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大切な貴方

 僕の寝室のベッドで、お互い裸になり、皮膚(はだ)を重ね合っていた。

「好きだよ、健。いつまでも居ようね」

「僕も環希のこと、他の娘よりも愛してる。離れないよな?」

 心配になり、一言余計に付け足す僕。

「離れないよ、建からは」

 笑いながら応えた環希だった。

「そう。そうだよね……」

 声が震えていた。

 明日になったら、(たまき)がなくなることは流石にないよな。

 そんな不安が、僕の身体に常に付き纏う。

 ものもらいを患って、自身も彼女(たまき)も確かめられなくなっていないか心配になる。

 好きなバンドの楽曲みたいに、腕も耳も眼も失うなんて御免だ。

 明日も笑って、おはよう、おやすみを言い合える距離に居たい。

「私を裏切ってないなら、離れないよ。健」

 彼女が真顔で心配する僕に告げた。

「環希を裏切るなんてそんなこと……ないよ」

 僕は彼女に顔を近づけられ、唇に唇を重ねられ、キスをされた。

 僕が酒井環希を裏切るなんて……そんなこと、していない。

 彼女以外を、好きになるなんてありえない。

 彼女が僕の片腕に自身の片腕を絡ませ、天井を見つめる。

「サツキとはどうなの?」

「伊藤さんとは距離が近付いてないよ。安心して、環希」

「そぉう……ふぅ〜ん。そっか」

「怖い声出して何さ?」

「確認しただけ〜っ!」

 彼女が僕の身体に跨り、硬くなったアレを触り、自身のワレメに挿入し、動いてと告げた。

 僕は彼女の言う通りに、身体を動かし、気持ち良くさせた。

 彼女の艶かしい喘ぎ声は、いつも通り可愛くて、昂揚させてくれる。

 僕一人が彼女のこの喘ぎ声を独占したい。他の男性(ケモノ)や他の女性に獲られたくない。

 彼女一人を、僕一人に繋ぎ止められる程の漢気は欠けている。


 彼女の高校の後輩でバイト先の後輩である伊藤彩月に連絡先くらい交換しても良いじゃないですかと言われ、最初は断っていたけど言われ続け、折れて伊藤と連絡先を交換した。

 酒井が疑うようなことは起きていない。

 連絡先を交換しただけである伊藤とは。

 恋人が居るのに、他の娘に手を出すなんてとてもじゃないが出来ない。


 寝室にスマホを持ち込んでいない。伊藤から連絡が来ても、追及されずに済む。

 僕が言うのはなんだが、伊藤も可愛い部類に入る。

 断り続けるのも楽じゃない。

 これは言うことではないが、酒井は僕の硬くなったアレを美味しそうにしゃぶることがあるが、なんだか申し訳なく思うことが度々ある。

 僕が自身を愚かしいと思うことが所以なのか……今のところ判別できていない。

 伊藤が連絡してこないか不安を抱きながら、酒井と皮膚と皮膚を重ね合わせている僕だった。


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