異世界に来ちゃったみたい?
タイトルに追いつきました
前回の話主人公の名前をフライングしてましたすみません
お気に入り登録ありがとうごございます感謝感謝です
結論からいうと
ここは異世界だといわれました
「何百年かに一度異世界から”時空の歪み”を通ってこの世界に落ちてくるものがいるのです
明日香様はおそらくその”時空の歪み”を越えられてしまったのではないかと推察されます」
え?意味がわかりません
異世界って、”時空の歪み”ってなんだろう
小説とかにはたまに出てくるよね
でも、あれはあくまで物語の中の話で私が異世界にいるなんて信じられなかった
「そんなはずは、だって私部屋で寝ていただけなんです。死んで転生なんてこともなかったし、トイレにだって流されてないし、古い洋館とかで変なものに触ったとかじゃないんですよ」
異世界トリップといえば何かしらアクションがあって飛ばされるものだろう(小説の中では)
私はただ部屋で寝ていただけ
「あっ、それに!日本語しゃべってますよね!?
やっぱりここは日本なんじゃないんですか?かついでます??
うち、貧乏なんで身代金とかだしませんよ!
むしろそんな電話かけたが最後、むしり取られますよ!?」
我が家の家訓に『自分の身は自分で守れ』というのがある
ただし、まだ未成年なので親が保護する・・・らしい
うちの父親か二人の兄に知られたら、問答無用でフルボッコなんだろうな
たぶん私も無事ではすまない予感がヒシヒシしてきて寒くなってきたよ
どれだけ努力しても父親や兄たちには一度も勝った事がないんだもん
しかも三人とも手加減しているみたいなんだよね
いつも目が笑ってるし
そんな兄たちは自分で言うのは恥ずかしいんだけどシスコンなんだよ
小学校のとき、クラスの男の子が休んでいたときに配られたプリントを持って家に来たときなんて
兄たちの威嚇が大変だった(怯えながら帰っていった、そして二度とこなかった)
今だって私に話しかけようとする男の子がいたらすぐ威嚇するし
私が彼氏が出来ないのはきっと兄たちのせいだと思うんだ
男女問わず友達は高校生になって増えたんだけどね!
やっぱり日本に帰ってきてよかったよ
あのままだったらどこかの軍隊にでも入れられてそうだったしね
あれ、話がずれてきたぞ
えっと・・・
「いえ、その先ほどからおっしゃっている大使館というものにも心当たりがないんですが、いったいどういったものなのですか?それに”電話”とはどういった魔道具なのでしょうか?」
「大使館というのは、国と国を繋ぐ機関?みたいなの・・・よその国での連絡先みたいな感じかな、たぶん。電話が魔道具ってなんかファンタジーみたいですね。もしかして、魔法とかあったりするんですか?」
私は簡単な気持ちで聞いたつもりだったんだ
そしたらね・・・
「えぇ。魔法を扱うものはこの世になくてはならない存在です。魔法で生活が成り立っているといっても過言ではないのですから」
そんなばかな!?
ほんとにファンタジーでした
でもね、そんなこと言われて素直に信じる年頃でもないんですよね!
この目で見たことしか信じませんよ!っていったら
目の前に人差し指をたてた状態の手をズイッと突き出し
「何次が契約せし光の精霊に奉る、この指先に明かりをともせ」
呪文みたいなのをつぶやいた瞬間
人差し指にポッと灯がともった
人間ろうそくみたいだなってのんきに思っていたけど、
頭で理解した瞬間冷や汗が出たよ
少し修正いたしました