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弱者だった俺が転生すると強者になっていた。  作者: 石立 諷太
立花精霊騎士育成学園 高等部
3/52

#2 基礎能力テスト

先生の後をついて行き、1-Aの教室へと向かう。

奏多の部屋の前を通り、右折をして、300mほど歩くと、教室についた。

(右折して真っ直ぐ進むと教室じゃねぇか!)

と、奏多は思いながら、先生とともに教室に入った。


教室に入ると、先生が突然


「あー、みんな聞いてくれ。 こいつ(奏多)方向音痴で教室と真逆の

方向に行ってたらしいんだ。 だから、この学園の案内と毎朝ここまで連れて

来てやってくれないか?」


と、奏多の黒歴史(※今さっきの出来事です。)を暴露してきた。


「ちょ、先生! なんで皆の前で!」


と、言うが虚しくスルーされ、一人の生徒が手を挙げた。

それは・・・・・・聖夜だった。


「先生。 僕がしますよ。 学園の案内は昨日約束して今週の土曜にする約束

だったので。」

「ああ、それは助かる。 いい友達を持ってよかったな如月奏多。」

「は、はぁ・・・・・・」


と、笑いながら言い、奏多は席に座った。

席に座ったのを先生が見て、


「よし。 全員揃ったな。 じゃあ、今から講堂に向かうからさっさと体操服に

着替えてついてきやがれ。 あ、勿論だけど着替えるところは男女別だからな?」


(((わかっとるわ!)))


そう、皆は心が通じ合ったかのように、先生の言葉に心で突っ込んだ。



***************************************



皆は、着替え終わり講堂へと向かって歩いている。


そして講堂につくと、そこには1年生(B,C,D,E,F,G,Hクラス)が、もうすでに集まってい

た。

奏多たち1-Aクラスも決められている場所に座り、理事長が来るのを待っていた。


講堂は、周りが観客席で、中側は闘技場みたいなところで奏多たちは観客席的な所に

座っていた。


10分程すると、理事長がやってきた。

来たと同時に1年生全体が少しざわめいた。


『なんでこんなところに子供がいるんだ?』


などと口々にしていた。 だが、そんなこを気にせず台に立ち話しを始めた。



話し始めることは20分。

内容は、今日やる基礎能力テストでランキング&契約する精霊を決めるらしく、


1~3位までの人は最も強力な第一位階精霊との契約を許されるらしい。

勿論のこと、奏多はそれを狙っている。

3位までに入れば、少しでも前世の姉ちゃんに追いつく

と、思ったからだ。

そして、今回やる基礎能力テストは4つだった。

その内容は、持久走、精霊魔術適性、立ち幅跳び、そして先生との木刀での模擬戦、

この4つだった。


普通だと思うが、精霊契約適性者は全員が全員超人で、常人の10倍以上の

力が出せる。 そして、この精霊適性者の一番最強と言われたのが、常人のの

32倍の力を出せる者だった。 そう、それは・・・・・・奏多の前世の姉ちゃんだった。

奏多はその記録に近くなければ、姉ちゃんに勝つことなど不可能に等しいだろう。

だからこそ、今までの苦労を今ここで見せつける!

そう誓った。



奏多ら1-Aと1-Bは、全員で持久走だった。 他のクラスは別のから始めており、こよみ

のクラスは初めに、先生との木刀模擬戦だった。 奏多は、少し不安に思ったが、


〈あ、言い忘れていたが妹と奏多は双子だ。

双子はこの世界では珍しく、双子の数はほんの数組だといわれている。〉


その考えをすぐに消して、自分のことに集中した。

持久走の距離は40km。 学校の周りを走るのだった。


適性者(前世の姉ちゃん)の最高記録は、25分。

これは誰も越すことのできない記録だった。

2番目に早い人でも、40分。 姉ちゃんは圧倒的な早さだった。


先生に聞かされた時は、奏多は耳を疑った程だ。 姉ちゃんの圧倒的な速さには・・・・・・

などと考えていると、開始の合図が鳴った。

奏多はその合図を聞き逃したせいで、一気に最下位になってしまった。

(やばい・・・・・・考え事をしていたら合図を聞き逃してしまった・・・・・・)


そう思いながら奏多はは取り合えず数人抜かすまで本気で走った。

1分程たつと、放送で順位が発表された。


「1位、和奈 知恵。 距離4km

2位、木戸聖夜。 距離3.8km

3位、神崎 琴音。 距離3.5km

 ・・・・・・・・・・・・・

 9位、如月奏多。 距離3.15km

 ・・・・・・・・・・・・・

 以上が現在の順位だ。」


と、奏多はいつの間にか48人中9位になっている。

だが奏多の頭の中では

(まだ、足りない。 姉ちゃんに追いつくにはすべてトップでないと.......)


と思い、奏多は一段とスピードを上げていた。


スピードを上げると、すぐに近くの人を追い抜かしていった。

だが、3.4分経っても先頭集団3人には追い付かなかった。

始めからスピードを上げたせいか、奏多は息が切れかかってきていた。

(情けない・・・・・・こんな実力で姉ちゃんに勝とうと思っていたなんて・・・・・・

俺にもっと実力があれば・・・・・・)


と、心底思った。 だが、奏多は"諦める"と言う選択肢は視野にない。

選択肢はいつでも・・・・・・"諦めず最後まで全力で"だ。

それを思い出した途端、奏多の体が軽くなった様に走りが速くなる。。

いけると思い、ラストスパート(残り15km)にかけて走った。





こよみの組、1-G.クラスは模擬戦を行っていた。

そして、私は絶体絶命の危機に陥っていた。 なぜなら、私は 絶 望 的 に武器を

扱うことが出来ないからだ。

お兄ちゃんは道場とかに行っていたけど、こよみは何にもせずにのほほんとした生活

を送っていて、戦闘訓練など一切行っていなかったからだ。


こよみは必死に考えていた。 どうしたらこのピンチを切り抜けれるかを・・・・・・

一つだけ思いついた。 それは

(ま、まぁ、負けてもいいからお兄ちゃんの剣の真似でもしよう・・・・・・かな・・・・・・?)

それしかなかった。


だから自分の番が来るまで、お兄ちゃんの剣の太刀筋を思い出していた。

不幸中の幸いお兄ちゃんの練習を見ていたこともあって、少しだけなら剣を使う

事なら"できるかも"知れないからだ。



そして、こよみの番が来た。 先生に木刀を渡され、お兄ちゃんの持ち方の見様見真似

で剣を構えた・・・・・・


開始の合図が鳴らされ、こよみは奏多の剣術を見様見真似で使ってみた。

それに対して先生は少し驚いていたが、こよみは初心者なだけあって、一撃一撃が

すごく軽かったせいで、すぐに決着が付いた。


流石に初心者が上級者の剣を見様見真似で扱うことは不可能だ。

こよみは情けないと思った。

(お兄ちゃんはあんなにも強いのに、私はなんでこんなにも弱いの・・・・・・?)


こよみはその時思った。 もっと訓練をして、お兄ちゃんの強さに少しでも

追いつけるようになろうと・・・・・・ あと、家の家事もできるようになろうと・・・・・・


少し時間がたつと、1-G、1-Hの初めのテストが終わった。

そして、順位が発表されていた。

こよみの結果は・・・・・・判定不能だった。

それは、そうだろう。 剣を振ったのはいいが、一撃が物凄く軽く先生の初

めの一撃で剣を弾き飛ばされたので、判定が出来なかったのだろう。

それでも、こよみにも‘諦め’と言う二文字は無い。


(残り3つで頑張って点数を稼ぐ・・・・・・)

そう心の中では思っていた・・・・・・

けれども現実はそう甘くはなかった。


次のテストそれは持久走だった。 私は持久走は得意でも不得意でもなく

(このテストは中盤くらいだったらいいな・・・・・・)


位に思いながら先生に指示された場所に向かっていた。

お兄ちゃんの結果は、他のクラスだと判らなく、後で本人に聞くしかなかった。

だが、こよみは信じている。 きっと、トップになっていてくれていると・・・・・・


そう信じ、こよみは、自分のテストに集中していた。


集中して先生の合図を待っていた。

合図を待っていると、先生の『よーい』 という掛け声が聞こえてきたので、

準備した。


準備をしてすぐに開始の合図が鳴った。

こよみは開始の合図と供に走った。


開始は絶好調の走り出しだった。

それからは一定のスピードを保ちながら、順位を変えずに走っていた。


前半戦はトップ争いをしていたのにも関わらず、気を抜かず走っていた。

まだ十位と言う、イマイチの順位だったのもあって気が抜けない状態でも

あったからだ。


他にも気を抜かない理由はある。 それは・・・・・・

いつもお兄ちゃんが、‘途中で気を抜いたら、だめだ。 気を抜いて

良いのは、その試合が終わってからだ。’と口癖で言っていたからだ。

その言葉をこよみは心に留めながら、走っている。


中盤に差し掛かるに連れて、スピードを少しずつ上げて行っている。

だが、いつまで経っても前の人に追いつくことは出来ずに、順位をキープしていた。

でもこよみは‘それでいい’と思った。 いや・・・思ってしまった。


‘自称’出来損ないのこよみが、クラスでもトップら辺に入れることで少しでも

お兄ちゃんに近づけたと思っていたから。 それはいわゆる自己満足だ。

でもこよみは誰になんと言われようと、今までのままなら満足していたかもしれない。


でも今は違った。 ‘それでいい’と思ってしまった途端にすぐにその思考を頭の

中から捨てて‘もっと頑張ってお兄ちゃんに追いつきたい’ という思考に

すり替えていた。


その理由は、今までお兄ちゃんの背中を見ていて、お兄ちゃんは何があっても

最後まで諦めず、どんな事でも成し遂げる姿をみて、私もそうなりたいと

思っているからだ。


だからこよみは、終盤に行くにつれてもっとスピードを上げていった。



それでも結局のところ、順位は変わらず10位のまんまでゴールテープを切った。



************************************



奏多はラストスパートに入っていた。 現在の順位は7位だった。

体が軽くなった気がして、気持ちも軽くなる。

そして奏多はゆっくりと確実にペースを上げ、順位を上げていっている。


気が付くと残り2kmになっており順位は2位だった。

その地点で、トップの人はもう目の前にまで近づいていた。

奏多はラストの気力を振り絞り、1位を抜かしトップになった。


トップになってもなおペースを落とさず、むしろペースが上がって行っている

様にも見える。


そしてトップで帰ってき、奏多は『終わったー!』と言いながらその場に倒れた。

その場に倒れていると、教師がドロップ? 的なものを渡された。

渡されたドロップを舐めると、失っていた体力が急激に戻ってきた。


それを疑問に思い、奏多は教師に


「先生、このドロップは?」

「あぁ、それはな、普通の飴に精霊魔術で体力の再生効果をつけただけの

ドロップだ。」

「あ、はい。 そうでしたか.・・・・・・」

「あー、確か生徒手帳にも書いてあったと思うぞ? お前まさか読んでなか

ったのか?」

「い、いえ、ヨミマシタヨ? アハハハハハハ」


と、言ってはいるが、読んでもいないのに読んだと嘘をついていた。

だが先生はその言葉に返事をせず、ほかのゴール者の元へと行ってしまった。


それから30分程すると、全員がゴールしている。

ゴールしたもは奏多に渡したものと同じドロップをもらい、それで体力

を回復させていた。


けれども、体力は回復するが、疲労のほうは残るらしい。

奏多の足はとても重たそうだ。

勿論、ほかの人も例外ではない。


そして、最後ら辺にゴールしたものには、あまり休憩する猶予が残されてはいなく、

最後の人がゴールして、時間の都合上5分後に次のテスト会場へと向かうことに

なっていた。


次のテストは精霊魔術適性度だった。 このテストは体力は使わないが、

魔術を使うための魔力、瞬発力、精神力を計るといったものだった。


このテストは持久走での順位を使い、1位の人からスタートした。

(最初は俺か・・・・・・)

と、思いながら、先生に言われる位置に立ち、言われるまま手を台の上に乗せた。


そして、奏多はテストを始める前に、先生に


「このテストの最高ってどれくらいなんですか?」


そう聞くと、先生は名簿?みたいなのを取り出し記録を確認していた。

そして、確認が終わったら、名簿? みたいなのを閉じ


「えーとですね。 3807万3910Hz(ヘイズ) が、この学園、いや、この精霊騎士

育成学園の最高峰ですね。」


そのように言われる。

Hzとは、人間の目には見えない微細な魔力の量だ。 これをたくさん持っていれば

いるほど、術者に負担が掛かりにくく、より精度の高い精霊魔術を扱うことの

出来る値だった。


奏多の前世では、3万1210Hz。 これは弱者(無能) と呼ばれる値であった。

魔力量はあまりにも低く術者にも負担が大きかったため、精霊を剣化する

持続時間が非常に短く、勝負があっさりと決まってしまうから、弱者。 と呼ばれていた。


奏多は、目を瞑り台の上に乗せた手に体に流れる魔力を流し込み

(お願いします!)

と、いう思いと同時に一気に魔力を流し込んだ。


体内の魔力をすべて流し込み、手を放してゆっくりと目を開けた。


そして、その数値は・・・・・・


"3805万6719Hz"


と画面に出ていた。 先生もこれには驚いたようで、唖然としていた。

それはそうだ。 3000万を超えるということは同時に強者の中の強者(有能) を意味するの

だったから。 だが、奏多は満足はしていなかった。


姉ちゃんに追いつくにはもっと力が必要だったからだ。


先生は魔力を測る装置のボタンを押すと、奏多の中に魔力がすべて戻ってきた。

魔力が急に戻ってきて少しだけだが吐き気を催す。


心の中では

(姉ちゃん・・・・・・絶対に俺はお前を越して見せる!)


そう言う誰がどうしようと曲げることの出来ない執念を燃やしていた。

そうして奏多は1-A、1-Bの全員がこのテストを終えるのをただただ眺めながら

待っている。


奏多は、皆のテストの記録を見ている。

奏多以外で3000万Hz以上を出したもの・・・・・・それは一人しかいなかった。


それは・・・・・・聖夜だった。

(聖夜って本当に優等生だったんだな・・・・・・)

と、奏多は心の中で思っている。


しばらくすると、精霊契約適性のテストが終わる。

そして、奏多は、あることを思い出していた。

それは、前世のテストの結果だった。

 

前世のテストの結果は、すべてがすべて平均以下で、皆から虐められていた

記憶を思い出したからだ。 奏多は少しだけ息がみだれたがすぐに呼吸の乱れを

直したが、心の乱れはまだ治ってはいなかった。


だがこれでは、テストに差し支えると考えたので無心になり心の乱れを直そうと

した。 無心にしていると、落ち着きを取り戻しながら次のテスト会場へと

向かって歩いて行った。


テスト会場につくと、そこは、砂場? が広がっていた。

砂場のところにはメジャーが置かれていて、線が引かれていた。


その線は多分つま先をつける為の物だろうか?


あれこれしていると、奏多は先生に呼び出され


「お前はこのテストはやらなくていい。」

「はい? どうしてですか?」


その言葉を聞くと狙っていたかのように、理事長がやって来て、


「それは、如月君にしてもらいたいテストがあるからだよ。」

「は、はぁ、それで、どんなテストなんですか・・・?」

「それはだな・・・・・・」


と言い、少しの間を置いて・・・ 突然精霊を呼び出し剣に変えた。

その剣は奏多めがけて振り下ろされていた。


だがそんな突然の攻撃を奏多は間一髪で躱し


「な、何するんだいきなりっ?! 」

「なにって、テストだよ。」

「テストってまさか・・・・・・」

「お察しの通りだよ。」


一撃一撃に殺気を込めて剣を振っている。

理事長の武器は両手剣で一振りするスピードは遅いが、一撃はリング上の床

にクレーターを作っていっていた。

その精霊はやはり、第一位階の精霊。精霊の属性は炎。


そこで奏多は気付いた。 剣を振って空を切るとき、その剣の周りは陽炎

が纏わりついているのを。


「理事長。 その剣に当たったら確実に死にますよね?」

「ん? どうしてわかった?」

「いや! どうしてわかった? じゃないだろっ!!!」

「結局のところ死にはしない。 だから如月君も本気でかかってこい」


そう。 リング上での傷はすべて無かったことになるので、大丈夫らしい

だが、五感は消えることは無いのだととも付け足してきた。

(鬼かよっっ???!!!)

そんな風に理事長を思ったことは奏多だけの秘密・・・・・・





奏多に向けて理事長は剣を振っていた。

そんな攻防・・・・・・いや、奏多への一方的な攻撃を

立ち幅跳びのテストが終わった生徒が偶然、奏多たちの戦い

を見つけてしまった。 そしてほかの人を呼びに行っていた。

理事長と奏多は全く同じことを思っていた。

((まずい・・・))


そこから奏多たちが戦っている周りには、その人に呼ばれて

来た人が若干名集まっていた。


幸いの事ながら、まだテストは始まったばっかりなので、あまり人はいなかったが

これからが心配だ。

けれども、そんなことを考えている余裕など奏多には微塵も無かった。

理事長が振るう剣はしっかりと奏多を捕捉しており、奏多が少しでも気を散らして

しまうと確実に当たる程、正確の太刀筋だった。


奏多は躱すことしか出来なかった。

木刀を持っても良いのだが精霊剣はとてもじゃないほど切れ味が良く、精霊剣同士でないと

切断されてしまうので、使いようがない。


(このままでは埒が明かないかな・・・・・・)

そう思った理事長は剣での攻撃をやめ、魔法を使用し攻撃してきた。

魔法も、精霊と契約をしていなければ使えなく、まだ精霊と契約をしていない

奏多には使うことすら出来なかった。



そして奏多は決定的なミスを犯してしまった。

真上から振り下ろされた剣をステップで右に躱し撃しようと思っていたが、

理事長はそれを読んで攻撃をしていたのだ。

それ故、その攻撃には微塵も力が籠められてはいなく、理事長はその剣を手放して

魔法を放ってきた。

その攻撃は相当な手加減をされている範囲爆発の魔法だったが、

もろに食らってしまった奏多は後方へと吹っ飛ばされる。


決着が付いたら、見ていた者たちは奏多に怒涛の拍手を送り『お疲れ』 などと

言葉を送っているが、奏多の耳には届いていなかった。


先ほどの攻撃で気絶してしまっている。

それを見た理事長は

(少しやり過ぎてしまった感はありますけど・・・いいでしょう・・・多分・・・)


そして、せめてもの報いに理事長の契約している一人の精霊を奏多に

つかせて看病をするようにと言って去っていった。



去ていくと精霊は

「・・・・・・ (マスター) の頼みです・・・仕方ありません・・・」

と、何やら独り言をぶつぶつと喋っていて傍から見ると、唯の変質者だった。


そんな光景を羨ましがって嫉んでいる者もいたが、

今の奏多には知る由もない・・・・・・



奏多はほんの10分間気を失っていた。 目を開けると、目の前には突然の美少女が

いた。 髪は金髪で目は碧眼。

どうやらその美少女に膝枕をされているらしく、


「っ?!・・・・・・ お前は誰だ・・・?」

「私は、理事長の契約精霊 愛華(あいか)(マスター) にあなたを介抱するよう

にと言われましたので、不本意ながらもやってあげました。 感謝しなさい。」


超上から目線で言われ、奏多は少しイラっと来ていた。

(少し可愛いからって何を言っても許されるとは思うなよ・・・・・・ 精霊)

そう思いながら、奏多は立ち上がり


「まぁなんだ・・・ありがとな。」


と、お礼を言うが、その言葉を愛華は完全に無視して理事長の元へと戻っていった・・・



**********************************



こよみは皆と一緒に、次のテスト会場へと向かって歩いていた。


さっきの持久走はとても悔しく、泣きたい気分だった。

けれども、その感情を押し殺し前を向いて歩いていた。


次のテスト会場に着くと、先生にここで待機するように言われていた。

待機していると、少しずつ(持久走の上位から)呼ばれて行き、こよみは

10番目に呼ばれた。


先生に呼ばれると、その台の上に行きこよみは台に手を乗せ、体にある有りっ丈の

魔力を流し込んだ。


有りっ丈の魔力を流し込み量を見てみると・・・・・・


‘20万8192Hz(ヘイズ) 'だった。


この魔力量は精霊契約適性者の通常数値で、多いとも、少ないとも言えなかった。

でも、こよみは満足した。 いや、満足してしまったのだ。


少しでもお兄ちゃんの役に立てると思ったからだ。


こよみは(良かった・・・・・・)

そう思いながら他の人のを見てみると、1-A.1-B組のテスト会場が騒がしかったので、

こよみは気になったので向かうことにした。



着くと、こよみは目を疑うような光景を目にしていた。

それは・・・・・・お兄ちゃんが理事長の魔法で吹き飛ばされている真っ最中だった。

こよみはそれを見た瞬間、走って自分のテスト会場へと戻ってしまった・・・・・・

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