精霊
大切なシーンがあります。重要人物が出てきます。
~これまでのあらすじ~
主人公は、異世界の五歳の女の子の{ユイ}体に入った主人公、最初は、暗い森のなかにいたが、{バンカさん}という名前のおばさんに拾われた。バンカさんは、領主の、{カミラさん}の母親で、夏になると、領主宅で住んでいた。バンカさんとカミラさんは中級貴族なのだが、バンカさんが好きなので、バンカさんは、冬には森で住んでいる。バンカさんにより、自分は捨て子だったことを知る。領主宅では、バンカさんとカミラさんがピアノの話をしていたので、ピアノがが得意な主人公は、良くわからなかったけど、音属性と偽った。しかし、調子に乗って、英雄ポロネーズを弾いてしまったので、五歳児が作曲だなんてありえない、と、嘘にきずかれ、結局、二つの属性をもつ、双属性、ということになった。ちなみに、火属性と音属性だ。また、異世界人には、一人ひとり精霊が憑いて、その精霊から力をもらい魔法が使える。また、精霊を呼び寄せるために、音属性ならピアノを弾いて、上手ければ上手いほど、良い魔法が使える精霊が憑く。というシステムがあり、下の位の精霊が憑いている人、、例えば、下級精霊が憑いているひとには、上級精霊が憑いている人の、上級せいれいが見えない、という仕組みもある。ユイは、異世界にはない曲を弾いたので、もちろん憑いているはずだった。しかし、誰にも精霊が見えなかったのだ。皆、上級精霊が憑いているのかた、喜々していたが、ユイは、そうではなかった。ユイには、精霊が見える魔法が使えなかったのだ。でも、作曲ができる言い訳として、精霊が見える、ということが分かる話し方をしてしまったので言い出せなかった。なので、ぶっ倒れて、その拍子に精霊が見えなくなった、ということにしておいた。
そのこともあって、お城の、座学や魔法を教えてくれる教室に入ったユイは、最初は魔法が使えるのかと考えていたが、魔力が足りなくて、精霊すら見えないことを体感した。チートじゃない転生に嘆いたユイは、神様に文句を言った。翌日、子供教室にいくと、文字もよめないし、地理や歴史も成績が悪かったので、めっちゃ苦手のタイプの先生に個人レッスンされることになって、、、、、というのがいまです。
それ以外には、
{メイドさん}
ユイに仕えているメイドさん。ドレスを着てほしがっている。
{執事さん}
ちょっと感情を押し込めるのが苦手、、、、、、すぐに暴走するので、ユイに心の中でいろいろ悪口いわれている。また登場する予定は、、、ない。(入れるかも、しれない)
「ま、まさかここまでとは思うませんでしたわ、、、」
すいませんでしたね。青いキャベツとか、紫のキノコとか、ちょっと歪なものを見せられたんだけど、全部名前が分からず、このありさまだ。今は頑張って覚えている。
「時間がないわね。じゃあ、この木札は宿題です。次は、歴史をやります。」
「う、、、、、、、、、」
「では、失礼しますね。」
机の上には、木札がどっさり置いてあった。紙は高価なのか、、、、とか感心している暇もなく、木札を抱えられなくて困っていると、
「あの子かわいそうですわね。」
「そうですわね、宿題はいつもとても多いものね。あの方。」
「それに、お説教モードに入ると怖いわよね。別室につれていかれますものね。」
「みんな顔が青くなってましたけど、何があるんでしょうね?」
「あらやだ、お昼の時間よ。」
「今日は特製のアップルパイを焼いてきましたの。」
「あら、楽しみだわ。」
今、聞き捨てならないことをきいたような気がするんだけど。気を付けよう。
つ、つぎは、お弁当たべながら魔法だったよね。あ、魔法か、、、憂鬱だな。
えーっと、どこの教室行くのかな?
「ユイさんかしら、、、、、あらまあ。」
教室にはいって歩いてきた綺麗な黄色いドレスを着た女の人が、話しかけてきた。木札をみて顔を引きつらせているけど。
「ええっとー、どちら様ですか?」
「あら、ごめんなさいね。魔法の授業に来るのが遅いから、迎えに来たのよ。木札は、私が持つのを手伝いますから、行きましょう。」
魔法の先生は、身長が高くて、私が座っていることもあり、顔が良く見えなかった。でも、金持ちっぽい。着ているドレスが、他の人の物より、ちょっと豪華だ。
「はい。」
木札を抱えて、教室を出る。
黄色いドレスの人は、チラッとこっちをみて、話しかけてきた。
「ユイさんは、魔力量はどのくらい?」
「魔力量ですか?わかりません。あ、でも、まだ精霊が見れないんですよ。」
「あら、そうだったの。でも、この年で敬語が上手いのでしたら、座学に力を入れてらっしゃるの?」
「いえ、あの、算術以外は苦手で、、、」
あー、恥ずかしい!
「着きましたよ。、、、木札はここに置いておいて、お弁当だけ持ってきてください。」
「はい。」
お弁当は、バンカさんが作ってくれた、サンドイッチと、クッキーだ。
「じゃあ、ここに座ってくださいね。」
「あれ?」
教室の中には、一人も人がいなかった。
「ああ、みんな魔法ができるようになる、下級精霊が憑いていない人とか、簡単な下級魔法マスターしちゃった人とかで、もう、だれもいないのよ。」
「じゃあ、なんでこんなにただっぴろい教室使うんですか?」
「えーっとね、あれよ、私達教師の、土地みたいなものだから、できるだけ使っていないと、取り上げられたりして、そうしたら、ねえ、お友達の皆さんに恥をかくでしょ?」
あー、貴族って大変だよね。なるほどね。
「うん、はい、じゃあ、まず魔力量から計りましょう。」
「この水晶に手を置いて。」
水晶はひんやりとしていて、気持ち良かった。
「え~っと、あらまぁ!凄いわ。」
え?なに?
「凄いわ!魔力量が、普通の成人の二倍。しかも、音属性は全小属性に適性がああるわ!」
あ、心当たりがあるような気がする、、、、、。か、神様?
「魔力量っていうのはね、歳と共に増えるのよ。あ、子供から大人になったらっていうことで、大人になったら、増えなくなるんだけどね。で、子供のころの魔力量は、大人になったら、倍、二倍、三倍近くになるの!あー、羨ましいわ!」
私は眉をしかめた。怖いよ。後で代償とか言われたらどうしよう。
って、え?パッと一瞬真っ暗になった。
「え?」
何?これ?あれ?これって、、、、。
「これが、精霊なの?」
「ど、どうしたの?」
「先生、なんか、あそこにフワフワなんか浮いてます。それから、先生の横にも、女の人がいるし、、、、、、」
『やっと見えるようになったんですか?』
「うわ!」
ロボットの様に首を動かして後ろを見る。
そこには、透き通る水色の目と、ピンクっぽい金髪で、真っ赤な唇を持ち、他の精霊たちの何倍も美しいドレスを着ている、精霊がいた。
あらすじで書き忘れているところとか、読みにくいところとかあったら、感想で教えてください。