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異世界にきちゃったみたい?  作者: 耶汰姫
リュヒトリア公国
8/59

ひどい扱い

なかなか進まないですが、恋愛もある予定なんです

アル予定なんです・・・うぅ


結局、女の子がもう走れないってごねて騒いで、泣き出しちゃったから

私がおんぶして逃げることになったよ(騒いでたら見つかるから苦肉の策だったんだよ)

今日一日の中で、一番厄介で不幸な気がしてきた


「もっと早く走りなさいよ!追いつかれてしまうでしょ!?

ほんとに愚図の役立たずね」

「・・・。」

もう言い返す気力もないよ


走って走って、逃げているうちに湖が見えてきたよ

こんなときでないなら立ち止まって景色を眺めていたいくらいだった

あ、向こう側に岸にお城みたいなのが見える

そこまで行けばきっと人がいるだろうから助かるね!


「あのお城に向かうね」

一言背中の女の子に告げるとスピードを上げたよ




☆☆☆☆☆☆☆☆




やっと到着したけど

「はぁはぁ・・はぁ」

さすがに息が切れた


「もう、おろしてくださらない!」

女の子が背中で騒ぎ出したからおろしてあげた

降ろし方がちょっと乱暴になったのは勘弁してほしい(さすがに疲れてた)



「皇女殿下!!!!」

「皇女殿下がお戻りになられたぞ!」

「はやく、フェルナンド様にお知らせするんだ」

人が見えたとおもったら、あっという間に囲まれた

しかも、ちょっと危険な空気だ

槍?みたいなのを突きつけられた


「お前が殿下誘拐の実行犯か!」

「この化け物め!」


え・・・

なんなの、今日はどんな厄日なんだろう

襲われてた女の子を助けた挙句誘拐犯扱いで、しかも化け物呼ばわり

いくら私がへたれでもちょっといらっとしたよ


ほんとはここがどこだか知りたかったし、日本大使館とかに連絡とってもらいたかったんだけど

なんかすごく歓迎されてないアウェイな感じ


ここは退散したほうがいいかな

うーん


そうこう悩んでるうちに

「マリー!!!無事であったか!!!!」

かぼちゃパンツははいていなかったけど、金髪の薄い碧眼のいかにも王子様みたいな人が

こっちにむかって走ってきた


「お兄様!!」

「マリー!!!!」

二人はひしっと抱き合って再会をよろこんでる


しばらく(3分くらいかな?)そのまま抱き合っていた二人だけど

王子様?が体を離して女の子の体をまさぐり始めた

「どこか怪我などは?」

「とっても怖かったんですの。私、このままお兄様に会えなくなるんじゃないかと・・」

女の子は目に涙を浮かべながら、微笑した


「そうか・・、お前が攫われたと聞いたとき私の心臓は止まるかとおもったぞ。無事でよかった・・・」

「お兄様・・・」

二人で世界に入り込まないでほしい(切実)


「あの、私・・・」

女の子も無事に送り届けたんだし、お礼とかもらえるかな!?

って、期待してたんだ

お腹だってすいてるし、情報だってほしい。願わくば日本大使館に連絡してほしい!

そのくらいは願っても許されるよね??



「なんだ、このごみは」

王子様?が冷たい目でこっちをみた

え?


「お兄様、これは私をここまで運んだものですわ」

もうちょっと言い方があるんじゃないだろうか

一応命の恩人のつもりなんだけどな


「ふん。どうせ金目当てか、やつらの仲間だろう。牢にでもいれておけ」

は?

歓迎されていない雰囲気だとはおもったけど、牢って!!?


「ちょ、ちょっと!私が何したって言うんですか」

あわてて抗議したけど、両脇を兵士にがっちり抱えられて、後ろからさっきの槍をつきつけられた

そんなのありなの!?





助けた亀に裏切られました

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