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弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
立花精霊騎士育成学園 高等部
6/52

#5 花蓮の素と、トーナメント戦のメンバー

1-Aのクラスの精霊契約が終わると全員クラスに戻った。

喜んでクラスに戻る人は多数で、落ち込んで戻る人は少数だった。


奏多は、そんな光景を見ながらふと昔のことを思い出した。


それは奏多と姉ちゃんと妹と、精霊契約をしていて奏多と妹が契約できなかった。

その時に、姉ちゃんが慰めてくれた時のことだ。


奏多は、そんなことを思い出しながら

(・・・・・・なんで今更こんなこと思い出すんだろうな・・・・・・)

と思い、花蓮と話しながらクラスへと向かった。


クラスにつくと、先生が、


「よし、全員戻ったな? 戻ったなら席に座って待って昼ご飯を食べていろ。。」


と言い、奏多たちは先生に言われた通り自分の席に戻り、先生が教室を出て行った。

先生が出ていくと、みんなは、弁当を出し、俺も弁当も出した。

今日は朝から珍しく作っていたので、俺も弁当を出して食べた。


そして、弁当を食べているときに、花蓮が話しかけてきた。


「ねぇねぇ、(マスター) 」

「どうしたんだ?」

(マスター) はどうして、私を選んだのですか? ほかにも沢山あったのに・・・・・・」

「あぁ、お前が目についたからだ。 それがどうかしたのか?」

「はい。 先ほど、悲しそうな顔をしておりましたので・・・・・・ 私に不満があったのかと。」

「ああ、あれは、考え事をしていたんだよ。 ちと昔のことを思い出してな。」

「そうでしたか。 ならよかったです。」

「あぁ、心配かけてすまないな。」


どうやら奏多は、少し悲しい顔をしていたらしい。

奏多はそんな顔をしたつもりはなかった、周りから見たらそうだったんだろう。

その話をすると花蓮は、少しほっとした顔で笑いかけてきた。


10分後位するとみんなはご飯を食べ終わっていて立ち歩いている人も

いて、喋っていた。

そしたら、先生が戻ってきた。


「お前らうるさいぞ。 食べ終わったなら席に座っとけ。」


と言われ、みんなは一斉に黙り込み、立ち歩いていたものは自分の席に戻った。

先生は、ファイルの中から白い紙を取り出し、その紙をみんなに配っていった。


奏多にもその紙が回ってきて、その紙を見ると、トーナメント戦のメンバーと戦う相手が

書いてあった。 そのメンバの下には、観覧OKという文字と、このトーナメントをやる

場所が書いてあり、場所は、講堂となっていた。

(観覧可能で、こんな、大胆な事までするのか......)

奏多は1戦目に戦う相手の名前と学年を確認した。


対戦相手を確認すると目を疑うほどの人が対戦相手だった。

それは、初戦は3年生で、この学園の生徒会長だったからだ。

生徒会長はこの学園の生徒の中で最も最強の人しかなれないからだ。


それを知っていたから俺は

(一戦目で、敗退の危機か......)

と思い、紙を見ながら落ち込んでいた。

それを見た花蓮は


「やはり、私に不満があるのですか? (マスター)

「いやいや、どうしてそうなるんだよ?!」

「だって、(マスター) が落ち込んでいるので......」

「いや、だから、なんで花蓮に不満をもつんだよ?! 大丈夫だから心配しないでくれ」

「そ、そうですよね......」


花蓮はなぜか、奏多が落ち込んでいたりしていると、自分のせいにしたがるらしい。

なので

(これから、花蓮の前では、普通でいないといけないな......)

花蓮の前では普通で行こうと思った。


そんなことをしていると、先生が


「じゃあ、今日の授業はここまでな。 また、明日。」

『さようなら』


授業が終わっていた。

それもそうだろ。 全員が精霊と契約するのに5時間くらいかかっていた。


先生が教室から出ていくと、自室へ帰る人もいれば友達と話している人もいた。

奏多らは4人はこよみといろは待ちながら話していた。


奏多と聖夜が話すときは花蓮は大人しかったけど、こよみといろはと合流して

女性と話しているときは花蓮は嫉妬していて、ずっと奏多の顔を見ていた。


俺は困ったな。 と思いながら花蓮に2人を紹介した。


「こっちは、こよみといろはだ。 こよみは俺の妹で、いろはは聖夜の妹だ。」

「よろしくね、花蓮ちゃん。」

「よろしく......お願いします......」

「そしてこっちにいるのが、花蓮と蓮子だ。 花蓮は奏多の精霊で蓮子が聖夜の

精霊だ。」

「......よろしく」

「よろしく」

「と言うかなんで蓮子はしゃべらんの?」

「はぁ? 決まってるだろ? 私がしゃべるのはお姉さまだ......」


ここまで言うと、花蓮が蓮子の顔面を殴り


「私はお前のお姉さまになったつもりはない。」


と花蓮は怖い表情を作っていた。

苦笑いをしながら奏多はこよみといろはに


「まぁ、二人とも悪い奴ではないから仲良くしてやってくれよ?」

『うん』


奏多たちは寮の部屋に向かった。

寮の部屋につくと奏多とこよみは聖夜らに別れの挨拶をして自室に入った。


自室に入ると奏多とこよみはリビングのソファーに腰を掛けた。

花蓮はというと、座る素振りを見せず俺のそばに立ちすくしていた。


奏多はこよみに、


「こよみ、精霊との契約は、確か明日だったよな?」

「うん。 そうだよ? それがどうかしたの?」

「あ、いや、がんばれよと思って。」

「ありがと」


そんな話をしていると花蓮がやはり不機嫌になり、奏多の部屋に入っていった。

(いや、花蓮はなんであんなに怒ってんだ?)

と思いつつ奏多はこよみとの話を続けていた。


話が終わると奏多は、夕食の支度をしようとした。

だが、キッチンに向かうと料理は出来ており、そこにはエプロンを着た

"裸"の花蓮がいた。


それに奏多は驚き、


「な、な、な、なにしてんだよ! なんで、裸エプロンなんだよ!」

「これはですね、世の男性はこの格好が好きと書いてあったので・・・・・・

なにか問題がありましたか?」

「いやいやいいや、問題も何もその情報はどこからだ? 」

「えーとですね。 サイトから・・・・・・」

「いや、それ騙されてるからな?! そんな格好しても俺は喜ばないからなっ?!」

「え、そんなエプロン姿では俺は喜ばないからな・・・・・・ってことは、脱げばいいので

すね! わかりました。 (マスター) のご命令とあらば・・・・・・」

「いやいやいやいや! どこでそんな変換した?! まさか、脳内変換か?!

どこでそんな技術手に入れたんだよ?!」


と、奏多が大声を出したせいで、こよみがキッチンに来た。

そこでこよみは、奏多が花蓮のエプロンを脱がそうとしているところ※違います。ただ、

花蓮が脱ごうとしているのを止めているだけです※

を偶然にも見てしまって、


「お、お兄ちゃんの変態!」


と奏多の顔をビンタし、部屋に行ってしまった。

この事件の主犯は満足の顔をしており、奏多は

(してやられたな......)


と思い、花蓮は変なところで頭が回ることをしった。

そして、この事件をどういう風にこよみに弁解するかを考えていた......

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