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捨て子からの異世界転生  作者: ほっかいろ
8/12

チートじゃない転生

 「疲れ、、、、、た。」

 二時間、びっちりレッスンだった。口調は優しいものの、意外と、バンカさんはスパルタだったらしい 「じゃあ、勉強してから、お茶のを飲みながら礼儀作法のお稽古をして、またピアノをやろうか。」

 背筋が凍る何かを感じた。こ、怖い、、、、、。怖すぎる、スケジュールが半端じゃない。

 「じゃあ、何の勉強がしたいんだい?歴史か、地理か、文法か、、、、、、。」

 文法っていうのは国語のことね。国語にしようかな。字の読み書きもできないし。

 「あ、魔法でも良いよ。」

 ま、魔法!なんて楽しそうなんだ!

 「魔法にします!」

 「そうかい、それなら、この部屋でやろう。じゃあ、精霊が見えるようにする特訓をしようか。」

 「はい!」




 、、、、、、、、無念。

 「初めて見たよ、ここまで、さい、、、、いや、何だい?その、才能の開花が遅いというか、、、、ね?」

 言いたいことはわかってますよ!私には才能がない!っていうか、魔力がない!分かったことがあるんだよ。感じるの。平民の子供でも使えるような魔法を使うほどの魔力もないことが。

 「何で?何で!ここは、普通チートでしょ!」

 夕暮れの空が見える、窓から叫んだ。そう、ピアノが終わったのは、青空の輝くとき、今は夕暮れ、約三時間、練習しまくっていた、ということだ。

 

 「ユイ、、、、、。そんなに落ち込まなくてもいいんだよ。」

 



 そのあと、バンカさんが気を使ってくれたのか、予定より短めに、授業が終わり、寝かされた。

 「ここは、チートでしょ!魔力量、通常の倍、とか、全属性もってる、とか、わざわざ異世界に連れてきておきながら、願いもかなえてくれずに、しかも、チートもなし!?一体なんなの!この、バ神様!」

 布団で声を押し殺して、叫ぶ。ほんと、何なの?不機嫌のまま、一時間後くらいに寝た。行く末恐ろしくて、魔力がなくてできることを考えていたのだ。結果は、、、、、、バンカさんのお城で、自宅警備員をすること。、、、、、今から取り入っておこう。

 いや、冗談だよ?半ば本気だったけど、夜って変な思考が出てくるものじゃん。


 「ユイ様、水浴びをなさって下さいませ。」

 ちょっと久しぶりのメイドさんに声を掛けられた。メイドさんが、鼻歌うたいながら、ドレスを用意している。そう、今日も子供教室なのだ。正直、覚えなきゃいけないことがいっぱいあって、めっちゃ面倒くさい。異世界流の、あ、い、う、え、お、、、、、から、覚えなきゃいけないし、知らない野菜とか、果物とか、そういうの名前も覚えなきゃいけない。あと、地理とか歴史とかも、絶対、長ったらしい名前覚えなきゃいけなくなる。あと、魔力が少ないのに、昨日無かった魔術の授業も、今日はある。絶対恥かく。

 ここの水浴びって、冷たいし、シャンプーとかなくて、あんまり好きじゃない。そういえば、髪を全然洗ってないのに、こんなに、髪がきれいで、フケとか浮かないのは、異世界効果かな。あと、めっちゃふしぎなんだけど、異世界には、トイレがない。ボットントイレとかかな~と、思っていたら、トイレが無かった。、、、、、行きたくならなかった。食べる量は同じなのに、どうしてだろう?子供教室の教科には、理科はないけど、病気とか、魔術で治すらしいから、科学というものが存在しないのかもしれない。

 「似合っておりますわぁ、ユイ様。」

 今日のドレスは、フリフリピンクだった。髪のいろがピンクだったから、なんか、すごいピンクな人になった。

 「ユイ、行くよ。」

 バンカさんが迎えに来てくれたので、着いていく。相変わらずくねくねの廊下を歩いて行くと、子供教室に着いた。

 「今日はあそこの部屋に入って、担当の先生を待つと良い。」

 言われた通り、部屋に入った。そこには、明らかに勉強が出来そうな子と、出来なさそうな子が、十人ほどいた。個別の先生をよういするのが難しいので、よっぽどのことがない限り、ここには連れてこられないらしい。

 私は、空いている席に座った。

 少しすると、先生らしきひとが入ってきて、それぞれ、担当の子の机の、横にある椅子に座って、教え始めた。今気づいたんだけど、先生は、全員女の人だ。なんでなのか、後でバンカさんに聞いてみよう。

 「あなたがユイさん?」

 「あ、はい。」

 うっ。苦手なタイプだ。私の担当の先生は、髪をびっちりお団子にしていて、現代なら眼鏡かけていそうな感じだ。

 「確か、算術は得意で、それ以外は、不得意なのよね?」

 「は、はい。そうです。」

 「じゃあ、いいわ。まず、文法からやりましょうか。」


  


 あとでちゃんとチートになるので、安心してください。

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