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3話 合成獣は許せません

村を旅立ち、道を歩いていると

「なんだこれ?ラッシュウルフがスライムでも狩ってたのか?

レン、これはなんなんだ?」


それは狼のような足跡だが、粘性を纏っていた


「なんだこの足跡、初めて見るな。

まさか、新種!

なぁゴウ、この足跡を追うよ!

ほら!行こう!」


「え、ちょっとレン、おい!」

目を輝かせながら、ゴウの服を引っ張り足跡を追う。


足跡は横穴に続いていた。


「レン!おいレン!

待ってって!危険な魔獣がいるかもしれないだろ!」


「いて、どうしたレン

急に止まって、」


「ゴウ‥

見てみろよ、あれ」


「なんだよあれ、気持ちわりぃ‥」


そこには何かを研究する男と、

不安定な狼形をしたスライムがいた。


「あ、バレてしまったか

見てくれ、素晴らしいだろ。

この造形美、スライムの粘性とラッシュウルフ

の特性を上手く混ぜ合わさることが出来たんだ。

そのうちドラゴンをも越える生物を作るつもりだ。」


まるで自慢するかのように語る男に対し


「ふ、ふざけるな!

ドラゴンは自然界の頂点として、様々な特徴や強さを身につけた!

だからこそ強いし、美しいんだ!

それを生き物をごちゃごちゃ混ぜて作ろうなんて、

世界への冒涜だ!」


「そうか、これが理解できないなんて残念だよ。

いけ、フロウウルフ」


こちらへ向かってくるキメラを剣で、ゴウが受け止める。

「レン!こいつ!どうするんだ!殺すのか!」


「あ、あぁ

でも、僕がやる

ウィンド‥」

空気が、わずかに歪んだ。


次の瞬間、フロウウルフの体は、

制御を失ったまま宙に舞い、

洞窟の壁へと叩きつけられた。


こんな生物は、認めない。

それはーー今、生きている命そのものを否定する行為だ。


「お、俺のキメラが、」

膝から崩れ落ちた。


「レン、こいつ、どうする?」

ゴウはレンの様子を伺いながら聞く


「合成獣は違法だ、

近くの村にある自警団呼ぼう。」


横穴を出るとレンは空を見上げた。

「風魔法、エアコール」

レンは風を走らせた。


音は風にのり

「自警団の皆さん、

山向かいに合成獣を作る人物を取り押さえました。

至急、駆けつけてください」

声は裂けるように空を抜け、

山の向こうへと消えていった。


「相変わらず便利だよな、その魔法」

ゴウはレンに向かっていう


数分後

自警団が到着し、

「冒険者のお二方

犯罪者の確保ありがとうございます。

最近合成獣に関する犯罪が増えてまして、

なんでも街の方では合成獣の犯罪ギルドがあるみたいなんですよ。

では私たちはここら辺で失礼します。」


「今回のはハズレだったな。

でもさ、世界にはまだ、

ちゃんとした“未知”が山ほどあるだろ?

なんせ、まだ俺たちはドラゴンすら見てないんだぜ!


自警団を見送りながら、落ち込む僕の肩を叩き

ゴウが話しかける。


「そうだな、落ち込んでても仕方ないな

ありがとう、ゴウ

街へ向かおう。」


そう言い、俺たちは街へ向かった。


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