チャプター33 STAG投入
銀行周辺は封鎖され、街はさらなる恐怖に見舞われた。
ある豪邸前ではアルマンドが迎えの車に乗った。
しかし、隣にはデレクが。
「やあ、アルマンド。」
「おお、これこれは。市長さんじゃねぇか!どうしたんだ?」
「メアリーを拉致した警官を言え。」
「あの女だよ。ジェンキンスとか言う若い刑事だ。」
「情報ありがとう。」
デレク=フェイクアームは機械の手で握った銃を向けた。
「おい!教えてやったじゃねぇか!」
「お前は殺さない。」
安心するアルマンド。
「彼だ。」
フェイクアームは運転手を撃ち殺す。
横転する車。
フェイクアームは車から脱出すると、どこかへ去っていった。
一方、ニュースでは政府の特殊部隊STAGがドレイクシティに配備されるという話題でいっぱいだった。
マスコミはSTAGの司令官に質問する。
「市民の生活への影響は?」
「我々は政府直属の特殊部隊です。善良な市民への生活には十分配慮して作戦行動に移ります。」
「ファルコンマンに対しては?」
「彼は社会の敵だ。マスクを脱いで、投降しなければ、射殺も考える。」
画面は次のニュースへ映った。
大きく映るピノキオの不気味な顔。
「やあ、凡人ども。君たちにプレゼントをやろう!銀行から頂戴したものだ。
何かはわかるだろ?今夜9時から街の中心部でプレゼント配布の開始だ。いくらでもやる。それと、ファルコンマンは俺の居場所がわかるかな?今夜、決着をつけよう。どっちが精神病院にぶち込まれるか。決めようじゃないか!」
ピノキオは大笑いした。
そのニュースを1人観ていたトビアスは決心した。
ノーラン産業へ、ファルコンマンの姿で向かった。
誰もいないコントロールルームに侵入する。
公共の電波を盗み、ピノキオの位置を特定しようとする。
すると、そこにサーシャが。
「トビアス!何やってるのよ!」
「サーシャ、わかってくれ・・・奴に勝つためには仕方ないことなんだ・・・」
「あなたのやろうとしてることはハッキング以前の問題よ?やりすぎだわ!」
「全て終われば、君が破棄するんだ。これは君だけが扱える。」
「・・・わかったわ。協力する。でも忘れないで。今回一回きりよ。私にも限界があるから・・・」
「ありがとう・・・」
研究所を出ると、ファルコンマンはダークランナーで走り去っていった。




