悪魔の涙
今回はこの作品の主人公のお話です
元から一話が短いですが、この話はもっと短めです
理由:作者が内容を思いつかなかったから
少し修正を加えました(2017/03/02)
俺はいつからか【悪魔】と呼ばれるようになっていた。
周りの人たちは
『成宮 真実に触れると死ぬ』
『成宮 真実に関わると不幸になる』
そんな一見根も葉もない噂だが、“火のないところに煙は立たない”とはよく言ったものだ。
17歳になった今でも、俺の過去には隠せないほどに大きくなり過ぎた“火”がある。
10歳くらいの時俺は1人の同級生から虐められていた。
〜ある日その同級生から虐めを受けていた。そしてその日、同級生は学校の帰りに事故で亡くなった。
それから数日後、今度は父親から虐待されていた。
〜ある日、気が済むまで俺を殴った後、父親はコンビニに行き、そこで運悪くコンビニ強盗に出会い殺された。
その報告を受けた次の日、父親の後を追うように母親が自殺していた。
ほんの数日で立て続けに俺と関係深い人が3人も
死んだのだ。
他にも俺に関わって不幸な目に遭ったという人もたくさんいる
そして気づくと俺は、【悪魔】と呼ばれるようになっていたのだ。
学校に行けば、教師からは蔑み嘲笑うような目で見られ、生徒からは存在しないものとして扱われていた。
街の商店街に出てみれば、子供に向かって俺を指し「あの人に近づいちゃダメよ」と言っている人もいる。
商店街を抜け少し歩いたところにある空き地に15分ほどうつむきながら突っ立っていた
しばらくして曇り始めた空を見上げ
「俺は本当に悪魔なのかなぁ……」
くぐもった声で呟く青年の目には涙が溜まっていた。
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