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~チャッピーの色~


その後しばらく待っていると、ポニーテールに黒縁メガネ、黒スーツをバッチリ着こなしたtheキャリアウーマンというような女性と、何故か頭にタンコブを作った受付嬢さんが人混みを押しのけながらこちらへ向かってきた。恐らくキャリアウーマンがここのギルド長さんだろう。その2人は健治たちの前に立った直後いきなり頭を下げてきた。


「先程、うちのサリーナがとんだ失礼をしたようですみません!」


あまりに突然の出来事で謝られた健治達の方がしどろもどろになってしまう。


「ケンジ、なにかしたんすか!?」


「してねぇ!!なんでそうなるんだよ!!」


小声でフミヤと言い争っていると逆に怒らせてしまったと思ったのかキャリアウーマンとサリーナと言うらしい受付嬢はさらに頭を下げた。女性二人が頭を下げている姿を見て周りにいた人たちもだんだんと野次馬化していく。健治はそんな自体にさらに慌て、


「頭あげた方がいいです!!」


と文法的に訳の分からないことを叫んでしまった。横にいたフミヤも


「サリーナちゃん?だっけ?そんなに変なことしてないから気にしてないっすよー!」


と軽い調子で答えた。それを聞きサリーナとキャリアウーマンは頭をあげると


「奥の部屋へご案内致します。」


と、健治たちの前を歩き始めた。健治とフミヤは一瞬顔を見合わせたあとあとについて行った。


「こちらへおかけください。」


2人が通された部屋はそれなりに広く、客室という感じだった。こういうことに経験のない2人は話が始まるまでずっとキョロキョロしていた。キャリアウーマンの


「さて、」


という言葉でようやく正面を向いて座り直した。

それを確認するとキャリアウーマンは


「私は、ここのギルド長を務めさせていただいているドロシーと申します。」


と、自己紹介をした。健治は名前を聞き一瞬ブリキの木こりやカカシが出てくる物語を思い出したが名前を言われて黙っているのは失礼だと思い、慌てて


「テイマーやってますですケンジです!」


と自分の名前と役職名を答え。フミヤもそれにならい


「剣士やってます!!フミヤっす!!」


と相手に伝えた。それを聞いてドロシーはにっこりすると


「では、その子がチャッピーですね。」


と、健治の肩の上に乗っているチャッピーを見ながら問いかけた。健治は右手でそっと撫でながらこっくりと頷いた。しかし、「はて」と思うところがひとつある。ドロシーは年齢は健治と同じくらいで若いがちゃんとしたここのギルド長さんだ。いちいち聞かなくてもチャッピーがこの子だということくらい分かるのではないだろうか。別に、分からないからと言って何かあるわけではないがステータスにテイマー限定の相棒だというような内容が書いてあった。他のテイマーにも一緒にいるだろうからここの国にはチャッピーが沢山いるはずではないだろうか?そんな、健治の表情に気づいたのか気づいてないのかドロシーは


「この子は綺麗な白なんですね。」


と呟いた。それを聞き健治はもしやと思ったことを口にしてみることにした。


「もしかして、人によってチャッピーの色とか違います?」


質問を受けてドロシーはすぐに頷くとすぐにこう続けた


「その通りです。色は冒険者ごとに違います。それは、その子の将来を表しているのですが大体黒色の子が多いです。ですが、この子は白兎。幸運の子ですよ。」


と、少し意味深なことを言った。


今回は少し長めに挑戦してみました!!誤字なども増えてると思います(TT)

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