別れは突然に
最終的にはハッピーエンドを目指していますがとても悲しい作品でもあります
ご了承ください
5月3日日曜日
私は場所も人目も気にせずに泣いていた。
ほんの数分前まで一緒に笑い合っていた愛する家族との突然の別れに涙が溢れて止まらなかった………
〜〜〜3時間前
私は家族と近所の公園に来ています。
今日はお父さんの仕事が休みらしく、家族が全員揃ったのでみんなで公園に遊びに行こうと誘ってくれました。
嬉しいので家族を紹介したいと思います!
なぜかわからないけどしたい気分なんです!
まずはお父さんから、夢前 颯斗37歳です。寡黙ですがとても優しい頼れるお父さんです。
次にお母さんですね。夢前 凛36歳です。若干天然ですがそばにいると安心できる自慢のお母さんです。
次は弟です。夢前 彼方5歳です。明るくて元気過ぎるくらい元気なかわいい弟です。
みんな私にはもったいないくらいの大好きな家族です。
ちなみに私は夢前 奏14歳です。成績はいいほうですが、人見知りなせいで友達はあまりいません。
それでも私は今の状況に満足しています
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楽しい時間というのは過ぎるのがとても早いです。
「奏ー、彼方ー、そろそろ帰るぞー」
「はーい!彼方、そろそろ帰るって」
「わかったー!パパー、ママー、おててつないでかえろー」
とても微笑ましいですね。やっぱり彼方は世界一可愛いです。
そして少し帰ったところでハンカチがないのに気づいた。
「お父さん、お母さん、ハンカチを落としちゃったみたいだからちょっと探してくるね」
「わかった」
「いい?気をつけて探すのよ?」
「わかってるよお母さん。先に帰ってて、すぐ追いつくから」
そういうと身を翻し公園に戻る。
案の定ハンカチはすぐに見つかったので家族を追いかける。
家族と合流できたのは交差点に差し掛かったあたりです。
ふと、嫌な予感がしました。
そして交差点の先にある曲がり角を曲がった瞬間大きなブレーキ音と共に先に曲がった筈の3人が宙を舞いながら姿を現し、直後にフロントガラスに赤いまだら模様をつけたトラックが現れたのです。
「え……?」
私には何が起きたのかわかりませんでしたそして数秒後徐々に状況を理解し始めた時は涙が溢れその場にへたれこんでしまいました。
そのあとは衝動に任せて泣いていたのであまり覚えてません。
その後一ヶ月私はずっと学校に行っていません。
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