第一村人求む
全然話が進みません。やっぱり見切り発車だからかな
「ちょ、まさかの姥捨て山なの!?」
うちってそんなに貧乏だったかな
普通に生活してるように見えたし、学校だって公立に通ってる
お小遣いだって月に5千円(友達よりずっと少ないんだよ!)
欲しいものがあっても自分で貯めて買ってたし
習い事だってそんなに多くはやってない
「と、とにかく暗くならないうちに誰か探して警察に連絡してもらわないと・・」
朝からご飯まともに食べていなかったので考えが働かなかったけど、
学校から帰ってきたのは夕方だったはずなのに今は太陽が真上にあったことに気がつかなかった
ガサガサ
大して手入れもされていない森のようで、草が多い茂っているし
掻き分けて進むしかないみたい
30分は歩いたかな
道がいっこうに見えない
疲れて制服のまま寝てしまっていたので、膝上のスカート裸足だし、どうみても森の中にいていい格好じゃないよね
どうしよう
このままじゃ森の中で一晩あかすことになっちゃうのかな
水も食料もない状態、しかも火をおこす道具もない
このままだと、野犬とかに襲われるんじゃないかな
背筋に冷たい汗が伝った
「きゃぁぁぁっぁ!!!!」
突然女の人の叫ぶ声がきこえた!
人がいた事に安心できない悲鳴だよね
野犬とか強盗だったらどうしよう
行ったら私も殺されるかもしれない
10秒くらい考えてきたけど、行かなくても目覚め悪いし
このまま人に会わなきゃ状況の把握も出来ないから
行ってみることにしたよ
あ、でも怖いから樹の影に隠れながらね