チャプター27 尋問されてるのはどっちだ?
その頃。市警本部では、ロドリゲス警部と警官たちが集まっていた。
「復帰おめでとうございます、警部。」
「ありがとう。これも、家族のお陰だ・・・ ところで、奴の身元はわかったか?」
「経歴、DNA、本名、国籍ともにデータがありません。ポケットの中には数発の弾丸と紙切れだけ。ただFBIのコンピュータに数件のハッキング記録が。奴は謎の男ですよ・・・」
「奴に会ってくる。」
モニターに映し出されている手錠をかけられたピノキオを見て言った。
真っ暗な取調べ室に入ると、ピノキオがじっと座っていた。
「やあ、警部。復帰おめでとう。てっきり死んだのかと・・・」
「私が死んだらお前が面白くなくなるんだろ?」
「いや、別にあんたなんかはどうでもいい。それより奴の方が・・・」
「そうか。よかったな、彼が来てるぞ。」
「おお、デレクが来てるのか!?」
「どうかな?」
ロドリゲス警部は扉を閉めた。
独り言を言うピノキオ。
「ああ~、あいつか・・・」
そのとき、扉を開けてファルコンマンが入ってきた。
彼に挨拶するピノキオ。
「何だ、お前か。どうした・・・」
ピノキオが言いかけると、ファルコンマンは彼の頬を殴った。
「おいおい、いきなりかよ!頭がぼぉ~とするぜ・・・」
彼が言いかけると、ファルコンマンは再び殴った。
「手錠をかけられた無抵抗な奴に暴力を振るなんてどうかしてるぜ?」
「黙れ!お前の言い訳は通じない。」
「これだから自警市民ってのは・・・」
「なぜ、俺を殺そうとする?」
「殺す?お前何言ってんだ!俺がお前を殺っちまったら、俺はただの小悪党さ。逆もあり得るぜ。お前がもし、俺を殺っちまったらお前の言う悪がいなくなっちまう。お前がいるから俺は生き続ける。俺がいるからお前は生き続ける。それに、法に逆らって悪を裁こうとするお前は俺たちみたいなアナーキーと大して変わらねぇ。お前も怪人なんだよ。そう思わねぇか?」
「俺とお前を一緒にするな。」
「そう強がるなよ。いずれ、お前は誰にも必要とされなくなる。お払い箱だぜ?」
ピノキオがそう答えると、ファルコンマンは彼を掴んだ。
「俺はお前とは違う!」
「話のわからない奴だな・・・お前は理解力がないのか?まあ、いい・・・ そんなことよりもっと大切なことあるぞ。お前の未来に関わることだ・・・」
「早く言えっ!」
「キレやすい奴だな・・・デレクと奴の女はそれぞれ別のところにいる。彼らの居場所は俺しか知らない。」
ファルコンマンはピノキオを殴ろうとするも、ピノキオは制止した。
「おっと、お前が俺を殴れば全て終わりだぞ。両方の命を救いたきゃ、おとなしく俺の言うことを聞け。」
「ウソをつくな!」
「ウソじゃないぜ。ウソだと思うなら俺を殴って確かめてみたらどうだ?うん? お前は2人を救えずに終わるだけだぞ。俺にはどうでもいいことだ。」
「・・・・・。何が望みだ・・・?」
「俺をある場所に連れて行け。そこに全てがある。警部に知らせろ。」
ピノキオが言うと、ファルコンマンは扉を開けて、ファルコンマンに言った。
「警部、奴の要求だ・・・デレクとメアリーを助けたければ自分をある場所に連れて行けと・・・」
「そんなものは我々だけで行けばいい。」
「要求に従わなかったら彼らの命は・・・」
「奴が降伏するとは思えんが・・・ わかった。」




