ステータス
なんでだろう?いつも長くなってしまいます。
「あの、小属性ってなんですか?」
今は、ピアノのレッスンが終わって、礼儀作法のレッスンをやっているところだ。なんか、食べる時の礼儀作法を習ってるんだけどリンゴ一つでも、順番とかあって、外国の王族気分が味わえて、意外と楽しい。
「小属性かい?そういえば、全小属性があるっていってたね。えっとね、音属性の中に、「癒しの音波」とか、「音の壁」とか、全五個あるんだけど、ほとんどの人は、二個しか持ってないんだ。それが、小属性だよ。」
「そうなんですか。あ、あと、私の精霊が、明日、魔法の特訓をさせてくれるらしいくれるんですけど、外出してもいいですか?」
「外出かい?宿題が終わった後、護衛の冒険者を付けるのならば、行ってもいいよ。本当はついていきたいんだけど、ちょっと、難しいね。お茶会があるし、、、、、それから、ダンジョンとか、危険な魔物が出るところは入らないでくれよ。あと、魔法の練習場があるから、そこで練習するといい。」
「あ、はい。」
「じゃあ、もういいから、部屋に戻って、宿題をしてきなさい。」
「はい。」
メイドさんに木札を持つのを手伝ってもらって、部屋に入った。
「着替えますか?」
うーん、私は、昨日、ドレスが嫌なのですぐに着替えたんだけど、、、
「いや、いいです。」
「そうですか(ニヤッ)では下がりますね。」
ああ、そんなに嬉しいですか。なんかすいませんね。
実は、学園は寮制で、ここから学園まで遠いので、私も寮だ。で、私は平民なので、小さい部屋が与えられている。特待生になれば、もっと大きい部屋がもらえるらしいので、がんばって特待生になるけど。まあ、どっちにしろ、鍵がないので、いつでも人が入ってこれるのだ。そこで、ワンピースなんて着ていたら駄目らしい。バンカさんが言っていた。だから、ドレスに慣れておかなければいけないのだ。
木札にどんどん目を通していく。ユイは、まだ頭が柔らかいので、スイスイ覚えられる。
『特訓、特訓、嬉しいな。』
うるさい。まったく、さっきからずっとそればかり言っている。まあ、楽しみではあるんだよ。だって、神様から魔法を教えてまらえるっていうことじゃん。魔法ができるなんて、楽しみで仕方ない。でも、ただうるさい。
「夕食の時間ですよ。」
「フウー」
ギリギリ終わった。
隣のバンカさんの部屋に行き、夕ご飯をたべ、木札の内容をちゃんと覚えているか確認したあと、バンカさんがこんなことを言い出した。
「ステータスを見てみるかい?」
と言って取り出したのは、ピンクの水晶だった。
「じゃあ、ここに手を当てて」
手を当てると、反対側に文字が浮かんできた。
筋力 10
体力 10
スキル ピアノ
魔力 200
属性 音属性 火属性
魔法スキル
この、一つ目のスキルは魔法じゃなくて、特技のようだ。
「すごいね、ピアノがスキルになっている。凄く上手じゃないと、スキルにならないんだよ。」
ちなみに、体力と、筋力、魔力は、大人は平均100だそうだ。
「でも、なんで、水色の水晶みたいに、事細かく書いてないんですか?」
「ああ、ステータスを見られる水晶は二種類あって、ピンクは、総合的なステータスで、水色は、魔法についてのステータスなんだ。魔法って、意外と細かいところがあるからね。」
魔法スキルは、小属性が使えるようになったら、小属性が書かれるんだとか。
「じゃあ、明日は魔法の訓練するんだろう?早く寝るといいよ。」
と言われて、帰された。
バンカさんの言う通り、着替えて、顔洗って、虫歯とかないのか気になったのでソフィーに聞いて、無いと言われ、安心して、ベットに入った。
「ねえ、ソフィー、明日、なにするの?」
『そうですね、見張りの冒険者を眠らせて、ダンジョンに行くのが一番いいですね。あ、でも基礎はダンジョンの前にやりますよ。』
なんか物騒な事言ってる。
「えーっと、安全第一でお願いね。」
私も、ソフィーが元化しないといけない事を知っているので、冒険者を眠らせるのにはン賛成だし、ソフィーがいいといっているんだから、初めから魔物と戦うのも、バンカさんの言いつけを破る事になるけど、あんまり気にしてない。神様が付いていて、こんな世界に飛ばされて、なんか、些細なことはどうでもよくなってきたのだ。
「じゃあ、おやすみ。ソフィーも寝るの?」
『いえ、私は、夜は上界に行きます。』
「そうなんだ。行ってみたいな。天国とかあるの?」
『地球は、初めての生命が行く場所。ここも、そうです。でも、転生したいという方には、お望みの世界に転生させてあげることができます。そうですね、天国はありますよ。でも、地獄はないです。悪い人は、最悪の環境に転生させるだけですから。天国には、ご老人がよく行かれますね。もう、転生しなくてもいい、という人は天国に行けるのですよ。』
「へえ、凄いシステムだね。」
『眠れなさそうですね。眠らせてあげましょうか?』
「え?本当?ならお願い。」
明日が楽しみで眠れなかったんだよね。
『じゃあ、おやすみなさい』
スッと、意識がなくなって、いつの間にか、眠ってしまった。
次回は、魔法の特訓です。異世界っぽく書きます。