ソフィー
精霊についてです。
「だ、誰?」
『あの、すいません!私、その、わざとじゃないんです!だから、許して、、、、、。』
え?何?
「あの、何が、、ですか?」
『わ、わたじのせいで、、異世界に、て、転移しちゃったん、です。』
「は?」
『ゆ、許してください!偶然だったんです。偶然、練習して上手くいった、聖石に書いた、入れ替わりの魔法陣を、落として、拾うのを忘れていたら、入れ替わっちゃって、、、、。』
「え?あなたって精霊でしょ?どうしてそんな事ができるの?」
『あ、あの、私、神様、だけど、神様も精霊も同じで、上位は、神様で、下位は精霊、、、、あっちの世界では、下位も上位も神様なんだけど、、、、、。』
「あっちって、私の世界?」
『はい。他にもいっぱい、世界があって、神様が、全部作ったんです、、、。』
マジか。まあ、別に転移についてはそこまで怒ってない。やり直させてくれて嬉しいくらいだ。
『罰として、地上に来たんですよ。』
え?何?頭が追いつかない。
結局理解するのに三分弱かかった。その間、精霊さんは謝り続けていた。なんか怖いは。神様みたいな人に平謝りされるって、、、、、。
「ここまでは分かった。それで、罰っていうのはどういうこと?」
『こっちの世界での、三百年くらい前に、決まりを作ったんですよんです。異世界の、転移や、転生、あと、空間を繋げたら、いろいろ問題起こるから、駄目だって。でも、破っちゃったから、下界の、精霊になって、あなたを、守らなきゃいけない。もちろん、あなたの体に入った、ユイちゃんも。だから、そっちの世界は、時間を止めています。』
「つまり、あなたは、自分でつくった決まりを、自分で破ったっていうこと?」
『、、、、、、そういうことです。いまから、あなたとユイさんが、死ぬまで、御つきの精霊です。」
「え?本当に?うわー、残念な人だね。」
『、、、、、、でも、私は偉いから、天界を行ったり来たりできて、あなたの運命も変えられたりするんです。したら、最高神に怒られるけど。』
「っていうかさ、あなたって、偉いの?」
『そうです。十柱の一人です。私がいなければ、天界はちょっと困るから、行き来できるんです。」
「へえ、十柱、、、、、神様軍団ってほかには誰がいるの?キリスト教とか仏教で信じてる神様もいる?」
『十柱にはいないですね、、、、。
あと、十柱の中には、えっと、今は、八人が天界にいて、私と、もう一人の、人の運命を変えて、スライムになって落とされた、、、、、、、あ!この世界にいるじゃない!」
「え?どういうこと?」
『あの、十柱の一人が、人の運命を変えたせいで、私と一緒に、下界に落とされた子がいるんです。私の罰が終わるまで、天界にも帰ってくるなって、怒られてました。」
「十柱なのに、掟を破ったの?」
『うーん、まあ、みんなそんなもんですよ。』
うわっ。神様、全員残念。なんかこの人突っ込みどころ満載なんだけど。
『あ、で、許すって、言ってください。そうじゃないと、元化できないです。』
「元化?」
『そう、この姿で、本物になることなんですけど、許しが出なければ、出来ないようになってるんです。』
「あ、うん。でも、絶対に元化していいっていうとき以外しないでね。」
『はい!いやー、もう、一生気づかれないかと思っていましたよ。魔力を上げればいいはなしだったんですね。』
「うん、じゃあ、許します。これでいい?」
『はい!』
『あ、あと、私の名前は、ソフィーです。十柱の中では、魔法担当です。』
「ソフィーね。分かった。」
「ねえ、全小属性っていうのも、ソフィーのせいなの?」
『はい、全属性だと、魔女狩りにでもされそうだったから、小属性にしておきました。』
「魔女狩り、、、、、、」
「あの、精霊が見えるようになったんですか?」
あ、先生忘れてた。一応聞こえないように喋ったから大丈夫だと思うけど、聞こえてないよね?
「はい、私の精霊も見えます。」
「あらぁ、じゃあ、本格的に魔法の授業が始められるわね。」
「はい。」
「あ、でも時間がないわ。精霊が見えるようになったのなら、お昼ごはんの時じゃなくて、もっと時間のある時に練習しましょうね。」
「はい。」
「じゃあ、お食べになって。」
「あ、いただきます。」
「あら、いただきますってどういう意味かしら?平民の間で使われていたりしたの?」
異世界って、結構注意を払わなきゃいけないんだよね。
「え?何ででしょうね?気づいたらやってました。私、昔の記憶を覚えてないんですよ。」
「そう。あ、嫌な思いさせちゃったんなら、ごめんなさいねぇ。」
「いえいえ。」
喋り方が一番嫌だよ、という言葉を飲み込んで、昼ごはんのパンを口の中に入れた。
うーん、やっぱり異世界の食べ物ってあんまり美味しくないな。いや、バンカさんが作っているから、他のより大分マシなんだけど、、、。小説みたいに、シャンプーは売れなさそうだし、料理で儲けようかな。一応料理得意だし。
『魔法か。魔法なら、私が教えてあげますよ。予習しましょ。予習。それに、人間よりも教えるの上手いし。』
あーあ、またやる事増えたよ。今日は宿題もあるのに。
「ねえ、魔法はちょっと、、、、、、」
『まず、基礎の魔力の扱い、それから、ちょっとだけここもやっておこうかしら?、、、、、、、、、、』
これは駄目だな。今は諦めよう。あとで断っておこう。次はピアノか。にしても隣がうるさいな。
初登場なのにキャラが濃すぎてなんか凄い
次から、話を早く進めていく予定です。