置いていってもいいですか
いつも短い更新ですみません
どこまで走ればいいのかな
というより、道なんてわかんないから闇雲に走ってるんだけど
撒けたのかな
「はぁはぁはぁ・・はぁ・・・」
女の子がつらそうに息をしてる
まだ楽観はできないけど、休むべきかな
「少し止まろうか」
声をかけてから、速度を緩め繋いだままだった手を離したよ
あ、手首が赤くなっちゃた
「とりあえずは気配がないし、落ち着こうか。」
私は周りに気を配りながら、少し開けた場所まで誘導した
「はぁ・・はぁ・・・・て、手が・・はぁ・・・はぁ」
「息整ってからでいいよ」
苦笑いしかでないよ
このくらいの距離なら息なんて乱れないけど、普通の女の子にとってはきつい距離なのかな
でも、そんなに早いスピードは出してないつもりなんだけどな
後ろにも気配を配りながらだと速度が上がらないってのもあるけど、なにより女の子がついてこれそうになかったんだよ
「はぁ・・・はぁ・・もう少しゆっくり走ってくださらないかしら?
それに、お前のせいで私の手が赤くなってしまったではないの」
女の子はさも憤慨したというよに、睨み付けてきた
「え。いや、ゆっくりだと追いつかれちゃうよ。もう少し距離をとってから出ないと
それに、手を引いてなきゃ危なそうだったし」
第一声がそれなの?とか疑問には思ったけど、逆上してるのかもしれないしここは穏便にしておきたいよね。ごねられても困るし。
「この私を走らせるなんて、どこの所属なのかしら!?まったくこれだから下賤の民なんて・・・」
えっと・・・助けたのにこの言われようは何だろう
もう置いていってもいいかな
とか、本気で考えちゃったよ
「えっと、どこのどなたかは知らないけど、助けた恩人に対してその言い方は失礼じゃないのかな」
「私を誰だとおもっているの!?このリュリトリア第二皇女マリアベル・ルフェ・リュヒトリア
ですのよ!??!お前のような下賤の民草に直答を許しているだけでもありがたいとおもっていただきたいわ」
真っ赤になって怒り狂ってる
う、うぅ
なんか助けてたのをちょっと後悔したかも
皇女様は高飛車なのですよ
まだ主人公の名前も出てきていないのに、皇女様はフルネーム出てきました