牢にて
主人公はいまだに鎖国した外国だとおもってます
只今絶賛囚われ中です
って
なんでこうなるのでしょうか!!
何でかわかんないけど、この黒髪黒目が不吉みたいなこと言ってるのが聞こえた
日本人はみんなこんなものなのに、この国は鎖国とかしてるのかな
はぁ・・・
「お腹すいたよぅ」
牢の中には粗末なベットと、用をたすトイレ(汚いんだよね)が設置されていた
牢に入れられてすぐにお腹がすいたってわめいていたら、硬いパンと薄いシチューみたいなのがでてきたよ
何もないよりはましだったから、
「いただきます」をして
完食したけどお世辞にも美味しいとはいえなかった
はぁ・・・
何でこんなことになったんだろう
思い返してみたけど、何にも思いつかなかった
あ、そういえば制服着てるんだった
もしかして
ゴソゴソ
あった
あいふぉん!!
先週漸く買った大事な宝物
あんまり使いこなせてないけど、ここは音楽でも聴いて気を紛らせてよう
イヤフォンを耳にはめ、お気に入りの音楽を聴き始めた
「・・・ぃ、・・ぉぃ」
「ふんふんふーん♪」
この曲いつ聴いてもいいな
高校生になって初めて欲しいっておもったのがこれ!
自分の好きな曲をいつでも持ち歩けるのって素敵だよね
「ぃ!・・おい、おきろ!!!!!!」
あれ、雑音が
牢の外に誰かいたよ
赤茶色の髪の(目の色は暗くて見えなかった)ダンディーなおじさまだった
こんな状況じゃなきゃみとれていたのにな
服装からして身分の高そうな人だな。でも、なじみのない服
なんていうか・・・中世ヨーロッパあたりの貴族ってかんじかな
貴族なんて見たことないから想像なんだけどね
「はい?」
とりあえず、アイフォンを止めてそちらを向いた
「本当にお前が殿下を拉致した首謀者か?だとしたら、誰の差し金だ。答えよ
返答しだいでは温情が下るやもしれん」
「いあ、拉致してないので返答ができません。っというか!!あの子が襲われそうになったから
助けただけなのに、この仕打ちなんなんですか!?」
たまりにたまっていた鬱憤をおじさんにぶつけたよ
ほんとなら下手に出てでも、情報を集めたほうがいいんだろうけど
そんな高度なこと女子高生に求めないでほしい
「な、なんだと」
おじさんは少しビックリした顔をして牢に手をかけた
「それは、真実なのか、その・・・殿下をお救いしたというのは」
「だからさっきからそういってるじゃないですか!?
それなのに誰もきいてくれないし、あの子もフォローしないし!役立たずって言われたけど
こっちからしたら、あの子のほうがよっぽど役立たずなんですけど!!」
しまった、ちょっと言い過ぎたかな
この状況だとあの子は身分の高いお姫様なんだろうから、悪口はよくなかったかも
でも、言っちゃったものはしょうがないよね
私だって怒ってるんだもん