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チャプター2 長い鼻

数分後、警察が駆けつけ、現場調査が行われた。

市警の刑事であるティム・ミラー刑事とアマンダ・ジェンキンスは破壊されたベランダを調べていた。

「こりゃ派手にやったな・・・証拠隠滅ってか・・・」

ミラーは落ちていた瓦礫の破片を手にして言った。

「目撃者の証言によると、犯行グループはマスクを被った5名。4名が死亡し、1名逃走。売春婦が素顔を見たらしいわ。」

「素顔だと?どんな奴だ?」

「長い鼻の男。」

「長い鼻?冗談だろ?まさにエレファントマンじゃねえか。」

「作り物の鼻よ。」

「作り物にしたって長い鼻はおかしいだろ。」

ミラーは鼻で笑った。

「売春婦の頭がイカれてたとしか思え・・・」

と言いかけたとき、ロドリゲス警部補が部屋に入ってきた。

「そいつはピノキオだ。」

「ロドリゲス警部!」

彼が入ってきたと同時に態度を変えるミラー。

「君は奴を知らんだろうな。1ヶ月前、奴の事件が3件あった。強盗2件、殺人1件。君が配属されてくる前だ。

そのときは大掛かりな犯罪じゃなかったんだが、今回は違う。これは我々に対する挑戦状なのかもな・・・」

「ファルコンマンは?」

「彼か?奴は無法者だ。我々だけで調査する。」

ロドリゲス警部がそう言ったとき、ドアにある人物がやってきてこう言った。

「なぜだ?なぜ彼と共に戦わないんです?」

「君は・・・デレク・ジョンソンじゃないか!」

背の高い男デレク・ジョンソンは若くしてこのドレイクシティの新しい市長となった男だ。

ハンサムな顔を持ち、秀才で正義感が強く、野心に溢れた男だ。

「なぜ、彼と協力しないんです?ファルコンマンはこの街のシンボルだ。彼のおかげで犯罪を減らせてきたのに・・・」

デレクは浮かない顔をして言った。

ロドリゲス警部は少し黙り込んでから言った。

「確かに私たちは奴に助けられてきた・・・ でも凶悪な犯罪者が現れた以上、我々が体を張って行動するしかない。ヒーローは漫画や映画の存在なんだ・・・」

ロドリゲス警部はそう言い残し、現場を後にした。


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