36話 毛利君vs福沢君
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⑦『』+間2行は過去の誰かが話した内容を示します
その他は、普通の記載の方法と同じです。質問等ありましたら、遠慮なくどうぞ。出来る限りお答えします。
ということで前回陶くんが言ったように今回は毛利くんの試合だ。
「まあそれはいいとして次の俺の対戦相手のことどう思うか?」
と前回から陶くんたちの近くにいた毛利くんは陶くんにそう聞いた。
「奴か?」
と陶くんは毛利くんの対戦相手の方を見た。
「奴はたしか第2回戦目に雷電が戦ったやつの隣にいたやつだったか」
と簡単にだが説明をしてくれた陶くん。
次の毛利くんの対戦相手は福沢くんだ。
「そうだ、そいつだ」
と同意を見せる毛利くん。
「我は完璧でないゆえ簡単な回答しかできぬが強者感は漂う」
と強者感を漂わせている陶くんお墨付きの強者だそうだ。
「まじかよ」
「嘘は言わん」
と絶句をする毛利くん。
ではそんな福沢くんのほうをみてみる。
「次幸宗くんの試合じゃない?」
と訊く芥川くん。
「あーたしかに次私か」
ここで出てきたか、「あ+(自分の名前)」シリーズ。
大抵は一番最初にあるが今回はなかったからどうかと思ったら。
まあ少しいつもとは違うが..
まあそれは良いとして、
「たしか相手は毛利くんだったけ」
と聞く芥川くん。
「うん、たしかさっきの試合の陶とかいうやつのところでよく絡んでいるやつだった気がする」
とよく見ている福沢くん。
「そうなんだ、だとしたら結構毛利くんも強いのかな」
たしかに前回の試合の毛利くんは久しぶりの見えない攻撃をしてくるとかいう化け物性能を見せている。
類は友を呼ぶとも言うしもしかすると毛利くんめ強いのではないかと考えるのも無理はないだろう。
「そうだな。たしかあの二人はライバルみたいな関係のようだしな」
「え、そうなの?」
とまさかの事実みたいな反応をする芥川くん。
まあ私たちは彼らのことも見ているのでライバル関係は見えてくるので違和感はないが本来ならそのような事は知らないはずだ。
驚くのも無理がないのかもしれないな。
「うん、試合順を決めるくじで2回戦目で戦う可能性ができた時に互いに盛り上がっていたからな」
「そうなんだ、よく見ているね」
にしても福沢くんはよく周りを見ているな。
是非とも捜査系に来て欲しいところだ。
まあそれはいいとして、
「というかそれなら相手だいぶ強いんじゃ..」
と少し│戦く芥川くん。
「その可能性は大いにあるだろうな」
とこちらは冷静に状況を考えていた。
「勝てる?」
と聞く芥川くん。
「弱気なことを言うつもりは無いよ」
とすこし強気な福沢くん。
とここで、
「福沢くん、毛利くん、試合の準備をしてくださ〜い」
と2人とも呼ばれたようだ。
「呼ばれたみたいだよ!その意気で頑張って!」
と芥川くんに応援を送られる福沢くん。
「うん!」
と元気よく試合の舞台へと行く福沢くんだった。
一方、
「お、呼ばれたみたいだ。そんじゃあ行ってくる!」
と毛利くんが出陣をしようとしていた。
「がんばれ!」
と応援を送る大友くん。
すると陶くんから、
「油断はするな、下手をすれば負けるやもしれぬ」
とかなりしっかりとした注意喚起をした。
「お前も珍しい事を言うものだな」
と珍しがる毛利くん。
「我からの優しさだとでも思うといい。今回の敵は相当強いやもしれん」
「相当俺と戦いたいみたいだな」
「茶化す暇があれば早く行くがよい」
「へいへい」
と急かされた毛利くんは戦いの舞台へといった。
「なるほど、たしかにこれには警戒しろって言うわな...」
と毛利くんが福沢くんと向き合って初めて分かった存在圧を今感じた毛利くん。
恐ろしいことに上位を示すオーラを放っていた。
ちなみにだがこの世界のオーラにはすこし違いがある。
以前話したようにスキルには段階が3つ+幻のが1つ存在する。
でそれぞれ持っているだけで微妙にオーラが変わってくる。
それはweakとnormalでは微妙に違うみたいな感じだ。
またオーラーの強さは能力の数に依存せず、持っていたらそれだけで反応するという感じだ。
ちなみにだが先生になると更にレベルの高いオーラをまとうので一目で先生かそうではないかわかるそうだ。
それはstrongやimpossibleとはまた別のオーラだそうだ。
まあつまり福沢くんはとりあえずnormal、つまりエース的存在レベルの強さを持っているということだ。
えげつないな。
ちなみに誰も気づいていないが何気に陶くんも同じようにオーラを纏っていた。
なのであの見えない攻撃はnormalスキルだ。
まあだろうなって感じだが..
「では第6回戦目始めます、three,,,two,,,one,,,,,,go!」
と第6回戦目が始まった。
「お前なんか強そうなオーラを持っているな」
なんというか変な質問をする毛利君。
「強そうなオーラ?」
とこちらは軽い疑問の気持ちを持ちながら考え事していた。
「んーーー....」
としばらく、といっても数秒だが考えたのち
「まあそんなことはどうでもいいから戦いをはじめようか」
と言い切ると毛利君の目の前から消えた。
"速い....!"
と考えると同時に斜め後ろ方向へと飛び跳ねた。
きっと回避だろうと推察はできるが簡単に理由を言うと、福沢君はあの一瞬で毛利君の懐に入り込み殴りの構えを見せようとしていた。
その速度はすさまじく、みつお君曰く、
"み、みえねぇ..."
と戸惑うほどだ。
だが、これはそこまで速くはない。
なぜかというと、当の毛利くんはサイドステップを踏むことにより普通に避けることに成功している。
毛利くんが特段瞬発力や洞察力が高い訳ではない。
まあ確かに普通と比べると少しばかり高いかもしれない。
なぜならエース格の力をもつ陶君のライバル的な存在だ。
これで大したことがないとか言われたらそれはそれで困るというものだ。
なので福沢君の速度はそこまで速くはない。
というより原さんの速度とかを見てるお陰で遅く感じているだけかもしれないが..
まあそれはいいとして、
「危ないな!」
と文句を言う毛利くん。
「戦いなんだから危ないも何もないだろ」
とド正論をかます福沢君。
いや、確かにそうなんだけど、そうしゃないよな..
「いや、その通りだけどそういうことじゃないよな..」
どうやら毛利くんも同じことを思っていたようだ。
まあ、思うよな。
「?そうか」
といいながらまた高速で毛利くんの懐に拳を近づけた。
しかし、毛利くんは
「またか」
とまたサイドステップを分で避けた。
「ならば!」
と今度はサイドステップを踏んだ瞬間を狙って攻撃をした。
しかし、
「よっと」
と軽々バックステップを踏んで避けた。
「それなら」
と相変わらず高速で毛利くんの懐に拳を入れた。
しかしこちらも同じようにサイドステップで避けた。
「そう何度も使っても無駄だぞ..!」
と言った瞬間また目の前にいた。
「危なっ」
と今度も避けた。
が、またこの攻撃を繰り返してきた。
福沢君のやりたいこととしては高速で攻撃を繰り返すことぽそうだ。
"これなら一撃くらいなら当てれるだろう.."
と期待をしながら攻撃をする福沢君。
だが、
「よっ、とっ、ほっ、うー、とぁ!」
と颯爽と掛け声をかけながら避けていた。
その上バク転や側転も混ぜていた。
こいつ余裕だな。
残念なことに福沢君の期待は淡いものだったようだ。
「くそっ!」
と無駄に感じたのか攻撃を途中で止めてた福沢君。
「ん?これで終わりか?」
と煽る余裕すらある毛利くん。
そういえばよく考えてみると陶君の高速のパンチとライバル的な存在として対抗しているんだったな。
これは、
「どうやら相性が悪いようだ」
と半ば絶望に近いセリフを放つ福沢君。
確かに、陶君に比べると福沢君の速度は劣って見える。
それは陸上の中学生チャンピオンがボルトと戦っても勝てないような、そんなレベルだ。
まあこれを俗に言う格が違うということか。
なんか使い方が違う気がしなくもないが。
「そのようだな」
と哀れむような顔で言う毛利くん。
酷いやつだ。
「でも諦めたりしない!」
とまた高速移動からのパンチを入れようとしたが、
「!?」
なぜか足が動かない。
「俺、よく陶っていう前に戦ってたやつとよく遊んでて、その速度感で遊んでいるからその対策もよく考えているんだよね」
何が起きているか簡単に説明しよう。
毛利くんのアビリティ、【Alteration】により地面が緩くなっており、足が沈んでしまっている。
これだけだ。
一見激強アビリティに見える。
だがこのアビリティには少し制約がある。
それは単純に変質できる深さと範囲がとてつもなく狭く、手に触れてないとできない。
あ、だからバク転や側転で地面に手をつけて変質させていたのか。
そしてその範囲についてだが両足を沈め動きを止めたかったら大きくてもずれがほとんど許されない程度にしか大きくできないはずだ。
しかも数にも限りがあるだろう。
これを実現するには何度も陶君と戦ってきた毛利くんだからできる神業ということだろう。
「..戦う前から負けていたようなものか」
とこれには感嘆するしかない福沢君。
「先生、降参はありか?」
と伊藤先生にきく福沢君。
「そうね、変に舞台を壊されても困るからいいわよ〜」
と理由は少し不純だが降参が認められた。
「なら俺は潔く白旗をあげよう」
「との事なので毛利くんの勝利!!」
ということで毛利くんの価値が確定した。
「いや、お前もだいぶ強かったけど、相性が悪かったなw」
と泥沼を解除し、福沢君の手を取りながら言う毛利君。
一言余計だな、こいつ。
「...そのようだな」
よく我慢した、福沢君。
これは少しイラッとくるよな。
「てこずっていたようだな」
と陶君が毛利君の近くによりながら言った。
「いやいや、すぐ終わるのもあれかと思ったから尺稼ぎみたいなものだよ」
こいつ、かなりデリカシーがないな。
後ろで聞いていた福沢君が可哀想だ。
と思ったら陶君が福沢君のところに行き手を差し伸べた。
「貴公の力には目を見張るものがあった。十全に力を蓄えると我の速度に追いつくだろう」
と褒賞を貰う福沢君。
「お、おう」
と握手をしながらも戸惑う福沢君。
「お、お前にしては珍しいじゃないか」
「貴様はもう少しデリカシーを身につけると良い」
と怒られる毛利君。
「え、俺デリカシーないか?」
「いやいや、ないでしょ」
あ、いたんだ大友君。
ということは3人は観客席へと戻って行ったようだな。
「負けちゃったね」
と今度は横から芥川君が言った。
「ああ、こればかりは運が悪かったな」
「それもそうだね」
Bad Killer 36話 毛利君vs福沢君 fin.
次回
こうなってしまってはおしまいだ。
ひとりが負けたら集団心理で多数派に行ってしまう。
集団心理の怖さが徐おもむろに現れた瞬間だな。
怖い限りだな。
4月18日投稿予定
お楽しみに!




