曇り始めている空を見上げ

「俺って本当に悪魔なのかなぁ……」

と目に涙を溜め、くぐもった声で呟きました。


それを聞いて私は彼が先程商店街の人が言っていた“悪魔”なのだと確信しました。


そして何故か私の体が勝手に動き、彼の前に立つと

「ちがいますっ!本当に悪魔だったらそんな辛そうに涙を流すはずないです!」

自分でもびっくりするくらい大きな声が出ました。

そしておそらく私の目にも涙が溜まっています。


言葉にするのは難しいですが、始めて会った私ですら見ているだけで涙が出てくるほどに辛そうでした。

だから自分せいではないのに自分を責めて悩み苦しんでいる優しい彼には辛かったぶん笑顔になってもらいたいです。


そう彼に伝えました

すると彼はぎこちない笑顔で

「ありがとう」

と言って頭を撫でてくれました。

その手は大きくて優しくて暖かい、まるでお父さんみたいな手でした。

人の心情って書くの難しいですね


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