対戦
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これからも精進いたします
「アスカ殿は何か武術をたしなんでおられるようですね」
傍でみていたカーティスさんから話しかけられた
「まぁ、家が道場をやっているので、多少は使える程度ですよ」
にっこり笑ってあしらってみた
色々と聞かれるのは困るからね
企業秘密ってやつですよ
「ちょうど、新人が組み手の練習をするところなのですが、一戦どうでしょう?感覚を研ぎ澄ますのにも役にはたつでしょうから」
どうしよう。ここで断ると鍛練がやりにくくなるかもしれないよね
「あまり、ご期待に添ないと思いますが。それでもよろしければ、お願いします」
日本はほんとに平和なところだったから
外を歩いていても襲われたことは無いんだけど、海外では何度か経験があるんだよね
そのときはたまたまナイフだったんだけど、飛び道具だと(拳銃など)ちょっと対応が変わってくる
この世界は、どうなんだろう
ここにある武器は、剣や槍、斧などが主みたいだけど
そうこう考えているうちに、準備が出来たらしく
鍛練所の中央にあった対戦できるところに案内されたよ
「よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げてきたのは、15・6歳くらいの空色の髪に茶色の目をした男の子でした
構えも空手のような構えだし、結構実践を積んでいるのかもしれないなぁ
でも、下半身が隙だらけです
ちなみに、私は突っ立っているだけです
「はじめ!!」
合図と同時に右の拳を打ち出してくる男の子、それを左にいなして重心ののっている右足を払ったよ
どすんっ
男の子が尻餅をついたよ
「しょ、勝負あり・・・」
こんなに簡単に勝負がつくと思っていなかったんだろうね
みていた数人があっけに取られていたよ
負けた男の子も何が起きたのかわからなかったようで、不思議そうな顔をして私を見上げていた
「あれ。俺負けた?」
「そうだね。構えはいいけど下半身ががら空きだったから狙わせてもらったよ」
「下半身?」
「うん。目先のことにばかり気を取られていたら、戦場では命が無いよ。もう少し重心を低くして、視線は狙ったところを見ないほうがいいね」
そうなんです。彼は馬鹿正直に狙っていただろう右肩のあたりを凝視していたんです
これじゃ、どこを狙っているのかバレバレで、防がれるのも当たり前なんです
ただの試合などでならいいのだろうけど、騎士といえば戦場にもでるのでしょうから、その正直さは命取りですよね
「あ、ありがとう・・・」
男の子はなにやら考え込みながら去っていったよ
「強いのですね」
カーティスさんに話しかけられたけど、あまり話をしたくはないな
だって・・・ちょっとづつ人も増えてきて、女の人が熱い視線を彼に送っているんです
こんな中で彼の傍にいては嫉妬の嵐に放り込まれてしまいますよ
「はぁ、たまたまです。人も集まってきましたし、そろそろ・・・」
帰ります。といおうと思ったんだけど、
「私と一戦お願いできませんか?もちろん手加減など無用です。先ほどのあなたからはほとんど実力を出しているようには見えませんでしたので、鍛練にはならなかったのでは?」
実際、鍛練と言えないほどだったし、もっと人が集まる前に帰りたかったけど、護衛のカーティスさんの実力にも興味があったので
「そうですね。では、一戦だけ。カーティスさんも手加減は無用ですよ。勝てそうに無いときは尻尾巻いて逃げちゃいますので」
へらりと、笑顔を浮かべてカーティスさんと握手を交わしたよ
か弱くて言いなりになるなんて思われたら、あとあとやりにくいですよね
明日香さんは海外でも暮らしていたので、NOといえる日本人なのです
付け込まれたら終わりだと思ってます。意外にシビアです




