086_なっちゃんのシチュー ④
バルチ様の今日の一言
バルチねー、今日はお昼寝をしたの。
暖かい縁側でゴロゴロしてたらね、あっという間に寝ちゃって、目が覚めたら夜だったっ!
横を見たらじーじも寝てて、思わず笑っちゃった。じーじを起こしたら、お外が真っ暗になっていてとっても驚いていたよ。
バルチ、思わず笑っちゃった。
『食わず嫌い』と言う言葉がある。
特定の料理、もしくは食材に対し、におい・見た目・イメージなどから嫌悪感を喚起され、一度も口にすることなく食べること自体を拒否することだ。
味や食感が苦手で食べれないと言う人もいるが、厳密に言えばこれは食わず嫌いとはいえないだろう。少なくとも、口の中には入れているのだから。
これと同じことが人付き合いに対しても言えるかもしれない。噂や見た目、そうした上辺だけを見て、当人の『中身』を味わうことなく拒絶することが往々にしてあるからだ。
勇気を持って見た目に惑わされず一見躊躇するような人たちに対しても一歩前に踏み出したなら、他人から言われている以上に苦い思いをするかもしれないし、実は味わい深い熟成した味がするのかもしれない。
失敗を恐れず挑戦し続ける事は、こうした後悔と歓喜を折り重ねていくことなのだ。
◇
ペコリと頭を下げたナチャはちょっと緊張が滲む様子で、商人の男の様子を見つめている。それを店のお姉さんたちは微笑ましく見守っていた。
「ほな、頂きます」
バチッと手を合わせ、男は箸を手に持った。丸っこく、可愛らしい手で握った箸で最初に狙いをつけたのは俵型のおにぎりだった。
端の一個をそっと掴むと、大口を開け一気に口の中に放り込んだ。一口で一度に食べるとは思っていなかったのか、つぶらな目を丸くしてナチャは驚いている。
「おう、おう、美味いなこりゃ」
モギュモギュと咀嚼しながら男は嬉しそうだ。
「うん、表面はカリカリで、中身はしっとり。周りに塗られた甘辛いたれも、焼きおにぎりにようけあっとるわ」
興に乗ってきた男は、素手のままきゅうりの漬物を摘むと口の中に突っ込んだ。
「あぁ~、たまらんなっ。丁度えぇ、漬け具合や」
行儀悪く指をペロッと舐めながら、バリバリと噛み砕く。
「儂、この辺りのパン食っつう奴に、正直飽き飽きしとったんよ。どの町行っても、この町来ても、パンにパンにパン。美味いんやけど、なんちゅうかこう飯を喰った気がせんというか、なあ」
更に一切れきゅうりを摘み、口に入れる。
「うん、やっぱり米に漬物やな。力が沸いてくるわ」
物を食べていていなくても、本当によく口が動く男だ。
「ではでは、メインのシチューを頂きますか」
木の匙を握り、シチューを掬うと一口でパクリ。
「……」
あれだけ饒舌だった男が急に無言になり、手だけを動かして二口三口とシチューを口に運ぶ。
「そうか、なるほど。これはあれやなあ……」
匙を置き、男はナチャに視線を向けた。
「なぁ、お嬢ちゃん。このシチュー、何ぼで売るつもりなんや?」
「えっと、800です……」
地方都市国家であるラントスは、自国で貨幣を鋳造していない。三大国の中間地点であることと、各国の貨幣レートが1対1の等価なので、金額を提示する場合、数字だけを告げるのが一般的だ。
「ほぅほぅ、800かぁ」
「もちろん、シチューだけじゃないわよ。定食としてのセットの値段で800なんだから。とってもお得よ」
2人のやり取りを聞いていた店のお姉さんが口を挟んできた。テーブルについた両手にあごを乗せ、大分リラックスした様子だ。
「ほ~、そりゃあ、ごっついお得やな」
男はそれ以降無言になり、再びシチューを掬い口の中に運んでいく。併せて焼きおにぎりや、漬物も次々に口の中に消えていった。
「ごっそうさん。本当に美味かった。久々に腹いっぱい食った気分や」
男が再び口を開いた時は、米粒1つ残さず食べつくした後だった。
しかし、言葉とは裏腹に、男は意味もなく腕組みをしたり、組んだ手を解いたり、天井や店内の様子を落ち着きなくキョロキョロ見ていたが、大きな大きなため息を1つつくと、心底気が進まない様子でナチャの顔を真っ直ぐ見つめ直した。
「なあ、お嬢ちゃん。あんたの実家は牧場でも経営しとんのか? 牛乳やチーズを安く買える伝か何かあるんか?」
「それは……、近くにある牧場でお手伝いしてて……、無料で譲ってもらっていて……」
急に真剣な眼差しを受け、モジモジし始めたナチャは何とか答えることができた。
「はぁ~。ようやく、大体のことがわかったわ。
なぁ、お嬢ちゃん。将来、自分の店を出して勝負したいんなら、このままじゃ駄目だ。みんな不幸になるで」
「えっ……」
頭をガシガシ掻きながら、流石に男も言い難そうだ。
「ちょっと、ちょっとっ! いい加減なことを言うと怒るわよっ!」
「つか、もう怒っとるやないけ。そないな怒りなさんな」
今にも立ち上がらんばかりのお姉さんたちを、両手で『まぁまぁ』と宥める男。
「これから儂が商人として30年余りかけて会得した『商売の極意』を教えてやるから、まあ落ち着けや。
お嬢ちゃんも、ちこっと話が長くなるかもしれんから、ほら、座って座って」
ナチャが可愛らしくチョコンと椅子につくのを確認し、男はおもむろに口を開く。
「ええか、商売の極意は『幸せの交換』や」
「幸せの交換?」
「そうや」
思わず聞き直したナチャに大きく頷く男。
「聞く所によると、儂はお嬢ちゃんの最初のお客さんらしいなぁ。どや、儂がお嬢ちゃんの料理を全て食べたのを見て、うれしゅうなかったかい?」
「うん、嬉しかったよ……」
「儂もな、こないな美味い料理を食べれて嬉しかったわ。ごっつうええ気分や。でもな、それだけやないんやで」
チョイチョイと、お姉さんたちが座っているテーブルを指で差した。
「お店のお姉さんたちも、えらい喜んどったで。それだけやない。お嬢ちゃんの料理が人気が出れば、食材を下ろしている農家や猟師さんも幸せになるはずや」
「それのどこが不幸なのよっ」
今まで黙ってやり取りを聞いていたお姉さんたちが声を上げた。
「まあまあ、そう慌てなさんな。いずれお嬢ちゃんが独立してお店を開くとするわな? すると新規のお客も沢山来るはずやし、その頃には固定客もできとるはずや。それでもな沢山のメニューが店先に並んでも、大抵のお客様は看板メニューのシチューを注文するわけや」
「そうよ。それのどこが不幸なのよっ」
「そしたら、今の何倍ものシチューを作らにゃならん。そしたらどうなる? 今みたいに牧場で手伝っている時間なんかとれんようになるのに、牛乳もチーズも何倍も必要になる。
そのために牛乳やチーズを牧場から有料で仕入れて、その分急に値段を上げたらお客さんも怒るやろうな。店をやるってのは、建物の維持管理から材料の仕入れ、人を雇うなら人件費も考えなきゃならんし、何よりお嬢ちゃんの生活費もそこから出さなきゃならん。
だが、今のままの値段設定じゃ、値段をこれからもずっと維持するのは無理や。そしたら、いずれお嬢ちゃんは料理を作ることが出来んようになる。そりゃお嬢ちゃんにとっては不幸やし、お客さんは美味しい料理を食べることが出来んようになって、やっぱり不幸や。農家や猟師さんだってお得意先がなくなれば不幸やし、従業員を雇っていたら給料を払えんからな、首を切らなゃあならん。やっぱり、不幸や」
「はい……」
男はテーブルの上に並ぶ大皿の料理を眺めた。
「お嬢ちゃんが800って値段をつけたのは、他の定食の値段がすべて800だったからじゃないんかな? そっちのテーブルに載っている料理がメインでその値段をつけてられるとしたら、その旦那さんは相当なやり手や。もしかしたら、お嬢ちゃんの料理の問題点についても、何かヒントくらいくれたんとちゃうか?」
そう言われたナチャは、毎回のように牛乳やチーズの代金を支払うと申し出てくれていたノニの旦那さんを思い出した。一度や二度のみならず、顔を会わすたびにそう言ってくれていたのは、こうした裏の理由があったからなのだろうか。
残念ながら、ナチャはその機会を生かすことはできなかった。
落ち込み頭を落とすナチャを男は黙って見ていたが、改めて店内を見渡してから再び口を開く。
「だが、ここはいい店や。儂の商売人としての勘がそう言っとる。お嬢ちゃんを心から心配してくれる人もおるし、店主さんもやり手のようやしな。何より、店内がこないに綺麗な店は、大きな失敗はせえへん。若いもんはその辺りを蔑ろにせがちやが、掃除は商売の基本やからな。何も心配はあらへんで」
そう言いながら男は立ち上がると、懐から皮製の財布を取り出した。
「水一杯のつもりが、えらい長い間お世話になってもうたな。休憩時間を奪ってしまって、堪忍な。ほな、代金はここに置いとくで」
そう言いながら取り出したのは、公国で使われている1万ギル小金貨だった。
「あ、御つり……」
「おっと、つりやったら必要ないで」
慌ててレジに向かうナチャをとめ、男は身一つで出口に向かう。
「その代金は、儂か払ってもいいと思った金額や。シチューもおにぎりも何もかも美味しかったけどな、何より儂が感動したんはお嬢ちゃんの心遣いや。
儂はな、精々シチューを暖め直してパンの一切れでもついていれば上等や思っとったけど、お嬢ちゃんは自分にできる精一杯の持て成しをしてくれた。南方から来た儂のために漬物まで出してくれてな、その心遣いが嬉かったんや。
そう思えばこそ、こんなちっさい金貨の一枚や二枚、ちっとも惜しくないわ。それに、儂だって小金くらいは持っとるで。お嬢ちゃんが心配せんでもええくらいにはな。
ほな、また機会があれば寄らしてもらいますわ。おおきにな、お嬢ちゃん」
来店時と同じように、男は慌しくも店を去って行く。ナチャは残された金貨を前に、どうしたらいいのか途方にくれていた。
「なっちゃん」
「はい……」
一連のやり取りを最後まで黙って見ていた店主は、男が残した金貨を掴むとナチャの小さな手にそっと握らせる。
「本当は、お店から渡すお金はすべて『円』に換算して渡すことになっているんだけど、その金貨だけは、なっちゃんが持っていた方が良いと思うんだ。
そして、何か困ったことや迷った時はその金貨を取り出して、さっきのおじさんの言葉を思い出せば良いと思うよ。きっと、いいアイデアが浮かぶはずだから」
「はいっ」
大事そうに受け取った金貨を前掛けのポケットにしまったナチャは、食べ終わった後の食器を抱え厨房へと姿を消していく。先ほどの変わったおじさんが言っていたように、ここには心許せる信頼できる人たちが多くいる。何も心配することはないのだ。
「はぁ~、それにしても流石は名高いラントスや。初っ端からかまされてもうたわ」
一人小型の幌馬車を運転しているのは先ほどの行商人、トマネ・マイアールである。
彼は公国南部から小国家群に渡る広域な販路をその身一つで開拓していった公国商業ギルドの重鎮であり、S級商人でもある。本来、1人の護衛もつけず気ままな旅を楽しめるような身分ではないのだが、その辺りにはあまり頓着がないようだ。
今はすぐ近くに見えるラントス市内へと続く正門を目指し、カッポリカッポリ馬車を進めていた。ここまでくれば目的地は目と鼻の先である。急ぐ必要もない。
「あのシチューを出してくれた子は使徒様の学校に通っとるといっとったな。つうことは、儂の娘と同級生っちゅうこっちゃ。うちの娘も、頑張っとんのやろか……」
ブツブツと独り言をしている内に、馬車は正門まで到着した。驚くべきことに、ラントスの経済圏ではちゃんとした身分証さえ提示すれば、入場税を支払わずとも誰でも自由に町の中に入ったり出たりできるのだ。
(ここの辺りは街道も整備され、場所も各国の中間地点にあり商売するには最適や。入場税がないんやから、小規模な商人たちでも気軽に勝負もできる。聞く所には、自由市っつう誰もが参加できて一切税金が掛からない市が定期的に開かれるらしいし、これで人が集まらない訳がない。街道を警備している警備隊もよう見るし、治安も悪くない。
ここの領主さんは使徒様っちゅうことやが、目先の小銭やのうて10年後の街の繁栄を狙っとる。商売の何たるかをよぉ~く知っとるお人や)
正門前の警備隊に、商業ギルドの発行したギルドカードを提示すると、特に何も反応されることがなく市内に入る許可が下りた。本来、S級クラスのギルドカードが提示されると何かしらの反応があるはずだが、それがないとすればしょっちゅうS級クラスの大物がラントスを訪れているのだろう。
「……このままやったら、世界中の富が全部ラントスに集まってくるかも知れんなあ。えらいこっちゃで」
まったく危機感を感じさせない様子で独り言を繰り返しながらトマネが目指すのはギルド会館である。まずは幌馬車に積んである商品を清算するのが目的だ。
正門から続く大通りを進み中央広場に着くと、目立つ看板が掛かっているギルド会館の前で馬車を停めた。ここは遠くの町から馬車で訪れる者が多く、現代で言う所の駐車場係りがすぐに飛んできた。
「商業ギルドに用があって来た、マイアール商会のトマネや。積荷をすぐに降ろすことになると思うんで、邪魔にならない場所に置いとってもらえまっか」
「了解しました」
馬車から降りたトマネはチップを渡し、ギルド会館に入っていく。目指すはラントスの商業ギルド。目印となる看板は、公国と一緒なので迷うことなくまっすぐ進んでいく。
昼過ぎという時間もあり、複数ある商業ギルドの受付はそこそこ混んでいる。その中でも比較的空いている窓口に並ぶと、トマネは会館内の様子をぐるりと見渡した。
(何かわからんけど、異様に魔道具の数が多いな。それも見たことがないタイプばかりや。よっぽど金があまっとって有能な職人がいないとできないことや。それを、小僧くらいの年の奴らですら平然と使いこなしとる。こりゃあ、昨日今日に導入されたわけでもなさそうや……)
実際はドット製の魔道具の保管に困った八十雄が、市内のいたる所に設置しまくっているだけなのだが、他所から来たトマネにはそこまでの事情は分からない。
「次の方、どうぞ~」
「ああ、おおきに」
建物内の様子に気を奪われ、順番の列がはけているのに気がつかなかったトマネは、窓口の職員に声をかけられ慌てて窓口に向き直った。
「今回はどのようなご用件でしょうか」
「えっとな、儂が地元から持って来た商品を欲しがる相手を紹介して欲しいんや」
そう言いながら取り出し提出したギルドカードに、窓口の女性は一瞬驚いた顔をする。これがトマネのカードを見た一般的な反応であり、先ほどの警備隊の反応が異常なのだ。
「ちなみに、どのような商品なのでしょうか?」
カードを確認し、元々丁寧な対応をしていた女性の言葉使いに、気遣うような感情が足されていた。
「ああ、南方の小国家群で討伐された飛竜種の素材10匹分ってところやろか。もちろん、腐り物の肉はとっくに処分してあるから、爪・牙・鱗に皮、それに骨と眼球って所やけど」
「それは、ちょっと上役を連れて確認に行ってまいります。馬車は表の停留所にお預けですか?」
「そやで。ぼっこい幌馬車一台や」
ただでさえ大きいトマネの言葉はギルド会館中に響き渡り、多くの注目を集める結果となった。
空を自由に飛べる飛竜種は討伐するのが非常に困難で、なかなか素材が出回らないことで有名だった。飛竜種が成長しすぎ飛べなくなると通称ランドドラゴンと呼ばれるようになり、こちらは年に何体かが討伐されている。どちらも非常に高価な素材として有名だが、1度に10体分もの飛竜種の素材が市場に出回ることなど、そうあることではない。
これらの素材は、最高級の武具や防具の素材に使われたり、装飾品や薬の材料など、少しも捨てる場所はないのだ。
一気に騒がしくなる商業ギルドの中を見渡すと、体を小さくしてコソコソと逃げ出す小柄な少女を発見した。どことなく見覚えのある髪色が気になり注視すると、彼女は親元を離れラントスの学校に通っている自分の娘だった。
「おう、ロザリア。こんな所で何しよんの?」
「何や、父ちゃん。急に話かけんといて。見て分かるやろ。商業ギルドで働いてお金を稼ぎながら勉強しとんのよ」
学園内ではこの辺りの言葉しか話さないロザリアが、トマネと話す時は南部訛り全開だ。
「公国と南部の商品と相場を知っとるわたしがラントス周辺の相場を学んだら、もう成功したも同然や。いつか父ちゃんにも負けない、立派な商会を立ち上げてみせるで」
「ほな、期待しないで待っとるわ。それよりも、お前知っとるか? 郊外にあるでっかい宿屋の食堂でお前の同級生が働いとるのを。名前は確か、なっちゃんとか言っとったかな。小柄で大人しくて、可愛らしい女の子やで」
ロザリオの同級生で該当するのは1人しかいない。そして、すぐにそれが正解であると確信が持てた。
「おるおる。物静かで控えめな女の子や」
「そや、そんな感じの子やで。だけどあの子が作るシチューを食ったら、そら驚いたの何のってな。一度落ちた目玉がまた飛び込んですぽっとはまった位や」
今やギルド会館中の注目を集めるマイアール親子の会話を、各ギルドの受付嬢を中心にじっと聞き耳を立てている。
「……そないに凄いの?」
「凄い、凄くないってレベルやないで、ホンマ。儂はこれでもS級の商人やからな、各国のお偉いさんなんかに飯に誘われることもあるが、そこで出されたとしても遜色ないレベルや。とにかくな、あのなっちゃんつう女の子の気遣いが並やないで。
思わず渋ちんの儂も、小金貨を代金に払ってつり銭も貰わず店を出てもうたわ」
「嘘やっ、一回の飯に小金貨何て頭おかしくなったんちゃうんかっ」
「嘘やと思ったら一度行ってみい。あまりの美味さにめん玉飛び出んで」
抜群のインパクトを全方位に放ちまくっているトマネ・マイアールの言葉は、その声の大きさと共にギルド会館に勤める職員を中心に次第に心に染み込んで行く。
シチューと聞いて興味をなくした男衆と違い、女衆は近くの同僚とひそひそ囁きあっている。『シチュー』や『なっちゃん』という単語が至る所から漏れ聞こえてくるようになると、トマネは大きく頷いた。
(さあ、儂が手伝えるのはここまでやで。後はお嬢ちゃんの頑張り次第や。気張りや)
目の前には愛する娘が、『またナチャに負けてまうのか』『いやいや、わたしはまだこれからや』と妙に気合の入った反応を見せている。
望むなら、2人の前に明るい未来が待っていることを祈らずにはいられないトマネだった。
読んで頂き、ありがとうございました。
なっちゃんシリーズ、次回最終話です。




